もし何億年も前の時代にタイムトラベルしたなら、地球はまるで映画『スター・ウォーズ』に出てくる惑星ホスのような姿をしていることだろう。凍りつくように寒く、陸地と海をほぼ隙間なく覆う果てしない氷の世界を、乾いた空気が吹き抜けていくのだ。「スノーボールアース」として知られるこうした全地球規模の凍結状態は、少なくとも2回、どちらも6億年以上前に発生している。世界が巨大な氷の球に変わってしまうなど、何か
もし何億年も前の時代にタイムトラベルしたなら、地球はまるで映画『スター・ウォーズ』に出てくる惑星ホスのような姿をしていることだろう。凍りつくように寒く、陸地と海をほぼ隙間なく覆う果てしない氷の世界を、乾いた空気が吹き抜けていくのだ。「スノーボールアース」として知られるこうした全地球規模の凍結状態は、少なくとも2回、どちらも6億年以上前に発生している。世界が巨大な氷の球に変わってしまうなど、何か
新型コロナウイルスの世界的な感染が、各国の南極地域観測に影響を及ぼしている。世界中で唯一、感染者が確認されていない南極大陸にウイルスを持ち込まないよう調査規模を縮小。日本も今月から派遣される第62次隊の人員を削減した上、観測業務も一部見合わせる。地球温暖化のシステム解明などを目指した長期計画に遅れが生じる恐れもある。(布施谷航) 国立極地研究所南極観測センター(東京都立川市)によると、南極観測をしている各国は「南極にウイルスを持ち込まない」との認識を共有。オーストラリアは隊員数を半減し、大陸内の飛行は自粛した。アメリカ隊はニュージーランドで2週間の隔離を行い、基地到着後も隊員同士の接触を制限している。日本も62次隊は科学者や技師ら80人で編成する予定だったが、今月2日、44人に削減することが決まった。 日本の観測隊は、現地での観測活動も縮小。地球温暖化に伴う融解が懸念される東南極の「トッテ
","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><!-- /news/esi/ichikiji/c6/default.htm -->","naka6Sp":"<!-- BFF3053 SP記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 -->","adcreative72":"<!-- BFF920 広告枠)ADCREATIVE-72 こんな特集も -->\n<!-- Ad BGN -->\n<!-- dfptag PC誘導枠5行 ★ここから -->\n<div class=\"p_infeed_list_wrapper\" id=\"p_infeed_list1\">\n <div class=\"p_infeed_list\">\n <div class=\"
北海道内の河川をふるさととするサケの幼魚が2010年以降、海水温の上昇で知床半島沿岸からオホーツク海へと北上できない環境にあることを、サケ研究の世界的権威である帰山(かえりやま)雅秀・北海道大学特任教授(魚類生態学)が突き止めた。 道内のサケ漁が不振に陥っている大きな要因とも考えられるという。 帰山教授によると、道内生まれのサケは、春先に海に出た後、6月まで各地の沿岸で生息し、いったん知床沖に集結する。その後、オホーツク海を北方へ移動し、カムチャツカ半島とサハリンの間の海域に秋までとどまって成長し、11月には北西の北太平洋へ回遊。越冬して、翌年6月にはベーリング海で育つという。 帰山教授は、気象庁のデータベースなどを基に、海水温の上昇が日本系統のサケ幼魚の分布と回遊ルートに与える影響について調査した。その結果、幼魚がオホーツク海を北上することの多い7月頃の最適水温(8~12度)の水域は、0
太陽。仏ツールで(2017年2月11日撮影、資料写真)。(c)AFP/GUILLAUME SOUVANT 【11月15日 AFP】太陽光を反射する粒子を成層圏に大量に放出することで、温暖化が進む地球を冷却する助けになる可能性があるが、その一方で、熱帯低気圧の強度に影響を及ぼす恐れもあるとする研究論文が14日、発表された。 英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ(Nature Communications)に発表された研究論文によると、反射性のエアロゾル(大気浮遊粒子状物質)を放出する範囲に応じて、北大西洋(North Atlantic)のハリケーンが弱まったり強まったりすることが考えられるという。 さらに、人工的に地球温度を下げるこうした取り組みにより、北アフリカ・サハラ砂漠(Sahara Desert)南縁部サヘル(Sahel)地域では、深刻な干ばつが引き起こされる恐れもあると研究チー
