Windows 10のサポート終了まで時間が少なくなってきた。とはいえ、「新しいPCを購入する予算がない」というのであれば、Windows風のユーザーインタフェース(UI)を採用したLinuxを使ってみるのはどうだろうか。ここでは、Windows 10にかなり似たUIを採用する「Wubuntu Cinnamon」を取り上げる。 Windows 11の代わりにWindows風Linuxに移行する Windows 10のサポート終了が迫ってきている。Windows 11にアップグレードするのが順当だが、PCの買い替えが必要な場合もある。このような場合、Windows 11ではなく、Windows風のユーザーインタフェース(UI)をサポートするLinuxを使って見るという手もある。本稿では、数あるWindows風Linuxの中からWindows 10風のUIをサポートする「Wubuntu Cin
スマートフォンでは当たり前になった生体認証ですが、Windwos HelloのおかげでノートPCにも一般的に搭載されるようになってきました。特に指紋認証については、赤外線カメラを利用した顔認証よりもWindows Helloのハードウェア要件を満たしやすいからか、多くのノートPCに搭載済みです。今回はこの指紋リーダーを使って、Ubuntuログイン時の処理を「パスワードレス」にしてみましょう[1]。 Ubuntuで指紋認証ログイン 実はUbuntuには最初から指紋認証でログインする仕組みが備わっています。よって対応している指紋リーダーデバイスがあればすぐにでも使えるのです。まずはそちらの手順を紹介しましょう。最初に「設定」の「ユーザー」を開きます。もしサポートしている指紋リーダーが接続されていたら、そこに「指紋認証ログイン」が表示されるはずです。 図1 指紋リーダーが接続されているとパスワー
Ubuntu Weekly Recipe 第785回Ubuntu 22.04 LTS/23.10とNucBox G3でお手頃PC生活 今回はGMKtekのNucBox G3にUbuntu 22.04 LTSと23.10をインストールし、ハードウェアが正しく認識するかを検証します。 ミニPC百花繚乱 Intel N100またはそのバリエーションであるN95を搭載したミニPCは多数、本当に多数市場に投入されています。第761回で紹介したBQ12もその1つです。 筆者も(本当に必要なのかどうかはさておき)どれか1つ買っておきたいなと思い、BQ12も候補ではあったものの、遊びで買うにはちょっと高いかなぁというのが率直な印象です。 条件としては2.5GbE NICが搭載されていて2万円以下で探していましたが、当然のことながらそんな都合のいいものが簡単に見つかるものではありません。それでも探し続けてい
Ubuntu Weekly Recipe 第781回Nextcloud Notesでメモを取る。そして二要素認証でセキュアに保つ 今回は新たに専用クライアントがリリースされるようになったNextcloud Notesと、セキュリティの要である二要素認証の設定方法について説明します。 Nextcloudとメモを取るアプリ 筆者にはいまいちよく理解できないのですが、世の中にはメモを取るアプリ(英語だとnote-taking apps)がたくさんあります。本当にたくさんあります。 「取ったメモは複数の端末から参照できるといいよね」ということで、Nextcloudはメモ置き場としてもぴったりなわけです。Nextcloudにメモが置けるアプリとしては、第530回でQOwnNotesを、第536回でJoplinを紹介しました。今から5年ほど前の記事ですが、いずれも引き続き活発に開発が行われています
今回は10月12日にリリースされる予定のUbuntu 23.10の変更点の概要をお知らせします。 Ubuntu 23.10 明日10月12日に、Ubuntu 23.10とそのフレーバーがリリースされる予定です。コードネームは「Mantic Minotaur」で、「卜占(ぼくせん)のミノタウロス」という意味です。そもそもミノタウロスは動物というよりも怪物ではなかろうかと思いますが、Ubuntuが動物というなら動物なのでしょう。 ミノタウロスはギリシャ神話に登場する怪物もとい動物で、迷宮に閉じ込められたという伝承があります。したがって壁紙は迷宮(というか迷路)でミノタウロスの頭(≒角が生えた牛の頭)がかたどられているのでしょう(図1)。 図1 Ubuntu 23.10のデスクトップ 大きな変更点としては、インストールプロセスの見直しとともに「Ubuntuソフトウェア」が「アプリセンター」
「LXQt」は、Linuxのデスクトップ環境としてはそれほど人気がある方ではないが、経験に関係なく、誰でもすぐに慣れるという特長を持っている。シンプルかつ高速で、視覚効果やアニメーションも最小限に抑えられており、信頼性はどのデスクトップと比べても見劣りしない。 またLXQtは、「Ubuntu」の公式フレーバーである「Lubuntu」のデフォルトデスクトップ環境でもある。 LubuntuはUbuntuの公式フレーバー(Ubuntuを提供しているCanonicalが公式にサポートしている、Ubuntuから派生したバージョン)であるため、Ubuntuが備えている基本的な要素はすべて備えている。つまり、パッケージマネージャーの「Snap」や、必要になるかもしれないあらゆるリポジトリ、安定したカーネルが利用でき、仕事に必要なソフトウェアのほとんどがプレインストールされているということだ。 では、Lu
今回は明日4月20日にリリースされる予定のUbuntu 23.04の変更点の概要をお知らせします。 Ubuntu 23.04 明日4月20日に、Ubuntu 23.04とそのフレーバーがリリースされる予定です。コードネームはLunar Lobsterで、「月のロブスター」という意味です。 図1はロブスターな背景のUbuntu 23.04のデスクトップです。 図1 Ubuntu 23.04のデスクトップ 大きな変更点は、なんといっても新インストーラーの採用でしょう。GNOMEも最新の44にアップデートされています。 では具体的に見ていきましょう。 リリースノート Ubuntu 23.04を試す前に、必ずリリースノートに目を通してください。リリースノートのドラフトは現在でも読めますが、日本語訳などの詳細な情報はリリース後に公開される(予定の)Ubuntu Weekly Topicsに掲載され
