婚姻や子育て・女性の就労などの話題で「生物として正しい・間違っている」などと簡単に発言する人がときどきいます。しかし生物と一口に言っても多種多様、生殖の方法も多種多様です。まずは生物界の豊穣な多様性をお楽しみください。
アフリカでしばしば大発生し、農作物に深刻な被害を及ぼすサバクトビバッタ。防除のために巨額の費用が投じられているが、未だに根本的な解決策は見出されていない。その謎に包まれた生態を調査するため、単身、西アフリカ・モーリタニアに渡った日本人がいる。「愛するものの暴走を止めたい」と語る、野生のサバクトビバッタ研究者、前野ウルド浩太郎、その人である。 「相変異」の解明が世界を救う アフリカに生息するサバクトビバッタは「相変異」を起こすバッタだ。環境によって「相」、つまり、モードを変える。普段はお互いを避け合うおとなしい「孤独相」を示しているものの、エサが乏しい状況下などで限定された場所に集まり、他個体とぶつかり合いながら育つと、群れることを好み、獰猛な性格の「群生相」となる。孤独相の時は、周囲にある植物の緑など、生息している環境に合わせて自分の体色を似せて天敵の目をくらますが、群生相になると黒や黄色
小田隆さんは古生物の復元画、生物イラストレーションの第一人者です。ツイッター上では、ガチャピンがどのような骨格を持っているかをマジメに考察した「ガチャピン骨格図」などでお馴染み。 まとめ ガチャピンの骨格図 by古生物復元画家 @studiocorvo 氏(2/9 最終版に続く) 小田隆 @studiocorvo 氏による古生物学的に説得力のあるガチャピンの骨格図が登場! 最終版はこちら→http://togetter.com/li/452890 プロの手による大人げないエイプリルフールネタもオススメ↓ http://www.studio-corvo.com/blog/karasu/archives/silly_talk/index.html 更なる続きはこちら→ 謎の生物ムック〜甲殻類説 vs 名状しがたきもの説〜 古生物復元画家@studiocorvo氏 http://togetter
始原生物に限って,自然発生したと考えられているのではないでしょうか。 酸素がなく,有機物をえさとする他の生物もいないような環境中では,無生物的に生じたアミノ酸などの有機物が,分解されずに長期間にわたってどこかに蓄積され続けることは可能だったでしょう。そして,有機物どうしの相互作用で,より複雑な有機物や,触媒のはたらきをする有機物や,遺伝子のはたらきをする有機物なども生じたと考えることができます。 ミラーの実験は,無生物的に有機物がつくられた可能性を示し,オパーリンのコアセルべート説は,有機物が組み合わされて細胞に似た構造ができた可能性を示しています。 ところで,パスツールは,大気に酸素が含まれ,生物がすでに存在している現在の地球で「自然発生が起こらない」ことを証明したのです。有機物はたちまちのうちに酸化されたり,他の生物のえさになってしまいますよね。気が遠くなるような年月をかけて,有機物が
かめふじ@ハイアイアイ臨海実験所 @kamefuji よ…容疑者じゃないお!! / 朝日新聞: 昔・昔…セミクジラにフジツボ? 絶滅危惧種、今は付着せず 江戸時代の史料で判明 asahi.com/articles/photo… 2014-08-25 23:51:08 リンク 朝日新聞デジタル 昔・昔…セミクジラにフジツボ? 絶滅危惧種、今は付着せず 江戸時代の史料で判明:朝日新聞デジタル 大型のクジラ類で絶滅危惧種のセミクジラに、現在はほとんど付着していないフジツボが江戸時代には付いていたとする説を長崎大の林亮太非常勤講師(海洋生物学)が生態学の専門誌に発表した。約200年前の史料に
先日の「つぶやき」で、ポリメラーゼで高精度複製可能な人工DNA塩基対の創製と、天然を凌駕する人工核酸アプタマーの創製に関する研究をご紹介しました。いずれも『DNA塩基の種類を増やすことで、自然界に無い機能拡張を行える』という仮説に端を発した取り組みです。 とはいえ、これらのお話は全て試験管内(in vitro)で行われたもの。次なる目標は、いよいよ生命体内部(in vivo)で人工DNAの複製を行わせることにあります。 このたび米国スクリプス研究所・Romesberg率いる研究チームが、人工塩基対含有DNAを複製可能とする大腸菌の創製に成功し、見事Nature掲載の栄誉を獲得しました[1]。 世界最先端で繰り広げられる競争 以前紹介した平尾グループと今回の主役・Romesbergグループは、いずれも高性能な人工塩基対を独自開発しています。 Romesbergらの開発したd5SICS-dNa