日本沿岸部で海水のアルカリ性が弱くなる「海洋酸性化」が進んでいることが、海洋研究開発機構などの分析で17日分かった。中には外洋の10倍以上のペースで酸性化が進行している海域もあった。大気中の二酸化炭素(CO2)濃度の上昇に加え、陸から流入する汚染物質が影響している可能性がある。進行すると、貝や甲殻類、動物プランクトンなど炭酸カルシウムの殻をつくる生物の生息に悪影響を与える懸念がある。専門家は詳
南極半島西方沖に浮かぶ氷山(2016年3月2日撮影、資料写真)。(c)AFP/EITAN ABRAMOVICH 【1月5日 AFP】1998~2014年に地球温暖化の一時的な休止があったとの見方は誤りだとする米英大チームの研究論文が4日、米科学誌「サイエンス・アドバンシズ(Science Advances)」に掲載された。 論文を発表したのは米カリフォルニア大学バークレー校(University of California at Berkeley)と英ヨーク大学(University of York)の合同研究チーム。地球温暖化の休止をめぐっては2015年に米海洋大気局(NOAA)が発表した報告書が物議を醸していたが、今回の論文はNOAAの報告書を裏付けるものとなった。 NOAAは報告書で、現在の海洋気象ブイによる海水温測定値は、以前の海洋気象観測船によるものよりやや低い温度を示す傾向にあ
東京海洋大学、九州大学、環境省は9月26日、南極海でマイクロプラスチックの浮遊を確認したと発表した。 同成果は、九州大学と東京海洋大学の研究グループによるもので、近日中に科学誌「Marine Pollution Bulletin」に掲載される予定。 廃プラスチックは、漂着した海岸での紫外線や熱による劣化で次第に微細片化したのち、再び海洋を漂流していく。大きさが5mmを下回った微細プラスチック片はマイクロプラスチックと呼ばれ、表面に有害物質を吸着する性質があるが、それが誤食によって海洋生物に取り込まれてしまうなど、海洋生態系への悪影響が危惧されている。 マイクロプラスチックはこれまで、世界各地の沿岸域や日本海などの縁辺海、太平洋や大西洋、北極海での浮遊が確認されているが、今回、東京海洋大学の練習船「海鷹丸」での南極海の調査により、南極海に設定した全5測点から計44粒のプラスチック粒子が発見さ
仏・パリのEDF財団に展示された「コケのテーブル」。光合成による再生可能エネルギーの可能性を示したアート作品(2013年4月25日撮影、資料写真)。(c)AFP/JOEL SAGET 【8月16日 AFP】動物や人間の繁栄を支えるのに十分な量の酸素を地球にもたらしたのは何かという謎は長年にわたり科学者らの頭を悩ませてきたが、この答えを「コケ」に見つけたとする新説が15日、発表された。 米科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences、PNAS)に発表された研究論文によると、地球に初の安定した酸素の供給源をもたらし、知的生命体の繁栄を可能にしたのは、約4億7000万年前に始まったコケの増殖だったという。 論文の共同執筆者で、英エクセター大学(University of Exeter)のティム・レントン(Tim Lenton)
地球全体の二酸化炭素の濃度が上昇し、去年12月に初めて400ppmを超えたことが、日本の人工衛星の観測で分かりました。このままでは集中豪雨や干ばつなどの異常気象のリスクが増すとして、環境省は温暖化対策を急ぐ必要があると警告しています。 各国の科学者などで作る国連のIPCC=気候変動に関する政府間パネルの報告書などによりますと、この濃度に抑えても、早ければ今世紀前半には気温は世界平均で1度程度上昇し、集中豪雨や干ばつなどの異常気象のリスクが増すとされています。 環境省は「地球温暖化の進行を裏付けるデータで、省エネや再生可能エネルギーの導入など温室効果ガスの削減対策を急ぐ必要がある」と警告しています。 環境省はこのデータを温暖化対策の新たな枠組み「パリ協定」の実施に向けた国連の作業部会などで報告し、各国に対策を促すことにしています。
【シドニーAFP=時事】南太平洋のソロモン諸島で過去数十年間に、五つの島が海面上昇や海岸浸食のため消失したことが分かった。 オーストラリアの研究チームが7日、明らかにした。 研究チームは1947~2014年の航空写真や衛星写真のほか、地元の記録などを基に33の島を調査。調査結果は科学誌「エンバイロメンタル・リサーチ・レターズ」に掲載された。 それによると、消失した5島はいずれもサンゴ礁で植物が繁殖。最大5ヘクタールあり、人は定住していないが、漁民が利用していた。研究に加わったクイーンズランド大のサイモン・アルバート氏は、AFP通信に「単なる砂でできた小さな島ではなかった」と説明した。
