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bookに関するmfluderのブックマーク (763)

  • 幸福な読書体験 恩田陸『蜜蜂と遠雷』 - それは恋とか愛とかの類ではなくて

    “2017年はを沢山読む”という目標を立てた。昨年は仕事に追われて時間的にも心理的にも余裕がなくて、を読む習慣がすっかり無くなってしまっていたけれど、読書は自分を構成するための大切なピースの一つだったのではないかと気づき、ぽっかり空いてしまった穴を埋めるようにを読もうと、年が明けてから決意した。そんな今年の読書の第一作目に選んだのは、恩田陸さんの『蜜蜂と遠雷』。大好きな朝井リョウさんが『ご、出しときますね?』や『真夜中のニャーゴ』で絶賛していたのが印象的で、読みたい、というよりも、読まねば、という気持ちで、Kindleで購入した。しかし単行では、2段組507ページという長編。いくら朝井さんが面白いと絶賛したと言えども、久しぶりに読書復帰する人間にこの長編を読み切れるのか、という不安はあった。舞台は自分に馴染みのないピアノコンクールの話。私は「読み切る」という成功体験を味わえるのか

    幸福な読書体験 恩田陸『蜜蜂と遠雷』 - それは恋とか愛とかの類ではなくて
  • 『夫のちんぽが入らない』不通の私と、みんなの普通 - HONZ

    このタイトルだけに色物系かと思われるかもしれないが、奥深いメッセージが込められた、笑いあり涙ありの痛快エッセイである。 冒頭、このような一節から始まる。 いきなりだが、夫のちんぽが入らない。気で言っている。交際期間も含めて20余年、この「ちんぽが入らない」問題は、私たちをじわじわと苦しめてきた。周囲の人間に話したことはない。こんなこと軽々しく言えやしない。 もちろん書かれている内容自体はシリアスなのだが、「こんなこと軽々しく言えやしない」と言いながらも書籍で大々的に発表してしまっているあたり、そこはかとない面白さがあり一気に読み終えた。 夫のちんぽが入らないーーこの肉体的に異物を排除してしまうということがまるでモチーフであるかのように、私自身が世間から排除されてしまったり、自分が大切な人を排除してしまったりと、信じられないくらい不思議な出来事が次々に起こっていく。 主人公は、人よりクマの

    『夫のちんぽが入らない』不通の私と、みんなの普通 - HONZ
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    mfluder 2017/01/16
    “受け入れたいものを排除してしまい、受け入れて欲しいものに排除されてしまう。そのズレを当事者視点として面白がったり、苦しんだり”
  • 今週の本棚:中島岳志・評 『平田篤胤−交響する死者・生者・神々』=吉田麻子・著 | 毎日新聞

    (平凡社新書・886円) 身近な「不思議」を論理づける試み 江戸後期の国学者・平田篤胤(あつたね)。その名を聞けば、真っ先に「狂信的国粋主義者」というイメージが思い浮かぶだろう。実際、戦後の学説では、皇国史観の元祖と見なされ、非論理的な詭弁(きべん)家として退けられた。このような否定的な扱いに対して、著者はきっぱりと言い切る。「私はもちろんそのような立場をとらない」。書が抽出しようとする篤胤の可能性とはどこにあるのだろうか。 篤胤の学問に一貫していたのは「計り知れないもの」への関心だった。私たちは様々な「不思議」に囲まれて生きている。人間の力が及ばない「霊妙なもの」に左右され、日常生活を送っている。人知を超えた霊威は、時に豊かな幸福をもたらし、時に不条理な禍をもたらす。「神の御心(みこころ)」は人間には計りがたく、予測不可能なものだ。

