神戸・ポートアイランドのスーパーコンピューター「京(けい)」の電源が落とされる8月30日まで、2カ月余りとなった。理化学研究所(理研)は9月以降に解体を始め、同じ場所に後継機となるスパコン「富岳(ふがく)」を整備するという。開発費などで793億円もかかった「京」のハードウエアは、移設したり一部を活用したりできないのか? 理研計算科学研究推進室を取材すると、家庭用パソコンとは異なる、スパコンの特殊性が浮かび上がってきた。(霍見真一郎) 【写真】計算科学研究への寄付お礼に 京の部品プレゼント 京は、理研と富士通が開発。世界で初めて毎秒1京回(京は兆の1万倍)を超える計算速度を達成し、本格稼働前の2011年にランキングで世界一になった。12年6月に米国のスパコンに抜かれ、18年11月現在では世界18位。しかし、国内ではトップ3に入り、依然として高性能であることに変わりはない。 このままどこかに移
理化学研究所は、スーパーコンピュータ「京」の後継機の名称を「富岳」に決めた。2021年ごろに運用を始める予定で、京の最大100倍の実行性能を目指す。 理化学研究所は5月23日、スーパーコンピュータ「京」の後継機の名称を「富岳」(ふがく)に決めたと発表した。2021年ごろに運用を始める予定で、京の最大100倍の実行性能を目指す。富岳は「京」と同様、理研 計算科学研究センター(神戸市)に設置する。 理研は今年2月、京の運用を8月に終了すると発表し、後継機の名称を公式Webサイトで募集。5181件の応募があったという。理研の松本紘理事長は「創薬や防災を発展させる上で必要なシミュレーションに加え、AI、ビッグデータ分析の基盤として活躍すると確信している」と語った。 富岳は「富士山」の別名。富士山のように高く(性能が高く)、裾野が広く(対象分野が広く)、海外での知名度も高くなってほしい――などの理由
神戸・ポートアイランドのスーパーコンピューター「京(けい)」が、8月にも運用を停止し、撤去される見通しになった。現地で計画されている後継のスパコン「ポスト京」の整備に伴う措置。2012年9月の本格稼働以来、医療や創薬、防災などの分野の発展に貢献してきたシステムが、約7年間で役目を終える。(小川 晶) 京の後継機を巡っては、14年3月、京の跡地にポスト京を整備する方針が決定。京の最大100倍規模の性能を誇り、18年11月に政府の「総合科学技術・イノベーション会議」でシステムの製造開始が認められた。 文部科学省は、整備費用として、18年度の第2次補正予算案と19年度の当初予算案に計307億7千万円を計上。21~22年の運用開始を目指し、本格的に動き始める。 一方、現行の京については、ポスト京の整備に伴い、19年8月16日に運用を停止し、同月中に全てのシステムをシャットダウンする。停止後は、一部
2009/06/30 世界最速のコンピュータシステムをランクする「TOP500」プロジェクトは2009年6月23日、最新ランキングを公表した。同プロジェクトは1993年から年に2度、LINPACKベンチマークによる性能測定を行い、結果を公表している。 今回のハイライトはサウジアラビアのアブドゥラ科学技術大学に設置されたIBM BlueGene/Pが14位に新たにランクインしたことや、、ランキング15位で中国の上海スーパーコンピュータセンターに設置されたDawning 5000AがWindows HPC 2008 operating systemで稼働することなど。1位はIBMのRoadrunner、2位はCrayのJaguarと変動なし。 改めて目を引くのは、インテルアーキテクチャとLinuxの躍進だ。半年前の前回調査で500システム中379システムをインテル製プロセッサ搭載システムが占め
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