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<設計部品表(E-BOM)と製造部品表(M-BOM)の乖離> BOM再構築の課題の中でも、もっとも多く見られる悩みが「設計部品表と製造部品表の乖離」だ。ふつう、前者はEngineering BOMを略してE-BOMと呼び、後者をManufacturing BOMの略でM-BOMと呼ぶ。 設計部品表(E-BOM)とは、設計部門が作成する部品表のことで、最終製品を構成する全部品をリストアップしたものである。製品の構成図(断面図)の各部品に①②③・・といった番号をつけ、その右側に番号・部品名称のリストをつけたものを、誰しも見たことがあると思う。この部品構成リストがE-BOMの原型である。 たとえば、『冷し中華』という製品を考えてみよう。冷し中華一人前は、図1左に示すように、茹で麺・たれ・錦糸玉子・チャーシュー細切・きゅうり細切から組み立てられる。 機械・電気など組立加工系の業種におけるE-BOM
拙著「BOM/部品表入門」(日本能率協会マネジメントセンター・刊)が、再び増刷になった。おかげさまで、累計8,900部である。本書は2005年1月の発刊だから、11年間にわたり現役のビジネス書ということになる。読者の皆様にあらためて感謝もうしあげたい。 ところで、この11年間、BOMをめぐる状況は変わったのだろうか? 正直に言うと、あまり大きくは進展していない印象である。相変わらず、いまだに多くの企業がBOMについて悩んでいる。いや、むしろ悩みは深まっているとさえ、いえよう。海外生産の進行やアジア市場への販売展開などで、サプライチェーンが海外まで確実に広がった。しかし、その現実にBOMの方がついていけていない。むしろBOMが、生産のグローバル展開の足かせにさえなっているようだ。 それだけではない。どうやら、BOMに関する基本的な認識さえ、まだあまり進んでいない気がする。たとえば、“ウチの会
これまで階層構造データはリレーショナルデータベースでうまく扱えませんでしたが、その解決策としてジョー・セルコが提案したのが「入れ子集合モデル」です。この手法を紹介した『プログラマのためのSQLグラフ原論』の刊行にあたり、翻訳されたDBエンジニアのミックさんに入れ子集合モデルの将来性についてうかがいました。 なぜRDBで木と階層構造を扱う手法が1冊の書籍に? ――『プログラマのためのSQLグラフ原論 リレーショナルデータベースで木と階層構造を扱うために』についてミックさんにうかがいます。最初に、本書がどういう本なのか教えていただけますか? ミック:内容としては、リレーショナルデータベース(RDB)でグラフ構造の一つである木と階層構造を扱うための方法論「入れ子集合モデル」をメインに解説しています。RDBには大きな問題があり、入れ子集合モデルがそれを解決しうる手法だと見込まれています。その問題と
NECは、製品技術情報を一元管理するPLMソフト「Obbligato III」をバージョンアップした新製品「Obbligato III R3.1」を発売した。組み込みソフト開発プロセスの管理や利用機器の米国法規制に対応したことが特徴。 NECは2015年5月26日、設計図面・仕様書・部品表などの製品技術情報を一元管理するPLM(Product Lifecycle Management)ソフト「Obbligato III」の新製品として、「Obbligato III R3.1」を同日から販売開始した。 「Obbligato III」は、販売本数としては国内トップシェア(テクノシステムリサーチ調べ)のPLMソフトで、多くの日系製造業への導入実績を持つ。新製品は従来の日本の商習慣に合わせたBOM管理やデータ共有の仕組みなどに加えて、組み込みソフトの開発プロセスの管理および、医療機器開発の米国規制
グローバルに広がるオープンソースPLM 2000年創業のPLMベンダーである米国Arasは「エンタープライズ・オープンソース・ビジネスモデル」という特徴的なビジネスモデルを展開する。PLMソフトウェアベンダーであるArasだが、その製品であるAras Innovatorは「無償」で提供し、ソフトウェアをライセンス販売しない。その代わりに、ソフトウェアに掛かるサポート費用やメンテナンス費用をサブスクリプション(定期契約)で提供するビジネスモデルを構築している。またArasには多くのパートナー企業が存在し、Aras Innovatorに関連するコンサルティングやシステムインテグレーションはそれらのパートナーが行うというエコシステムがある。これらを含めたビジネスモデルが独自の特徴となっている。 では、従来のライセンス型のビジネスモデルに比べて、サブスクリプション型のビジネスモデルは、顧客企業にど