    今週の本棚:中島岳志・評 『平田篤胤−交響する死者・生者・神々』=吉田麻子・著 | 毎日新聞
  • 飯倉章『第一次世界大戦史 風刺画とともに見る指導者たち』

    中公新書の一冊として、中央公論新社から2016年3月に刊行されました。一昨年(2014年)で第一次世界大戦の始まりから100年となり、再来年(2018年)で第一次世界大戦の終結から100年となります。そういうわけで、近年になって、日社会では第二次世界大戦と比較するとずっと関心が低かったと思われる第一次世界大戦に関する書籍の刊行が活発になってきたように思います。一般向けの第一次世界大戦の通史である書も、第一次世界大戦から100年という節目を意識しての刊行のようです。 第一次世界大戦についておもに取り上げた日語の一般向け通史は少なくありませんが、書の特徴は、政治・外交・軍事・人物に重点を置いた「伝統的な」通史叙述になっていることです。近年では、第一次世界大戦をおもに取り上げた一般向け書籍でも、国民化の進展など社会史的な側面を重視する傾向があるように思われるだけに、こうした「伝統的な」叙

  • 犬の伊勢参り - orangestarの雑記

    犬の伊勢参り (平凡社新書) 作者: 仁科邦男出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2013/03/15メディア: 新書この商品を含むブログ (19件) を見る もともと、伊勢神宮にとって、犬は穢れをもたらす不浄なものであった 実際に犬の伊勢参りはあった(記録に残っている)度会重全『明和続後神異記』 最初の伊勢参りの犬は、明和8年、山城国久世郡槙の島、高田善兵衛の犬 そこまで不思議なことではなく、はては、牛や豚まで参った 豚が参るのは主に広島、岡山あたりからだが、ここら辺の町は城下町に豚が放し飼いになっていて、野良犬の替わりに野良豚がいた。(犬がいなかった)そのため、伊勢参りに“犬”を送り出すことができなくて、“豚”がやってきた ちなみにこの豚は、朝鮮通信使の人に供するように飼われていた豚らしい よく、逸話として出てくる「空から神宮のお祓が降った」というのは実際にあった 山師が降らしていた。

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    mfluder 2016/06/14
  • 「日本スゴイ」のディストピア 戦時下自画自賛の系譜 | - 早川 タダノリ(著)

    書評あり 「日スゴイ」のディストピア 戦時下自画自賛の系譜 歴史・地理 早川 タダノリ(著) A5判  200ページ 並製 定価 1800円+税 ISBN978-4-7872-2065-3 C0021 在庫あり 奥付の初版発行年月 2016年06月 書店発売日 2016年06月30日 登録日 2016年05月12日 紹介「日スゴイ」の大合唱があふれる現在だが、1931年の満洲事変後にも愛国・日主義礼賛の大洪水が起こっていた。「礼儀正しさ」「勤勉さ」などをキーワードに、戦時下の言説に、自民族の優越性を称揚する「日スゴイ」イデオロギーのルーツをたどる。 解説「世界に輝く 日の偉さはこゝだ」「日精神に還れ」……これらは2016年現在の書籍ではなく、80年前に出版されたもの。アジア・太平洋戦争に向けた国民総動員体制をあおる書籍が次から次に出版された。中山忠直『日人の偉さの研究』、

    「日本スゴイ」のディストピア 戦時下自画自賛の系譜 | - 早川 タダノリ(著)
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    mfluder 2016/06/02
    早川タダノリ
  • 2015年下半期イイ雑誌グラビア ベスト7|YAVAYネーム「松岡修造」

    小学校の理科の授業で“気化”について勉強した頃に道端に立ちションしてる奴・痰を吐き飛ばしてる奴を犯罪者を見るような目で見たり、犬のフンや人糞が視界に入ると息を止めたりしましたよね。しましたよね!!!ねっ!!!! お久しぶりです YAVAYネーム「松岡修造」です 写真集ブログ(https://note.mu/hiziki22/n/na3463b247323 )を書いて燃え尽きて放置してたら5月になってしまいました みなさんごめんなさい!! 「更新遅れてごめんなさい」と言う割に最近あった仕事の報告・上辺だけの感謝の文(何も言ってないのと一緒)を数行書いてまた更新できないほどプライベートがお忙しい不人気メンバー・地下アイドルと違って時間はあるのでちゃんと書きますね 前置きが長いと言われてしまうので短めに 2015年下半期は22冊雑誌買いました (雑誌を買う習慣がないのに他人が貼った画像を添付して

    2015年下半期イイ雑誌グラビア ベスト7|YAVAYネーム「松岡修造」
  • 写真学科で本当に使われる「写真の教科書」出ました 撮影技術、カメラの仕組み、有名作品を学べる1冊 書店でも買えます!

