高校に入る前の段階で「やりたいこと」が見つかっている子はどれだけいるだろう。入学後に見つけたとしても、それを許さない周りの環境がある-。 【平均点の一覧】共通テスト、平均点7科目で最低 長崎県内の公立高を昨年卒業したサクラさん(仮名)は、3年の学級担任の進路指導にうんざりした。 志望先はファッション分野。父親が仕事で結婚式に携わることがあり、きらびやかな衣装に憧れた。担任に相談すると、「その分野に進んだ卒業生はいない」と教育学部を薦められた。 理由は、ファッション業界を希望しながら、家庭科教員になった知人がいたからだという。役に立つ助言は期待できないと考え、自分で服飾を学べる私立大を探した。 高校では3年の秋ごろに教科書の内容を終え、大学入学共通テスト対策にシフトした。サクラさんが狙っていたのは、高校での成績や活動、意欲で合否を決める総合型選抜。必須の面接とプレゼンテーションの準備を進める
「これから生理用品はトイレットペーパーと同じだと思ってください」 ことしの春、ある都立高校の校長が養護教諭にこう言いました。生徒が安心して学校生活を送れるように、東京都の方針で校内のトイレに生理用品を無償で設置することになったのです。 「生理の貧困」が社会問題として注目されるようになったことをきっかけに、生理との向き合い方を模索する動きが広がっています。 「経済的な理由で生理用品の入手に苦労した経験のある学生が5人に1人」 若者のグループがことし3月に公表した調査結果です。 それ以降、世間の関心の高まりを受けて各地で生理用品の無料配布などの支援が始まりました。 内閣府の取りまとめでは対策に取り組んでいる自治体は全国で581(7月20日時点)。 NHKが集計したところ、このうち公立の小中学校や高校などで生理用品を配布しているのは279の自治体で、全体で見るとまだ一部にとどまっています。 そも
保護者らの抗議を受け、学校が全校児童の保護者にあてた文書。普段の教室で民族学級の児童を朝鮮名で呼んでいたことは触れられていなかった 大阪府東大阪市の市立布施小学校の課外活動「民族学級」で、在籍する児童について日本国籍で日本人名を使って生活しているのに学校側が勝手に朝鮮名を付けて呼んでいたケースがあったことが19日、学校などへの取材で分かった。日本名の文字を朝鮮語の読み方をして呼んでいたという。これについて保護者側の明確な同意を得ておらず、学校側は抗議を受けて対応を改めた。学校側は「保護者に説明したつもりだったが、了承を得る取り組みが不十分だった」としている。 学校などによると、民族学級は国際理解を深めることを目的とした課外活動。同市内では数十年前に始まったとされる。放課後に開かれ、この学校では韓国籍の常勤講師らが担当し、児童約70人が在籍。大半が親ら血縁者に朝鮮半島にルーツがあり、学級では
ピンクのランドセル。 描いた子どもは、この春、小学校の入学に合わせて背負うのを楽しみにしていました。 でも、母親は買ってあげられませんでした。 そのことを今でも悔やんでいます。 (大津放送局記者 松本弦) 描いたのは大津市に住んでいた7歳の子ども。 この春、小学校に入学したばかりの1年生です。 ここでは、好きなアニメのキャラクターにちなんでレイさんと仮名で呼びます。 母親(36)は長男としてレイさんが生まれてきたとき「男の子らしく育って、空手や柔道などを習ってほしい」と思ったといいます。 レイさんは、言葉を話す前からピンクが好きで、買い物に出かけると指をさし、かわいい女の子向けの服をほしがりました。
新型コロナウイルス対策のため、マスクを着けて水泳の授業に取り組む児童たち=日立市南高野町の坂本小、鹿嶋栄寿撮影 新型コロナウイルスの感染防止対策として専用マスクを着用する水泳学習が今週、茨城県日立市立の小中学校・特別支援学校でスタートした。同市南高野町3丁目の市立坂本小(鈴木孝裕校長)は18日に開始し、5年生65人がマスクを着け授業に臨んだ。昨夏は水泳学習が中止になっており、子どもたちは2年ぶりのプールを楽しんだ。 専用マスクは首から引っ掛けるタイプで、着替え時やプールサイドでは口に当て、プールの中では首に掛ける。市教委が「効果的に感染防止を図れる」として、児童生徒と教員計約1万3千人に1枚ずつ配布した。 晴天に恵まれたこの日、坂本小の25メートルプールには5年1、2組の児童と3人の教員が水色のマスクを着用して集合。2組担任の小野寺敦教諭(41)が「大声を出さず、マスクをするなど感染対策を
