駅舎を利用した休憩所が設けられている、旧筑波鉄道の廃線跡を活用した自転車道=つくば市で2019年4月(茨城県提供) 鉄道の廃線跡を自転車専用道として再生し、地域おこしにつなげる動きが県内や長崎県など各地で相次いでいる。列車向けに敷設された緩やかな勾配が走りやすい上、駅舎が休憩所になるなど、既存設備が生かせる利点がある。政府も地域の名所を自転車で巡る「サイクルツーリズム」を支援しており、地方鉄道の苦境を背景に、今後も普及しそうだ。 「道が広く、爽快感を味わいながら走れます」。2023年12月上旬、長崎県南島原市の海岸沿いで島原鉄道の廃線跡を走る自転車ツアーが開かれた。