武昌慰安所の管理を担当していた本多猪四郎元軍曹 本多猪四郎(1911 – 1993)はゴジラ(1954)や、空の大怪獣ラドン(1956)などの、東宝特撮映画の監督として有名である。特撮映画の監督としての本多については、最近、切通理作氏と小林淳氏の詳細な本が出て、再評価が進んでいるが、彼には足掛け8年の軍隊経験があり、1940年から1941年まで、中支の武昌で慰安所の管理を担当していたことがあると言う。 武昌の慰安所時代のエピソードは、切通氏と小林氏の本の中にも引用されているのだが、もともとの出所は、「映画芸術(1966年6月号)」に掲載された本多の文章である。今回は実際に雑誌にあたって記事を書こうと思っていたのだが、「映画芸術」は近隣の図書館で一部見られるものの、肝心の号が所蔵されていない。実際に現物をあたって内容を確認するのは後回しにして、今回はこちらのブログから内容紹介の部分を転載させ