訳者がこんなに「ウンコ」を連発したのは小学生のとき以来かもしれない ウンコが溢れているのは本書の中だけではない、世界中で溢れはじめている。約70億の人類は約4億トン近いウンコを、家畜(ニワトリ約190億、ブタ約10億、ウシ約14億、ヒツジとヤギ約18億)は控えめに見積もって、141億3645万トンの畜糞を算出する。畜糞だけで、地球上すべての人に一日1ℓ以上を配ることができる。とてつもない量だ。この先、人類は100億近くまで増えると予想されているし、アジアやアフリカでは肉食文化も広がっていく。経済とは違って、糞尿量の成長が停滞することはしばらくないだろう。 ご覧のとおり、数字だけ見てもウンコはやっかいな問題である。しかし、その中でも特にやっかいなのは、市民や分野の異なる研究者の間で適当な共通言語がないこと、らしい。そして、著者はその話のために第一章をまるまる費やす。辿り着いた共通言語は「Sh
ほんとにあったよこれ..... -> 「今のところ、遺伝子組換えの食塩はない」を見て、笑っちゃったけど、よく考えると「今のところ、遺伝子組換えの食塩はない」がおかしいと理解するための前提は案外高い。(すっかりネタになってますが一応コメントしとくと, 「遺伝子組み換え(を行なった生物由来)の食塩はない」ということだと思われます. 変な略し方すんなと.とのこと) 食塩が無機物無生物であると知っていること 無機物と有機物の違い(追記:関係ありませんでした) 食塩がどのように生成されるのかを知っていること(生成経路で遺伝子組み換えの何かを使うという疑念があるため) 「遺伝子組み換え」の意味 高校生物レベルでの「遺伝」の仕組み 高校生物レベルでの「遺伝子」が遺伝で果たす役割 DNAとか遺伝子、遺伝というのは聞いたことがあったけど、私が遺伝の話を習ったのは高校の生物の時間。確か血液型を例にして、A型と
男性の体臭は、その脇の下の匂いだけで、ネズミにとって、またおそらくは多くの哺乳類にとってストレスになる可能性があることが、最新の研究で明らかになった。 男性の存在によってストレスが誘発されるという発見は、人間でも当てはまる可能性のある大きな発見だ。これは、マウスやラットが男性の匂いを嗅ぐと不安定になって痛みの感覚が麻痺することが観察されたことが元になっている。痛みが抑制される現象は、動物が危険に直面したときに見られる既知の反応だ。 4月28日に「Nature Methods」誌で発表された論文によると、男性の体臭は「強い生理的ストレス反応を誘発し、ストレス誘導性無痛覚(痛みの緩和)を引き起こす」のだという。 実験動物のネズミに見られたこの効果は、男性研究者や彼らが一晩身に付けたTシャツの存在によって生じ、30〜45分間にわたって持続したという。この結果を報告したのは、カナダのモントリ
さっさとジャッジできないのはいけないこと、ダメなこと――。 過剰なまでに、拙速に、しかも、安直に、「白と黒=ポジティブとネガティブ」の対立軸で物事にジャッジを下したがる世の中の風潮に、ちょっとばかりウンザリしている。 小保方博士の論文の報道にも、その傾向が見え隠れする。 「世界的な発明」、「ノーベル賞候補だ!」と散々持ち上げたかと思いきや、「捏造か?」なんて見出しが週刊誌やネットの画面に踊る始末だ。 論文の掲載元であるネイチャーの調査結果も、まだ明らかになっていないにも関わらず、あたかも「×(バツ)」と言わんばかりの報道や、コメントが行き交っている。 京都大学iPS細胞研究所の山中伸弥教授が、 「STAP細胞は、細胞の初期化メカニズムに迫る上で、極めて有用です。またSTAP細胞は未来の医療、たとえば移植に頼らない体内での臓器の再生、失われた四肢の再生などにつながる大きな可能性のある技術です
