【読売新聞】 東京都内の私立中で2月、1年生の半数超が理科の課題に対する解答を間違う事態が起きた。原因となったのは、生成AI(人工知能)が表示した“誤答”。食品大手「キユーピー」がホームページ(HP)に載せていた記述を基に生成し、生
セクシー女優として、長らくトップを走っていた上原亜衣。現在はタレント業に加え、コンカフェの運営なども手掛ける彼女が、デジタル写真集を出した。題して、「上原亜衣~再生~」。全編AIで作成、約50枚の写真を収録。上原亜衣のこれまでにない魅力が詰まっていると、早くも好評だ。 「ビキニやランジェリー姿の写真や、アートっぽいカットまで、いろいろ作ってもらいました。『Stable Diffusion』という画像生成AIソフトを使ったのですが、髪型をボブにしたり、ロングにしたり。自在にできるんです。私は横に座って気ままに案を出していただけなんですけど、いやあすごかった。この技術は私たちにとって、追い風になると思ってます」 そう語るのは、上原亜衣本人。AI写真集出版の背景には、彼女の強い好奇心があった。 「AIに仕事を奪われるだとか、タレントはもういらなくなるとか。そんなことを言う人もいるけど、私は違うと
Masanori Kusunoki / 楠 正憲 @masanork ChatGPTに大学院の講義で出している課題をやらせてみた。わたしの授業を聞いていないことは明らかで事実誤認も少なからずあるが、講義を聴いていない学生が提出した課題として読むと、まあもっともらしいことを書くとこんな感じになるわなーという水準に達していて、AIに書かせたと見抜くのは無理だな 2022-12-04 11:42:50 Masanori Kusunoki / 楠 正憲 @masanork Q. コレ私が大学院の講義で出した課題で、学生がAIに回答させると困るんだけど、教員として学生が書いたのか、AIが書いたのか、どうやって見分けたらいいかな。ちゃんとした答えが返ってくる者だから、コレじゃ不可を付けることはできないと困っちゃった。 2022-12-04 11:46:29 Masanori Kusunoki / 楠
人工知能が人間の仕事をある程度奪うであろう、少し先の未来には、政府が一律に所得を支給する「ベーシックインカム」が必要になる――。前回の記事では、そんなテーマをお話ししました。 「ベーシックインカムで労働意欲が低下する」といった、数々の懸念が払拭されつつある今、実現にあたっての大きな障壁は“財源”のみになりつつあります。昨今では、現状の体制を大きく変更するような政策について「財源を示せ!」と迫られるケースも少なくありません。 本当に、日本が全国民に所得を支給するお金などあるのでしょうか。今回は、人工知能そのものの話題から少し離れ、ベーシックインカムを実現するために、どこまで財源の裏付けが可能なのかを考えてみたいと思います。 ベーシックインカム、国からの給付額はどのくらいになる? ベーシックインカムを「政府による購買力の支援」だと捉えた場合、給付額はいくらぐらいになるのでしょうか。その参考にな
人工知能が戦争に使われる恐ろしさを、正しく理解しているか?:真説・人工知能に関する12の誤解(9)(1/4 ページ) 人工知能に人間が駆逐されるというストーリー。私の友人は「自我の有無とは関係なく、悪意を持った人間によって開発される人工知能が大問題だ」と言いました。これは非現実的な話でしょうか? 私は、そうとは思いません。 人工知能脅威論でよく出てくる「人工知能に人間が駆逐される」というストーリーに対し、私は前回の記事で「人工知能は単なる機械であり、心(自我、自律的な意思)があるように振る舞っている(またはそう思わせるようにプログラムされている)にすぎない」というお話をしました。 現存の技術の延長上では、仮に自己学習プログラムを備えていたとしても、人工知能はプログラマーが想定した“用途”を大きく超える形で、予期できない判断を行うことはありません。彼らの自律的な判断によって、制御が困難になる