日立製作所では、従来山口県下松市の笠戸事業所を鉄道車両生産の中心拠点とし、熟練工を多く抱えることによる高い生産技術で、鉄道車両の受注を進めてきた。しかし、グローバル展開を広げ英国での新生産拠点を立ち上げるに当たり、日本と同様の生産方式を取ることが難しいという判断から、生産革新活動を推進。その一環として鉄道車両の設計・開発の統合プラットフォームの導入の検討を進めたという。 2013年12月11日に都内で開催された「PTC Live Tech Forum 2013 東京」で「鉄道事業、世界のマザー工場に向けたPLM導入事例」をテーマに講演した日立製作所 交通システム社 笠戸事業所 業務改革推進室 主任技師の角廣崇氏は「グローバル化を進め、海外からの鉄道受注を増やそうという中で、“鉄道の新しい作り方”を確立していく必要があった。製造方式を標準化し、日本と英国の工場が連携を取れるようにするためにも
NECは6月8日、製造業向けのPLM(Product Lifecycle Management)クラウドサービス「「Obbligato for SaaS」を発表した。10月から提供する予定。 Obbligato for SaaSは、国内700社以上の製造業で導入実績のあるPLMソフト「Obbligatoシリーズ」をオンラインサービス化したもの。採番や設計変更といった業務プロセスを定義しており、企業の設計部門ユーザーは約2週間で利用を始められるという。自前でシステムを構築・運用する場合に比べて、初期費用では約90%、5年間の運用コストでは約40%削減できる(10ユーザーの場合)としている。 開始当初は「製品構成(BOM)管理」「ドキュメント管理」「設計変更情報管理」の3つの基本サービスを提供。10ユーザーの場合、初期費用が50万円(税別)から、月額利用料が30万円(同)から。「原価管理」や「
工業用電子部品のカタログ販売などを手がけるアールエスコンポーネンツ(RSコンポーネンツ)は8月27日、エンジニア向けコミュニティサイト「DesignSpark」を9月1日より本格的に開設すること、ならびに回路図/PCBレイアウト用ツール「DesignSpark PCB」の提供を開始することを発表した。 エンジニア向けコミュニティサイト「DesignSpark」。将来的にはサードパーティのツールなども置かれる予定で、エレクトロニクス分野向けApp Storeのようなポジションを狙いたいとしている DesignSparkは、組込機器などの設計エンジニアを対象とした、さまざまな設計ツールや技術情報の共有を目的としたコミュニティサイト。すでに7月25日より日本語のほか、中国語、英語、ドイツ語にて一部運用が開始されている。 ユーザー登録を行うことで、製品や開発キットのレビューやQ&A、ユーザーブログ
Light Peak 昨年秋のIDFで初公開された技術がLight Peakである(Photo07)。コンセプトはこのプレゼンテーションが示している通り、複数の銅線を使った配線を光ケーブルですっきりさせたい、というところにある。厄介なのは、様々な配線にこうしたニーズがあることである。そこでLight Peakでは、複数のプロトコルをまとめて取り扱えるような方式を実装した(Photo08)。 Photo07: これは昨年秋のJustin Rattner氏(Vice President, Director, Intel Labs and Intel Chief Technology Officer, Intel Senior Fellow)の基調講演のプレゼンテーション。 Photo08: 長期的にはPhoto07にあるように、100Gbps/100mを目標にするが、そのためにはそれだけ速度が
本連載ではソフトウェア開発/運用でのCO2排出量見える化と、製造業における取り組みのポイントや算定における留意点を3回にわたり解説する。第1回となる今回は、そもそも製造業がなぜCO2排出量算定へ取り組まなければならないのかを解説しよう。
コロナ禍で製造業のマーケティング手法もデジタルシフトが加速した。だが、業界の事情に合わせたデジタルマーケティングを実践できている企業はそう多くない。本連載では「製造業のための正しいデジタルマーケティング知識」を伝えていく。第14回のテーマは「メーカー開発設計者に聞いたサプライヤーの探し方と選定基準」だ。
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