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リンク イザ! 【正論】長谷川三千子氏 年頭にあたり 「あたり前」を以て人口減を制す 新年早々おめでたくない話--どころか、たいへん怖い話をいたします。このままでゆくと日本は確実に消滅する、という話です。 内容の要旨(太字は引用) 日本の人口減少は重大な問題であるが、その解決法は実は簡単で、性的役割分担を昭和50年以前のようにはっきり分け、若い男女の大多数がしかるべき年齢のうちに結婚し、女性は育児に専念して2、3人の子供を生み育てるようになれば良いのである。 ところが「個人の生き方に干渉するのはけしからん」という声が出るので政府・行政はこの解決法を選択できないことになっている。しかし、これはおかしい。政府・行政は、女性の一番大切な子供を産み育てるという仕事よりも外に出て働くことを奨励する「男女共同参画社会基本法」を施行している。まさに、政府・行政が個人の生き方を変えてしまったのである。 性
生物の目的は子孫を残すことだから、子どもを作れない同性結婚には反対という、同性愛差別のテンプレートのような意見を言う人がいたのですよ。 科学は「人間はこうするべし」という規範を導けるものではないです。生物に目的などないので科学認識もおかしいです。異性愛者でも不妊症の人は子どもを作れないですが、彼らの結婚は積極的に反対するべきなのでしょうか?また人間だけでなくほかの生物にも一定の割合で同性愛の個体が現れることや、子どもを作らないワーカーのいる蜂や蟻はどう思っているのでしょうか? このような考えは、同性愛者をはじめ高齢者や障がい者を排除する優生思想へと発展することがあり、きわめて危険と言えます。 関連ブックマーク 続きを読む
サイエンスでいうなら、生物の目的とは子孫を残すことなのだから、その目的に反する同性婚は積極的に否定されなければならない。こんなことを言うとかのタンポポ氏には噛みつかれることだろうが。w
イモムシ型の両生類であるアシナシイモリの新種が仏領ギアナの熱帯雨林で発見された。 この種は Microcaecilia dermatophaga(「皮膚を食べる小型のアシナシイモリ」の意)と命名された。幼体が母親の皮膚を剥がして食べるという習性にちなむ。母親は幼体の発達のこの時期に脂肪分の多い特別な皮膚層を形成するため、皮膚を食べられても傷を負うことはない。成体のアシナシイモリはシロアリやミミズを食べ、生涯のほとんどを熱帯の土の中や落葉層の中で過ごす。 Microcaecilia dermatophaga. の成体。Wilkinson et al. (2013)より。 「今回発見された種も皮膚食を行うが、重要なのはこれまで発見されている皮膚食を行うアシナシイモリとこの種は遠縁だということで、つまり皮膚食はアシナシイモリ類の祖先的形質だと考えられる」と、論文の共同執筆者の一人であるハーバード
英科学誌ネイチャー(Nature)提供による、アマノリ属の海草に含まれる多糖類を分解する酵素を持つ海洋性バクテリア、ゾベリア・ガラクタニボラン(Zobellia galactanivorans、2010年4月6日提供)。(c)AFP/NATURE/Tristan Barbeyron 【4月8日 AFP】日本人の腸が海草に含まれる多糖類を分解できるのは、分解酵素を作る遺伝子を腸内に住む細菌が海洋性の微生物から取り込んでいるためだとする論文が、8日の英科学誌ネイチャー(Nature)に発表された。 フランスの海洋生物学と海洋学の研究・教育機関「ロスコフ生物学研究所(Station Biologique de Roscoff)」の研究チームは、ゾベリア・ガラクタニボラン(Zobellia galactanivorans)という海洋性バクテリアが、アマノリ属の海草に含まれる多糖類を分解する酵素を持
2013年10月03日 寿命を延ばす精確なタンパク質の生成 背景: 地球上には様々な進化を遂げた生物が存在する。地中にコロニーを作って生息するハダカデバネズミは、とても長い寿命と健康さで知られている。そのような能力を人々の健康へと役立てられないかと、様々な研究が行われその秘密が明らかにされつつある。 要約: ハダカデバネズミは約30年という長い寿命を持ち、更に生涯にわたって老化に伴う疾患を殆ど患うことはない。特に癌を発症した個体は全く確認されておらず、寿命や癌の研究に利用されている。この度、ロチェスター大学のVera Gorbunova博士やAndrei Seluanov博士らによって、ハダカデバネズミはとても精確にタンパク質を生成していることが分かった。 タンパク質は生物の細胞内で起こる殆ど全ての化学反応を司っているため、生物の状態維持にとても大切な役割を担っている。タンパク質がその機能
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