    写真学科で本当に使われる「写真の教科書」出ました 撮影技術、カメラの仕組み、有名作品を学べる1冊 書店でも買えます!
  • 竹熊の野望

    インターネット前夜、パソコン通信で世界征服の実現を目論む男の物語 商品画像 Amazon.co.jp から購入 楽天ブックスから購入 セブンネットから購入 90年代パソコン週刊誌『EYE-COM』の長期連載が 20年の時を経てまさかの初単行化! 1993年~96年にわたり、パソコン週刊誌『EYE-COM』(『週刊アスキー』の前身)に連載されていた小説が、20年の時を経てまさかの初単行化! インターネットが普及する以前、世界征服を企てる「竹熊」が、パソコン通信で草の根ネットを舞台に繰り広げる壮大なストーリー。竹熊を閣下と崇める謎の大男「斎藤」をはじめ、謎の女子校生くみりん、夕焼け級長、うさちゃん1号、煽情の狼、やまちちなど、ユニークなネット住民が続々登場。罵倒や炎上、成りすまし等々、今と変わらないネット事情に戦慄必至! 果たして、竹熊の野望は実現するのか!? 後に『ファミ通のアレ(仮題)

    竹熊の野望
  • 2015年に買った写真集ベスト6|YAVAYネーム「松岡修造」

    ベスト6発表の前に今年買わなかった写真集について書きたいと思います おっぱいデケェ人とハロプロとNMB48の写真集って水着多めの印象が強いので、水着があまり好きではないので買いませんでした。 水着の形状ってそんなにパターンが無いので数十ページもある写真集で見てると途中で飽きてくるんですよね…なら写真集じゃなくて雑誌グラビアでいいやとなってしまうんですよね… あと、おっぱいデケェ人の写真集って脱ぎの演出が少なかったり、それ自体なかったりするじゃないですか…着衣が好きなんです…脱ぎ掛けが好きなんです!脱衣が大好きなんです。おっぱいデケェ人が服を着てたとしても「あ〜脱ぐんだな」って服、水着が透けて見える服しか着てない印象があるので買いませんでした もちろん買いたいと思った写真集もありました! 小谷里歩さんの写真集『蛇口』は↓の写真を見てイイと思ったのですが9割水着だと言うことを知って買うのをやめ

    2015年に買った写真集ベスト6|YAVAYネーム「松岡修造」
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    mfluder 2016/01/09
    すばらしいレビュー
  • 斉木久美子『かげきしょうじょ!!』|そのスピードで

    かげきしょうじょ!! 作者:斉木久美子 掲載誌:『メロディ』(白泉社)2015年- 単行:花とゆめCOMICSスペシャル [ためし読み/集英社版『かげきしょうじょ!』1巻/2巻] 歌劇団のスターをめざす少女たちの物語が再起動。 掲載誌の休刊をうけ版元が変わり、青年誌から少女誌へ。 それでも目的地はおなじ。 典型的な学園ドラマは、集英社版の全2巻でひとまず終了。 いよいよ予科生も実演にとりくむ。 2週間準備して『ロミオとジュリエット』の一場面を演ずる。 4人ごとの班にわかれ、じゃんけんで役を決める。 勝った千夏が、奈良っちのオーラに気後れし脇役をえらんだ。 仲間を蹴落としてでも役を得るのが藝能の世界なのに。 重要な伏線になりそう。 集英社版2巻でトラウマを克服、髪ものびてデレ期突入した奈良っちに、 作者はあきらかに肩入れしており、一挙手一投足から目を離せない。 漢字が読めない事実の告白など

    斉木久美子『かげきしょうじょ!!』|そのスピードで
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    mfluder 2015/11/11
    面白そう "歌劇団のスターをめざす少女たちの物語"
  • 朔ユキ蔵『お慕い申し上げます』 - 紙屋研究所