Jack Wallen (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部 2023-04-13 07:45 「Linux」OSは、強力な性能と柔軟性、セキュリティ、信頼性を備えたプラットフォームであり、ユーザーが必要とするほぼどんな用途にも対応できる。Linuxは、サーバーやデスクトップ、IoT、コンテナー、組み込みシステムなど、ユーザーが求めるあらゆるものになることが可能だ。 このオープンソースOSがどれだけ普及しているかということに気づいてさえいない人もいるかもしれない。Linuxは文字通りあらゆる場所に存在する。自動車や冷蔵庫、クラウドアカウント、ソーシャルネットワーキングアカウント、銀行、「Netflix」「Spotify」「Twitter」など、ユーザーの使用するほぼすべてのネットワークサービスがLinuxに依存している。 しかし、Linuxがまだそれほど浸透して
Linuxはサーバーによく使われているのに加え、Windowsのようにパソコン用OSとしても利用できる。過去に挑戦して断念したことがある人も無理なく学べるように、ステップアップ式でLinuxを解説する。 Step 1 ライブ版のUSBメモリーで起動する方法 Linuxは「ライブ起動」することで手軽に試せます。ライブ起動とは、USBメモリーやDVDなどの外部メディアからLinuxを起動する方法です。PCにインストール済みのOSを壊すことなくLinuxを試せます。ここでは世界的に人気の高いLinuxである「Ubuntu」を、USBメモリーからライブ起動して試す方法を紹介します。ライブ起動に使うPCは、Windowsが動作するPCであればほぼ動作します。 まずは起動用のUSBメモリーを作成します。この作業はWindows PCで進めてください。USBメモリーは、容量が8Gバイト以上のものを用意し
Linuxはサーバーによく使われているのに加え、Windowsのようにパソコン用OSとしても利用できる。過去に挑戦して断念したことがある人も無理なく学べるように、ステップアップ式でLinuxを解説する。 Step 13 ディストリビューションの選び方 「Linux」とは、厳密に言えば、OSの中核部分(カーネル)のみを指す言葉です。OSはカーネル以外にも、アプリケーションの部品ともいえる各種ライブラリ、ユーザーとのやり取りを取り扱うシェル、GUIを実現するソフトウエアなど、多くのソフトウエアから構成されています。それらをひとまとめにし、PCにインストールするプログラム(インストーラー)とともに配布される形態を「ディストリビューション」といいます。 Linuxのディストリビューションは何百種類もあります。デスクトップ系ではUbuntuやFedora、サーバー系ではRHEL(Red Hat En
人気が高いLinuxディストリビューションの最新版「Ubuntu 22.10」が2022年10月20日にリリースされた。新しくなったポイントを詳しく紹介する。 最新のデスクトップ環境を採用した「Ubuntu 22.10」では、システムを設定・管理するメニューが大幅に刷新されました。「ファイル」や「設定」といった標準アプリも見た目と操作性が大きく変わっています。主な変更点を紹介します。 Ubuntu 22.10は2022年10月20日にリリースされました。Ubuntuの各バージョンは、開発が始まるタイミングでコードネームが設定されます。Ubuntu 22.10のコードネームは「Kinetic Kudu」と設定されていました。直訳すると「動的なクードゥー」といった意味になります。「Kudu」は生き物の名前で「クーズー」とも呼ばれています。いずれにせよあまりなじみのない名前でしょう。 どういった
Ubuntu Weekly Topics Ubuntu 23.04(lunar)の開発 / Notoフォントへの切り替えとglibcのアップデート、Edbuntuの復活への道筋、ROS向けの延長サポート Ubuntu 23.04(lunar)の開発 / Notoフォントへの切り替えとglibcのアップデート, Edbuntuの復活への道筋 Ubuntu 23.04(lunar)では、デスクトップの見た目が少しだけ変わることになりそうです。1月末に投入されたfontconfigの変更にあわせて、NotoフォントがDejaVuよりも優先するように設定されました。これにより、デフォルトではすべての文字がNotoで表示されることになります(もっとも、日本語圏ではこれに類する設定が以前から行われていたので、日本語で使っている限りはそこまで気にするべき変化ではありません)。 これと並行するタイミン
コンピュータは非常に便利なのだが、ほとんどのコンピュータユーザーがその能力の1%も使えてないのではないか。そんな気がするのだ。 というか、コンピュータの能力が人類の進歩に比べて上がり過ぎてる。 おかげでゲームもAIもビデオ編集も手軽になった。 MacBookの新しいCPUが発表されたのだが、40%高速化したというニューラルエンジンを一体全体何に使えばいいのか、人工知能の研究者である吾輩にもわからないので、これを使いこなすことができる人は将来登場するのだろうか。 コンピュータの能力を真に最大限引き出すには、残念ながらプログラマーになるしかない。しかも、マシン語レベルの最適化ができるプログラマーである。 プログラムさえ丁寧につくればコンピュータの持つ潜在能力は圧倒的に高い。だがコンピュータに比べて人間は頭が悪すぎる。 結局のところ、道具がどれだけ進歩しても使う側の人間の想像力が追いつかないと全
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