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炎上したXのポストで紹介されていたものと同デザインの “産休クッキー”(画像出典:「スイーツ工房focetta」の通販サイト) 先月、「#産休クッキー」なるワードがXを騒がせた。妊婦の女性が、「産休をいただきます ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いいたします」というメッセージと、かわいらしいイラストがプリントされたクッキーを職場で配った旨をポストしたところ、「不妊治療中の人への気遣いに欠ける」「産休で迷惑をかけるのにお花畑すぎる」といったバッシングが相次いだのだ。炎上した“産休クッキー”を手がけるメーカーの会長は、「世間の不満のはけ口に使われた」と話すが、その真意とは。 【写真】赤ちゃんが「ワタシが職場復帰させる」 衝撃の“産休クッキー” * * * 今回騒動となった“産休クッキー”を製造・販売するのは、ITベンチャー「ドリームエクスチェンジ」が運営する、「スイーツ工房focetta
<子どものあした> 虐待や性被害を受けた子どもから事情を聞き取り、調査や診察を担ってきた神奈川県伊勢原市の「子どもの権利擁護センター(CAC)かながわ」が精神科の診療を始め、世界基準を満たした国内初の施設となった。運営する認定NPO法人チャイルドファーストジャパン理事長で小児科医の山田不二子さん(64)は「この場を知ってもらい、一人でも多くの子どものためになりたい」と話している。(竹谷直子) 子どもの権利擁護センター(CAC) Children's Advocacy Centerの略。虐待などを受けた子どもへの調査や捜査のための聞き取り(司法面接)と全身の診察、心の診療を1カ所で担う。CACかながわによると、米国には約1000カ所あり、欧州でも政府が資金を出すなどして設立が進む。日本では神奈川県内の2カ所のみで、資金面の課題も抱える。
4月29日、バトントワリングチームの元指導者の男(40)が、教え子だった高校3年生の男子選手(当時18)に、わいせつな行為をした疑いで逮捕された。警察の調べに対して容疑を認めているという。 ■【関連ニュース動画】「教え子は断れない」世界的に有名で「神様的な扱い」だった男 複数の教え子にわいせつの疑い【バトントワリング性加害事件】 「日本バトン協会」の外部委員会の調査報告書では、元指導者の男が去年「指導者としての優越的地位」に乗じて、重大なセクシュアルハラスメントを3回行ったと認定されている。 また報告書によると、協会の前理事長は、男子選手から十分に話を聞かなかった上、容疑者と男子選手の「同意の上での事案」であったなどとして、当初は協会内で情報共有をしなかったという。その後行われた弁護士などによる調査に対し、バトントワリングチームの責任者で容疑者をよく知る人物も、”非協力的な態度”を取り続け
はじめに このnoteは、ひとりのアイドルオタク(わたし)が推しの元女性アイドルのパロディAV発売をTwitter(現X)で問題提起し、ファンコミュニティの内外に関連各所への抗議を呼びかけて販売中止に追い込むまでの顛末をまとめたテキストです。経緯だけではなく、応用が効くように今回抗議を成功させることができた原因の分析や、どんな方法論を使ったのかにも重点を置いた内容になっています。 今回に限らず、実在の女性アイドルのパロディAVは坂道・48系、ハロプロ系を問わず半ば公然とまかり通ってきました。内心苦々しく思ってきたファンや当事者も少なくないはずですが、「有名税」「スルーするのが大人の対応」という風潮の中泣き寝入りを強いられてきたと思います。 しかし、最近ではDJ SODAさんのパロデイAVが発売中止になったように、こうした実在の人物をモデルにした侮辱的な作品は許されない、という社会的な合意が
女性は困窮に陥りやすいと言われて久しい。女性と労働の関係を取材し続けてきたジャーナリストで和光大の竹信三恵子名誉教授(労働社会学)は、女性の賃金が「夫ありき」で低く抑えられてきたことが困窮の背景にあると指摘する。孤立しがちで、声を上げづらい女性たちが置かれた状況を改善するには「会社の外で悩みを共有できるネットワークを持つことが大切」と訴える。【聞き手・小林杏花】 ジャーナリスト・竹信三恵子さん ――労働者の生活状況をどう見ていますか。 ◆名目賃金は少し上がってきましたが、物価の高騰に追いつかず、実質賃金は下がり、生活が大変になっている人が多くなっています。1月に仙台市のフードバンクに取材に行ったのですが、「イート・オア・ヒート」という言葉を聞きました。物価高の影響で、食料を買おうとすると光熱費が払えず、光熱費を払うと食料が買えないという相談が増えているということです。生活の根幹になるものを
年端も行かぬ幼い子どもを性の対象とする「小児性愛」の問題は、性をタブー視する日本社会のなかでも特に忌避され社会的議論につながってこなかった。 【図表】児童ポルノの“被害児童数”は高止まり傾向 しかし近年、故ジャニー喜多川氏による男児への性加害が明らかになったほか、塾講師をはじめ教師やベビー(キッズ)シッターなど、子どもにとって身近な大人による加害行為も表面化してきた。 本連載では、小児性愛障害と診断され、子どもへの性加害を起こした者への治療に取り組む斉藤章佳氏(精神保健福祉士・社会福祉士)が、治療やカウンセリングを通じ実感した加害者特有の「認知の歪み」について解説する。 今回は、インターネットを中心にまん延する「児童ポルノ」が、加害者の認知の歪みに影響を及ぼす問題について解説する。(第4回/全5回) ※ この記事は、斉藤章佳氏による書籍『「小児性愛」という病――それは、愛ではない』(ブック