    朔ユキ蔵『お慕い申し上げます』について書きたいと思いながら1年以上たってしまった。 書けないなら書けないでもいいじゃん、という声も自分の中から聞こえてくるけども、アウトプットしなければやがて消えていってしまう。いろいろも読んでいろいろ考えたことが消えてしまう。それは俺としては惜しい。社会的損失かどうかは別にして。 『お慕い申し上げます』は、寺の話である。 寺の跡取りをどうするか、という話も一つのテーマで、そこから、寺院というシステムが将来存続できるのかという広がりに繋がっている。 もう一つは、仏教そのものがテーマである。寺院が存続していけるのか、ということは信者と集金のシステムとして存続できるかという問題であるが、その中核にあるのは、来仏教という宗教がこれからも必要とされ続けるのか、というテーマでもある。 佐伯清玄(さえき・せいげん)という29歳の男が副住職をつとめる祥願寺という寺に、

    朔ユキ蔵『お慕い申し上げます』 - 紙屋研究所
  • 戦争はいかんです。腹が減ります。戦時における異色のグルメコミック「戦争めし」 深町秋生のコミックストリート

    南陽市出身、第三回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作家の 深町秋生さんが、毎回、独自の視点で気になる漫画・お勧めのコミックをセレクト!

    戦争はいかんです。腹が減ります。戦時における異色のグルメコミック「戦争めし」 深町秋生のコミックストリート
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    mfluder 2015/10/20
    “優れたグルメ漫画家はその魔法のかけ方を知っている。魚乃目三太もそのひとりだ”
  • (書評)『新宗教と総力戦』 永岡崇〈著〉:朝日新聞デジタル

    ■天理教と国家の関係をさぐる 幕末以降、日では新たな宗教が次々と起こった。書が対象とする天理教もその一つであり、昭和初期には新宗教のなかでも最大の教団へと発展する。しかし、これまでの研究では大(いわゆる大教)や天理教から分派した天理研究会(現・ほんみち)のような、国家と対立して弾圧され… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 この記事は有料会員記事です。

    (書評)『新宗教と総力戦』 永岡崇〈著〉:朝日新聞デジタル
  • ホロコーストでさえ彼らの一面でしかない

    ぼろ太@C103 日曜日 東地区 “シ” ブロック 02b @futaba_AFB 「ナチスドイツの恐ろしい側面に、よこしまな計画を抱えたものたちがヒトラーの権力をそれぞれ利用し、彼の将来展望が曖昧なことをこれ幸いと、自分の構想を実現させたことがある。」えらい書かれようですが、その通りでしょうね... 2013-01-20 16:22:49

    ホロコーストでさえ彼らの一面でしかない
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    mfluder 2015/10/18
    "戦争と飢餓""普通の人びと"
  • 同内容の本が別々の出版社からKindle化される不思議 - ARTIFACT@はてブロ

    Kindleを見ていると、ちょっと不思議だったり、疑問に思うことがことがあったので、まとめてみる。読んで面白かったのお勧めでもある。 同内容のが別々の出版社からKindle化される−『百億の昼と千億の夜』『日中十五年戦争史』− 百億の昼と千億の夜 (ハヤカワ文庫JA) 作者: 光瀬龍出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2012/08/01メディア: Kindle版購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログを見る百億の昼と千億の夜 (角川文庫) 作者: 光瀬龍出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店発売日: 2014/08/26メディア: Kindle版この商品を含むブログ (3件) を見る※角川書店版はセールで1月29日のPM11:59まで264円 『百億の昼と千億の夜』のKindle版は、早川書房が2012年8月に出して、角川書店が2014年8月に出している。紙の

    同内容の本が別々の出版社からKindle化される不思議 - ARTIFACT@はてブロ
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    mfluder 2015/09/14
  • 週刊少年チャンピオン『藍の時代』が「自伝通り越して車田正美の人生熱量放出漫画になってる」との評判

    cotory @cotory_xp チャンピオンで始まった車田正美先生の漫画坂、初回から親友二人に死亡設定が付いてたり、憧れの任侠ヤクザが鉄砲玉やって死刑になったり、どこからフィクションなのか見当もつかない… pic.twitter.com/OG7GQehdSr 2015-07-16 12:16:09