20年前の今日、大阪教育大学付属池田小学校に包丁を持った男が侵入し、1年生と2年生の児童や教師を次々と刺し、児童8人が死亡、教師2人を含む15人が重軽傷を負った。「魔の6月」に起きた典型的な「自爆テロ型犯罪」である。 「魔の6月」についての記事はこちら。 事件当時、犯人は「死刑になりたかった」と供述したため、犯人の人格障害に注目が集まったが、そうした「犯罪原因論」(犯行の動機をなくそうという立場)では、具体的で実効的な予防策を導き出すのは難しい。しかし、「犯罪機会論」(犯行のチャンスをなくそうという立場)であれば、この事件から多くの予防策を引き出せる。 「入りやすく見えにくい場所」で犯罪は起きる「犯罪機会論」では、動機があっても、犯行のコストやリスクが高く、犯行によるリターンが低ければ、犯罪は実行されないと考える。半世紀にわたる研究の結果、犯罪が起きやすい場所は、「入りやすい場所」と「見え
全国初!佐賀県の大町自動車学校、教習所で必須とされる教習原簿で はんこ押印を廃止、デジタル化。学科教習オンライン化試験運用も 〜西日本豪雨で紙の原簿や社内システム水没した経験活かし、教習所DX化〜 有限会社大町自動車学校(所在地:佐賀県杵島郡大町町、代表取締役:鶴田英司、以下 大町自動車学校) は、運営する大町自動車学校 大町校、鍋島校においてにこれまで全国の自動車教習所で定番とされてきた紙の「教習原簿」へのはんこ押印を廃止し、iPadなどタブレット端末を用いたデジタル化への移行を 全国に先駆けて開始いたします。 併せて学科教習においても佐賀県で初めてのオンライン対応試験運用を開始いたします。 今後も自動車教習所におけるDXを進め、より多くのお客様が安心安全便利に教習を受け、自動車免許取得を行える環境づくりに努めてまいります。 ■内容 全国の自動車教習所では、教習の実績を「教習原簿」といわ
長崎県内の県立高校と国公立中学校の6割が校則などで、下着の色を「白」に指定していることがわかり、県教育委員会は、色の指定やそれを確認する行為は人権問題になりかねないとして、見直しを求める通知を出しました。 長崎県の関係者によりますと、学校の校則や指導の在り方が全国で議論になる中、県教育委員会が県立高校と県内の国公立中学校の合わせて238校を対象に、校則や指導の際の基準となる「学校のきまり」について調査した結果、全体の58%に当たる138校が下着の色を「白」に指定していることがわかりました。 県教育委員会は、下着の色の指定や下着を確認する行為を例に挙げたうえで、校則などの中には人権問題になりかねない内容や、生徒の実情、社会を取り巻く環境の変化になじまないものが散見されるとして、今月2日付けで県立学校宛てに校則の確認や見直しを求める通知を出すとともに、各市や町の教育委員会などにも同じ文書を送り
コロナ禍でアルバイトができず、経済的に困窮する学生が増える中、生理用品が買えなくなるなどして日常生活に支障の出ている人がどのくらいいるか、インターネットでアンケート調査したところ、買うのに苦労した経験がある学生はおよそ2割に上りました。また生理が原因で学校を休むなど、生活に支障が出ている人も5割近くに上ることが分かりました。 この調査はコロナ禍で経済的に困窮する学生が増える中、生理に関する啓発活動をしている若者のグループが、海外で社会問題として注目され始めているいわゆる「生理の貧困」について、国内の実態を調べようと行いました。 アンケートは高校生以上の生徒・学生を対象に、SNSで協力を呼びかける形で行い、今月2日までのおよそ2週間で671件の回答が寄せられました。 それによりますと過去1年間に、経済的な理由で生理用品を 「買うのに苦労したことがある」と答えた人は20%で、 「買えなかったこ
学校現場では近年、名字に「さん」をつけて呼ぶよう指導され、「あだ名」は消えつつある=昨年3月、大阪市(寺口純平撮影、写真は本文と関係ありません) 子供が親しみを込めて友人を呼ぶ際に使う「あだ名」が近年、学校現場から消えつつある。人気漫画「ドラえもん」に登場するジャイアンなどがよく知られるが、小学校では名字に「さん」をつけて呼ぶのが望ましいとする指導が定着。平成25年に施行された「いじめ防止対策推進法」がこうした流れを加速させたとの見方もあるが、いじめは減っていないのが現状だ。(加納裕子) 【グラフで見る】「あだ名」禁止に賛否 それぞれの理由 「先生の前では、男の子も女の子も『さん』付け。子供同士では下の名前で呼び合っています」。大阪府八尾市で小学3年と1年の姉妹を育てる女性(48)はそう話す。親しみやすいあだ名がないのは寂しい気もするが、自身の子供が嫌なあだ名で呼ばれるリスクを考えると「仕
大学入試センター試験の後継として初実施される「大学入学共通テスト」が16日、全国の会場でスタートした。「地理B」で日本三景の一つにも数えられる絶景「天橋立」に関する問題が出題され、今月9日に放送されたNHK「ブラタモリ」(土曜後7・30)が“的中”とインターネット上で話題に。テストに役立ったと感謝の声も相次いだ。 【写真】タモリと桑子アナの名コンビの最終回の1ショット タモリ(74)が街をぶらぶら歩きながら知られざる歴史や魅力、人々の暮らしに迫る紀行番組。「♯172天橋立~なぜ人々は天橋立を目指す~」は9日にオンエアされたばかり。 SNS上の書き込みなどによると、4地点から撮影された天橋立の写真の中から、北側(問題上は「地点A」)から撮影したものを選ぶ問題。9日の放送に登場した「北側から見た天橋立」の景色が、まさに的中する形となった。 ネット上には「何と地理の問題的中!『ブラタモリ』せんき
