新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は世界規模で拡大が続いている。そうした中で米国と英国のほかドイツの企業も参加する3つのワクチン開発が最終段階に入った。米バイオテクノロジー企業モデルナと米製薬企業ファイザーはそれぞれ27日、米国内で約3万人を対象にしたワクチンの3段階ある臨床試験(治験)最後の第3相試験を始めたと発表した。英製薬企業アストラゼネカのチームも既に治験の最終段階に進んでいる。 米バイオテクノロジー企業モデルナのホームページ モデルナによると、同社は米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)と共同で開発したワクチンの第3相試験を、米国内約90の医療機関で約3万人を対象に行う。第3相試験で最終的に有効性と安全性が確認された場合、年間5億~10億回分の生産を目指すという。 同社は3月に小規模で行う臨床試験の第1相試験を実施。この成果を受けて5月下旬から6月初めにかけて約60