タイトルの「日本語教師語」とは、もちろん私の造語です。 それは、日本語教師が授業中や、他の教師との話の中で使うちょっと特殊な言葉遣い。 これがすごーく気になるのです。 私が気になる日本語教師の特殊な言葉遣いには、タイプの違う2種類があります。 一つは教室語、もう一つは職員室語と言えばよいでしょうか。 では一つ目について説明しますね。 これは主に初級前半の授業で使われる不自然かつ、時には文法的誤りすら含む表現です。 日本語教師なのに、文法的誤りって、どういうことなのでしょう? 日本にある日本語学校では、メソッドとしても、共通の媒介語が使えないという物理的な 事情からも、日本語を日本語で教える、いわゆる「直接法」を採用しているところが、 ほとんどだと思います。 そして、「授業の際には、未習語を使ってはならない」という鉄の掟のようなものが存在 する学校が多くあります。未習語というのは、まだ習って