2月24日。経済界に驚きが広がりました。自動車メーカー「スズキ」の経営トップを42年余りにわたって務めた鈴木修会長が経営の第一線から退くと発表されたのです。ことし91歳でしたがふだんから『年齢は7がけ(7割)』と語っていただけに多くの人がまだトップを続けると思っていました。軽自動車を日本に根づかせるなど多くの実績もさることながら、おおらかで気さくな人柄でたくさんの人をひきつけてきました。NHKもこれまで多くの記者が修会長を間近で取材してきました。どんな経営者?どういったところが魅力なの?ニュースではあまり伝えてこなかった修会長のリアルを歴代の担当記者が紹介します。 鈴木修会長は1930年(昭和5年)1月30日生まれ。大学を卒業したあと愛知県内の銀行を経て2代目社長の娘婿としてスズキに入社、1978年に4代目の社長に就任しました。 社長就任後、すぐにスズキの快進撃が始まります。翌年には「アル