この一件の幕引きは“前例”となる 5月24日、「人工知能学会全国大会」において発表された、立命館大学情報理工学部に所属する3人の研究者の論文が、議論を呼んでいる。なぜならその論文が、自作イラストやマンガを中心とするSNS・pixiv(ピクシブ)に投稿された一般ユーザーの小説10作を分析材料として扱っていたからだ。これが多くのユーザーの反発を買い、現在はその論文PDFが非公開となっている。 「ドメインにより意味が変化する単語に着目した猥褻な表現のフィルタリング」と題されたこの論文は、「猥褻表現」(論文中では「有害情報」とも表記されている)のフィルタリングを目的とした研究だ。 一方、この論文で研究対象とされたのは、性表現が多く含まれ、当初から作者が「R-18」(18歳未満閲覧禁止)にカテゴリーしていた小説だった(同時に、その多くは「二次創作」だ)。pixivでは閲覧制限の設定があり、デフォルト
この数年人工知能バブルかってぐらい人工知能関連本が出まくっていて、最初の頃は律儀に一冊一冊読んでいたもんだが、だんだん飽きてきた(そりゃ読みまくってるんだからそうだ)。やれ人工知能に仕事が奪われるだとか奪われない仕事はなんだとかの話は定番だが、定番すぎてそうそう新しい解釈が出てくるわけではない。消える仕事は消えるし、残る仕事の分野もだいたい明らかになってきている。 とはいえそれでも読んでいると「おお、これは視点が良いな」と思えるものもあり、そういうのは読んでいて楽しい。その書き手はやっぱり基本的には専門的な知識を持っている人たちだ。認知ロボット工学者であったり、AI研究所に勤めていたり、機械学習の専門家だったりする。最後のはまた特殊事例といえるが、本稿ではそうした人工知能本飽きた僕の中で記憶に残っている本をいくつか紹介してみようと思う。 まずは基本的なところを教えてくれる一冊 シンギュラリ
◾️ 皆が口にする『倫理』 昨今の科学技術の進歩は人間の想像をはるかに超えたペースで進行しており、突然、技術の成果が、人間の健康や生命、さらには人類の生存すら脅かすような存在として、立ち現れるようなことが現実の問題になってきている。その危機感の現れといってよいと思うが、何らかの歯止めとしての『倫理』という用語が最近頓に人口を膾炙するようになってきた。 ◾️ 変わる文脈 もっとも、このような問題は、実は昨日今日始まったものではない。核兵器などまさに人類を滅ぼす恐れのある存在そのものだし、脳死の問題が取り沙汰された時にも、まさに『倫理』の問題を巡って大騒ぎになった。 だが、昨今ではこの『倫理』が持ち出される文脈が変わってきている印象がある。というのも、核兵器の場合、その普及や拡散を抑止するのは、少なくともこれまでは、国家の法律や政治判断であり、同盟や条約等の国家間の取り決めのほうだった。ここで
「ロボットは東大に入れるか」プロジェクトでぶつかった「ある疑問」国立情報学研究所(NII)の社会共有知研究センター。 「ロボットは東大に入れるか(東ロボ)」プロジェクトで知られる人工知能(AI)の研究チームが、子どもたちの読解力テストに着手した。 なぜ、AI研究者が「読解力」に関心をもつのか。 そこには、AIの限界を探る研究の過程でぶつかった、ある疑問が関係している。 センター長の数学者・新井紀子さんに話を聞いた。 今日(11月14日)の「東ロボ 2016成果報告会」で冒頭あいさつする新井紀子教授。東ロボプロジェクトは2011年にスタートしたAIは国語が苦手――なぜ、AI研究者が「読解力」に関心を? 東ロボは、問題を解き、正解も出すが、読んで理解しているわけではない。 現段階のAIにとって、文章の意味を理解することは、不可能に近い。 そうすると、特に難しいのが国語と英語だ。 国語では、20
◾ 自動運転に関する公開セミナー 先日( 9月20日 )、弁護士会主催の自動運転に関する公開セミナーが行われたため出席した。内容そのものは、ほぼ旧知と言ってよく、自分にとってそれほど目新しい発見があったわけではないのだが、Q&Aセッションで少々気になる論点が出てきて、それがずっと気になっていた。今になって振り返ってみると、意外に本質的で重要な概念/思想の一端が氷山の一角のように顔を出していたのではと思えてくる。折角なので多少なりとも整理して、書き残しておこうと思う。 ◾法律の完全執行社会の到来 人間が運転に関与しない自動運転車は、法律を完全に遵守することを前提として設計されるだろうから、スピード違反はしないと考えられる。これは人間だけがドライバーである現状とは非常に大きな違いだ。実際に運転経験のあるドライバーなら同意していただけると思うが、スピード違反をまったくしたことがないドライバーは限
