第五の季節 〈破壊された地球〉 (創元SF文庫) 作者:N・K・ジェミシン 東京創元社 Amazon これは、世界の終わりの物語―数百年ごとに“第五の季節”と呼ばれる破局的な天変地異が勃発し、文明を滅ぼす歴史がくりかえされてきた超大陸。その世界には、地球と通じる能力を持つがゆえに虐げられる“オロジェン”と呼ばれる人々がいた。そんな中、あらたな“季節”が到来しようとしていた…。前人未踏、3年連続で三部作すべてがヒューゴー賞受賞。新時代の破滅SF。 あんたはSFをカート・ヴォネガットとフィリップ・K・ディックから読み始めた。正確に『チャンピオンたちの朝食』と『ザップ・ガン』からだ。そのあとあんたは、SFオールタイムベスト的な作品を読んだ。ウィリアム・ギブスンの文体にはしびれた。 だが、その次は? あんたはSF雑誌のこともよく知らない。だが、こんなことに気づいた。表紙か帯に「ヒューゴー賞」、「ネ