細かく砕けて海を漂うプラスチックが新たな環境問題として注目されている。付着した有害物質を生き物が取り込む恐れがあり、実際に魚の体内から見つかる例も相次ぐ。今や「プラスチックのスープ」ともいわれる海の汚染の実態を探ろうと、気象庁は太平洋での観測に取り組み始めた。青っぽい破片は洗剤の容器、半透明の薄い膜はポリエチレンの袋――。気象庁の海洋気象観測船「啓風丸」の観測員が15分間、目の細かいネットで海
グリーンランド南部のHeimdal氷河(2015年11月24日撮影、資料写真)。(c)AFP/HANDOUT/NASA/GODDARD/JOHN SONNTAG 【12月17日 AFP】デンマーク領グリーンランド(Greenland)の氷床では、2003年~2010年の期間に、20世紀全体のペースの2倍の速さで質量が失われたとの研究結果が16日、発表された。氷床の融解は、陸地を浸食する海面上昇の重大な一因となる可能性があるとされている。 英科学誌ネイチャー(Nature)に掲載された研究論文によると、グリーンランド氷床の減少は、1990年~2010年の期間に世界平均で25ミリの海面上昇を引き起こしたが、これは主に表面融解によるものだという。失われた質量は、合計で9000ギガトン(9兆トン)超だった。 これは、氷の融解による減少量から、降雪や降雨による氷の増加量を差し引いた「純損失」だ。 欧
世界気象機関(WMO、本部・ジュネーブ)は25日、今年の世界の平均気温が観測史上最高になり、産業革命前の平均からの気温上昇が初めて1度を超える見通しだと発表した。国際社会は気温上昇を2度未満に抑えようとしており、30日から始まる国連気候変動会議(COP21)で、新たな枠組みの採択を目指している。 WMOによると、今年は太平洋東部の赤道付近の海面水温が上昇する「エルニーニョ現象」が続いているのに加え、大気中の温室効果ガスの濃度も過去最高を更新したという。今年1~10月の平均気温は、14度だった1961~90年平均より0・73度高く、1880~1899年と比べると約1度高くなるという。国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)によると、気温上昇が2度を超えるにつれ、海面上昇や氷河・氷床の消失など取り返しのつかない影響が出るリスクがより高くなるという。 WMOのミシェル・ジャロー事務局長は「
地球温暖化の影響で減少し続けているとされてきた南極の氷が、実は増えていたことが米航空宇宙局(NASA)の観測結果で分かった。温暖化で南極の氷が溶け出し、海面が上昇しているとの従来の学説を覆すものだ。NASAでは、「海面上昇の要因が南極以外にあることがはっきりしただけ」としているが、温暖化問題を論ずる際の大前提が揺らいだのは事実であり、今月末からフランス・パリで開かれる国連の気候変動枠組み条約締約国会議(COP21)での議論にも影響を与える可能性がある。 ■増加率は鈍化傾向 1日付米紙クリスチャン・サイエンス・モニターや、3日付米CNNテレビ(いずれも電子版)などによると、NASAのゴダード宇宙飛行センター(メリーランド州)らの科学者でつくる研究チームが10月30日、学会誌に発表した。 研究チームは、NASAと欧州宇宙機関の人工衛星が1992~2008年に南極氷床の高さを観測したデータを収集
渦を巻くような風の乱れである「乱流」が風車に及ぼす影響の調査に、東芝と九州大が乗り出す。山や丘陵などの複雑な地形が生み出す「乱流」は、平坦(へいたん)な土地が多い欧米にはない課題で、日本での風力発電普及の妨げの一因ともされる。風の吹き方による影響を把握し、故障が少ない風車の開発をめざす。 東芝が100%出資するシグマパワージャネックス社は3月、鹿児島県長島町にある新長島黒ノ瀬戸風力発電所で事業を開始。東芝製の風車(出力2メガワット)2基を備える。今月13日には開所式があり、全国的にも例のない実証試験を本格化させる。 風力発電に初めて参入した東芝が重視するのが、「風の解析」だ。 日本は欧米に比べ地形が複雑で、特有の風の乱れが起きやすいという。1年を通して、地形の起伏の影響を受けた渦のような風が風車に集中的に当たることで、15~20年といった耐用年数を経ないうちに突然壊れることがあるという。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く