空想科学ADVシリーズの脚本家、林直孝さん脚本による注目のアニメ『プラスティック・メモリーズ』の放送 が始まった。非常に面白かったと思うし、続きがとても楽しみなのだけれど、一部ではSF設定が「ガバガバ」だとする突っ込みがされているようで、このあたりをめぐっていろいろ考えてみる。 SF設定に対する突っ込みの多くは、主に次の点あたりにあるようだ。「人格を持つロボットを作り出すことが可能なのに、なんでバックアップできないの?」 さて、この問いを逆に考えてみる。バックアップやコピーが可能なら、そこでの「人格」は一体どういったものになるのだろうか ? 古くて新しい問いだけれども、例えば自分そっくりにコピーされ、自分と同じ記憶や知識をもったアンドロイドは、果たして自分なのだろうか?それはあくまでコピーなのであって、「私」がアンドロイドに移しかえられたと言えるのだろうか? 仮に自分の経験や記憶をデータと
コンピュータが全人類の知性を超える未来のある時点は、シンギュラリティ(Singularity、特異点、技術的特異点)と呼ばれている。アメリカの著名な発明家カーツワイルによればそれは2045年に到来するという。そして、そのような時点に発生する様々な問題は、ひっくるめて2045年問題と言われている[*1]。 シンギュラリティとはもともと数学や物理学で使われている用語である。物理学では、シンギュラリティは物理法則(一般相対性理論)が通用しない特異な点である[*2]。技術的特異点としてのシンギュラリティもそれと同様に、技術に関する予測が成り立たず、既存の経済法則も通用しなくなるような時点である。 人類の経済社会における進化のオメガ点、つまり終局であるシンギュラリティに至ると、全ての労働は、人工知能とそれを搭載したロボットが行うので、人間は労働から解放されることになる。すると「労働からの解放と言うが
【体験レポ】AIの女の子と見つめ合って人間性を感じる 2016年8月24日から開催されていたCEDEC2016では、VR関連の技術やデモが展示される「VR NOW!」コーナーが設置されました。 数回に分けて、興味深かった展示を紹介しています。 今回は、東京工業大学の三武 裕玄氏らによるセッション『VRキャラクタと見つめあう ― 自然な共同注視インタラクションの実現』(東京工業大学 助教 三武 裕玄氏 准教授・長谷川晶一氏 葛島 健人氏)にて展示された、VR内でキャラクターと戯れるコンテンツを紹介します。 人よりもAIに感じる人間性 本セッションにて展示されたコンテンツは、視線を追跡するアイトラッキング装置がはめ込まれたVRヘッドマウントディスプレイ(VRHMD)を使用することで、VR内でアバターを動かしたり、アバター同士で会話ができるもの。VR内には3人のアバターがいて、人間が2人、残り1
1993年公開の映画「デモリションマン」の中で、スパルタン刑事(シルヴェスター・スタローン)が、ハックスリー警部補(サンドラ・ブロック)からセックスの誘いを受けるシーンがある。数十年もの間冷凍刑に処せられていたスパルタンは、それが「テレディルドニクス」(遠隔操作の性具)というヘッドセットを装着したバーチャルセックスを意味することを知り驚く。今日、ロボット工学や人工知能(AI)の進歩により、このテレディルドニクスが現実のものになろうとしている。 AR(拡張現実)やVR(仮想現実)の進歩に伴い、バーチャルセックスの技術は飛躍的な成長を遂げている。テレディルドニクスの開発に必要なのは、ユーザー同士で触感を伝えるリンクの構築や、AIがユーザーについて学習し、ユーザーが求める刺激を提供する技術だ。例えるならば、アップルのシリ(Siri)やアマゾンのアレクサ(Alexa)、マイクロソフトのコルタナ(C
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