埼玉県川越市の中学校で、6日までに生徒ら35人が新型コロナウイルスに感染したことが確認され、市は、校内の合唱イベントに向けて行われていた練習で感染が広がった可能性もあるとみて、感染経路を調べています。 川越市によりますと、野田中学校で6日までに生徒と教員の合わせて35人の感染が確認され、市は感染者の集団=クラスターが発生したとして、詳しく調べています。 感染が確認された35人のうち、中学1年生が22人、2年生が1人、3年生が11人、教員が1人で、いずれも軽症か無症状だということです。 この学校では12月5日に全校生徒が参加する校内の合唱のイベントが開催される予定で、すべてのクラスで、11月中旬ごろから放課後、合唱の練習が行われていたということです。 川越市教育委員会は学校に対し、合唱の練習の際には換気のほか、十分な距離を確保したうえでマスクを着用するなどの感染対策を徹底するよう求めていまし
下着は白、マフラー禁止、髪形のツーブロック禁止――。中学校の校則の見直しに向け、佐賀県弁護士会(富永洋一会長)が、判断基準などを示した提言書をまとめた。13日に県教委に提出し、県内各市町教委や県PTA連合会にも送る。(森陸) 提言は3項目。「規制の目的と手段(指導)が合理的なものか」との基準を示したほか、「子どもの権利を明言すること」や「策定・改定の際に子どもが関与できる仕組み作り」からなる。 提言書は、県弁護士会憲法委員会(東島浩幸委員長)が中心となって作成した。今年4~10月、情報公開請求で収集した中学校22校(県立4校、佐賀市立18校)の校則を精査。また、中学生男女4人、生徒指導担当教諭2人にヒアリング調査を行うなどした。 中学生へのヒアリングでは、定期検査の際に教員が下着を目視で確認する指導が現在も行われていることが判明したという。同委員会の稲村蓉子弁護士は「明らかな人権侵害だ」と
2019年度までの5年間にわいせつ・セクハラ行為で懲戒処分を受けた公立小中高校などの教員が1030人に上り、このうち約半数の496人が、自らが勤務する学校の児童生徒(卒業生を含む)を対象としていたことが読売新聞の全国調査でわかった。1人の教員が複数の教え子にわいせつ行為を繰り返す例もあり、学級担任など自校教員から被害を受けた子どもは少なくとも945人に上ることも判明した。 「教え子に」半数…懲戒教員1030人 教員の指導的な立場を悪用したわいせつ事案が学校現場で広がっている現状に、専門家からは「学校での権力構造を背景にしており、深刻だ」と調査強化を求める声が上がっている。 読売新聞は8月下旬~9月上旬、全都道府県・政令市の計67教育委員会に対し、2015~19年度にわいせつなどで懲戒処分となった教員について調査。5年間で計1030人の教員が処分され、このうち496人が自校の児童生徒や卒業生
男性は外で働き、女性は家庭を守る、いわゆる性別役割分担意識は、今も日本社会に残っており、特に地方で根強い。 「仕事に復帰したことを、姑に内緒にしている」、「PTA会長になったら、『女性なのに大丈夫か?』と学校長から電話を受けた」、「保育園のお迎えに来るのは母親ばかりだ」といった声を、筆者は各地で聞いてきた。こうした「意識」を変えることはできるのだろうか。 男/女らしさの意識は変わるか 兵庫県豊岡市は「多様でリベラルなまち」を目指し「ジェンダーギャップの解消」に取り組んでいる。特に力を入れているのは「ワークイノベーション」と称する働き方の行動と意識の変革だ。 市役所を含む市内事業所が一丸となって取り組んでいる。前回の記事では、市長がこの問題を優先課題とするきっかけになった人口問題について書いた。特に「若者回復率」や、これまでの慣習への市長自身の率直な反省の言葉を紹介した。 豊岡市の中貝宗治市
「都立高校の校則、なぜツーブロックはダメなのか」共産党・池川友一都議会議員がTwitterに投稿した動画が230万回以上再生され、話題になっている。Twitterでは「本当に意味不明なルールってあるんだな」「ツーブロックで、事件や事故にあうデータがあるのでしょうか」といった批判や疑問の声があがっている。【BuzzFeed Japan/千葉 雄登】 動画で紹介されているのは、3月12日の東京都予算特別委員会の質疑の一幕だ。 池川都議が「なぜツーブロックはダメなのか」と尋ねると、藤田裕司教育長は「その理由といたしましては、外見等が原因で事件や事故に遭うケースなどがございますため、生徒を守る趣旨から定めているものでございます」と回答している。
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