義足メーカーの今仙技術研究所(岐阜県各務原市)が、国産初の義足用スパイクをミズノ(大阪市)と共同開発した。他メーカーの義足にも取り付けられる。競技以外の時にかぶせる専用カバーも開発し、使いやすくした。今年のリオデジャネイロ・パラリンピックでの採用を目指している。 2008年の北京パラリンピック走り幅跳びの銀メダリスト、山本篤選手(33)から助言を受けながら、1年がかりで開発した。「スタート時に力が入りやすいように」との要望を受け、ピンは健常者のスパイクよりも、つま先側に配置した。 海外製のスパイクは義足との一体型が主流で、価格も50万円程度と高価だ。手持ちの義足に、スパイクシューズの底(ソール)を切り取って貼る選手も多かった。そこで、どのメーカーの義足にも取り付けられるようにした。ミズノのナイロン樹脂のソール素材を使って軽量化し、海外製の約3分の2の軽さの約60グラムに抑えた。 さらに、ス