かつては水産物の争奪戦で中国に敗れ問題になった「買い負け」。しかしいまや、半導体、LNG(液化天然ガス)、牛肉、人材といったあらゆる分野で日本の買い負けが顕著です。2023年7月26日発売の幻冬舎新書『買い負ける日本』は、調達のスペシャリスト、坂口孝則さんが目撃した絶望的なモノ不足の現場と買い負けに至る構造的原因を分析。本書の一部を抜粋してお届けします。第9回。 2022年末に韓国に出張した。サムギョプサルを食べに入店すると、ベトナム人らしき女性が迎えてくれた。どこから来たのか、と知人が訊くと、やはりベトナム人学生で情報工学を学びに来たという。「日本は選ぼうとしませんでしたか」と訊くと「韓国しかありません」と答えてくれた。「私の友だちも韓国に来ています」。外国人で日本語を学ぶ人が少なくなっている、ともよく聞く。 日本で働いてくれる外国人労働者数を見てみる。厚生労働省は5年間の推移を発表して
荒川区町屋の職場近くのスーパーでは、支払い方法をタッチパネルで選ばなければいけない。全盲の長島さんは店員に操作してもらっている。カードの暗証番号は知られたくないので、スマートフォンのバーコード決済を使う。混雑時は店員に申し訳ないと、買い物には行かないようにしている。 銀行のATMは、一部の操作がタッチパネルでないとできない。行員に暗証番号を口頭で伝えて入力してもらう必要がある。視覚障害のある仲間も、マイナ保険証の利用時にタッチパネルで暗証番号の入力を求められ困っている。「信用はしているが、個人情報が守られているだろうかという不安は消えない」
「オンライン・ハラスメント」とは、インターネットやウェブサービス上で起きるイジメや嫌がらせのことで、英語では「cyberbullying」「cyberharassment」「online bullying」と呼んだりもします。 LGBTQの当事者はオンライン・ハラスメントの被害を受けやすく、泣き寝入りする人も多いことが報告されています(The Advocate)。ひとりで悩みを抱え込む人も少なくないでしょう。 私もオンライン・ハラスメントの被害を受けたことがありますが、被害者になってしまうと不安が増し、より脆弱となり、状況が悪循環に陥りやすいです。 そこで少し冷静になれるように、オンライン・ハラスメントに関する手口の特徴と対処を整理しました。ひととおりLGBTQ向けにまとめていますが、LGBTQ関係なく全般的に該当する事項もあります。 被害者として自覚できるように、または加害者にならないた
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6月21日に公開が予定されている、俳優・草笛光子(90)が主演する映画、『九十歳。何がめでたい』 作家・佐藤愛子氏(100)が90歳になったことを機に、老いや現代社会について綴り、シリーズ累計169万部を記録した同名エッセイが原作。クランクインとほぼ同じタイミングで90歳になった草笛が主演を務めていることでも注目されている。 そんな同作だが、現在SNSを中心に予告編が物議を醸している。予告編の冒頭では草笛や編集者役の唐沢寿明(60)が登場。唐沢演じる編集者が「エッセイを書いてはいただけませんでしょうか」と笑顔で尋ねて頭を下げると、草笛演じる主人公は「書けない! 書かない! 書きたくない!」と豪語。 すると黒地の画面に変わり、その画面いっぱいに「多様性」や「コンプラ」「熟年離婚」「物価高騰」などの言葉が白い文字で並び、それらを刃物で切りつけるような演出が。そして、「生きづらい世の中を“一笑両
記者会見を終えて頭を下げる小林製薬の小林章浩社長(手前から2人目)=大阪市北区で2024年3月29日午後6時31分、加古信志撮影 本稿執筆時点の3月31日の時点で既に5人が小林製薬のサプリメント「紅麹(こうじ)」が原因で死亡したと報道されています。死因として考えられているのが腎機能障害で、想定していなかったカビ毒が混入していた可能性が指摘されています。しかし紅こうじは不純物が混ざっていなかったとしても元々腎機能障害を起こすリスクがあるものです。海外では2010年代から販売禁止措置や安全性の注意喚起が実施されています。 「サプリメントを開始する時は事前に医療者に相談してほしい」と常々、我々医師は呼び掛けていますが、紅こうじは特に注意を要するものです。私自身は、以前から紅こうじの相談をされた時には(ほぼ)全員に「やめておくように」助言しています。今回は、サプリメントの中でもとりわけ問題が多い紅
新宿・歌舞伎町のホストクラブの多くは、今月から売掛(ツケ)での支払いを全廃する方針を掲げる。社会問題化したことへの対応だが、その裏で悪質ホストたちは新たな手口に流れている。女性に消費者金融や闇金で入店前に金を調達させたり、クレジットカードを次々と作らせて限度額まで使わせたりするなどのやり口だ。被害者支援にあたる団体に寄せられた相談者の被害額は4億円を超え、相談者は増え続けている。(ジャーナリスト・富岡悠希) ●悪質ホストは「抜け道」を見つけている 「今までは売掛で困っている状況だったのが、それに変わって新しい手口が増えている」 悪質ホストの被害者支援をしている一般社団法人「青少年を守る父母の連絡協議会」(略称:青母連/玄秀盛代表)は3月30日午後、緊急の記者会見を開き、事務局長の田中芳秀さんがこう明かした。この会見には、テレビや新聞などの複数の記者が詰め掛けた。 歌舞伎町のホストクラブは4
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