    週刊少年チャンピオン『藍の時代』が「自伝通り越して車田正美の人生熱量放出漫画になってる」との評判
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    mfluder 2015/09/06
    面白そう!
  • 坂爪真吾『はじめての不倫学 「社会問題」として考える』 - 紙屋研究所

    人間だれしも先生を「おかあさん」と呼んでしまうことは生涯で二度や三度はある。いや、隠さなくてよい。あるんだってば。だれにも。な。 「おかあさん」ならまだしも「ママ」だった日には目も当てられない。まだ「おかあさん」であった幸運を言祝ぐべきであろう。いまは母親の呼称として「ママ」って普通だけど、私が子どもだった1970年代には母親を「ママ」って呼んでいるやつは愛知県三河地方では完全なマイノリティーだった。俺の場合は「おかあちゃん」と呼んでいたので、逆に現代だと比較する爆発力は「ママ」のそれに匹敵するかもしれない。 けらえいこ『あたしンち』には、このような言い間違いについてのエピソードが登場する。 男性教諭が壇上で無駄話をするのであるが、そのおっさん先生は、自分がのことを、間違えて、自分の弟の名前で呼び捨てにしたというのである。 それが意味するところは、自分のが、かつて自分が実家で同居してい

    坂爪真吾『はじめての不倫学 「社会問題」として考える』 - 紙屋研究所
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    mfluder 2015/09/05
  • 【書評】『データを正しく見るための数学的思考』

    日経BPさまより、『データを正しく見るための数学的思考――数学の言葉で世界を見る』を頂いてしまいました。原著"How Not to Be Wrong"(間違わないための方法)をキンドル入れっぱなしで読んでいなかったので、大変ありがたいです(笑)。ということで、簡単にご紹介を。 データを正しく見るための数学的思考――数学の言葉で世界を見る ジョーダン・エレンバーグ 松浦 俊輔 日経BP社 2015-07-02 売り上げランキング : 5938 Amazonで詳しく見る by G-Tools 範疇としては「数学読み物」という部類に入る一冊でしょうか。テーマは数学ですが、たとえばデータ・サイエンティストを養成するための教科書のような雰囲気ではなく、あくまで一般の人々に「数学的思考」を身につけてもらい、それによって「間違わないための方法」を身につけてもらうことが目標。そのため複雑な数式は登場せず、

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    mfluder 2015/08/20
  • 「からゆきさん」書評 理解を妨げる「悲惨な女性」像|好書好日

    境界を越えた女たちは、いかに周縁化されたのか。「からゆきさん」をめぐる言説がどのような社会的状況の中で発せられ、どのように受容、あるいは排除され、いかにそれが社会や彼女た… からゆきさん—海外〈出稼ぎ〉女性の近代 [著]嶽新奈 「からゆきさん」の語を広く知らしめた山崎朋子『サンダカン八番娼館』の副題は「底辺女性史序章」だった。山崎は近代日史上最も悲惨な存在として「海外に連れ出され」「異国人を客」とした「出稼ぎ」女性に注目した。 書はこうした〈からゆきさん=底辺女性〉とする価値観の生成過程を辿(たど)る。例えば福沢諭吉は海外移住する日人のため公娼(こうしょう)制が必要と考えたが、「天は人の下に人を造らず」の言葉とは裏腹に娼妓(しょうぎ)たちを欧米のように「人類の最下等」扱いせよと主張した。 存娼派の福沢と立場は異なるが、キリスト教徒を中心とする廃娼(はいしょう)運動家たちも差別意識の

    「からゆきさん」書評 理解を妨げる「悲惨な女性」像|好書好日
    mfluder
    mfluder 2015/08/02
    "確かに初めから「悲惨」と決めつけて対象に向かい合う姿勢は排除を進めてきた価値観に相乗りしがちだし、感傷が勝ると問題の複雑さを見失わせ、解決を遠ざける"