フットボールはひとつのミスが命取りだ。それがCLファイナルという大舞台であれば、ひとりのサッカー人生を大きく変えてしまうほどに――。 クロップからも大きく期待されての加入だったが 2016年5月、リバプールにひとりのゴールキーパーが加入した。 ロリス・カリウス。マインツで公式戦96試合に出場した22歳の若き守護神だ。19歳5カ月という若さでブンデスリーガデビューを果たし、13-14シーズン途中からはトーマス・トゥヘル監督の信頼を勝ち得て定位置を確保した。 そのシーズンに9回、翌季に10回のクリーンシートという結果を残すと、デビュー4年目の15-16シーズンには9回のクリーンシートでリーグ3番目に少ない失点の堅守を築き、マインツの6位フィニッシュに大きく貢献している。 若くして経験と実績のあるゴールキーパー。何よりユルゲン・クロップ監督がブンデスリーガで何度も対戦して、その実力を十分把握して