松尾さんの遺体が2階で見つかった元店舗の建物(左)と出火した店舗兼住居(中央)=岩手県花巻市東和町土沢で、山田豊撮影(画像の一部を加工しています) 岩手県花巻市の小さな商店街で11日朝、火災があり、出火元の隣の住居から1人の男性の遺体が見つかった。岩手の文化や自然に憧れ、「ついの住み家に」と東京から3日前に引っ越してきたばかりだった松尾利明さん(72)。新型コロナウイルスの感染を警戒され、入居が決まっていたマンションの住民に「しばらく来ないで」と告げられた。市からも転入届の提出を待つよう求められた。追われるように仮住まいに移ったばかりの悲劇だった。【山田豊】 東京都大田区で暮らし、以前は会社勤めなどをしていた松尾さんは、約30年前から同市を訪れていた。親しかった市内の男性飲食店主(62)によると、松尾さんは「全国の記念館や博物館を訪れるのが趣味」と話していたという。中でも、宮沢賢治らの記念
細い9本の針を刺す「はんこ注射」と呼ばれるBCGワクチン接種について、誤って皮下注射し、発熱やじんましん、血尿などの健康被害が出ていたことを厚生労働省が10日、明らかにした。BCGは0歳児が対象の結核予防ワクチンだが、新型コロナウイルス感染症を予防しようと接種を受けた成人だった。乳児向けの在庫が不足しており、製造元は目的外の使用を見合わせるよう医師らに求めている。 BCGは本来、腕に塗ったBCG溶液のうち、細い針でわずかな量だけ体内に入れる。説明文書には「絶対に注射してはならない」と記載されている。同省によると、4月初め、BCG溶液を成人に全量注射し、間もなく発熱などがあり救急外来を受診したという。もともとBCGを扱っていない医療機関だったため、誤った可能性がある。
防護服に身を固め、福島第1原発から20キロ圏内の避難指示区域で行方不明者を捜索する警察官。福島第1原発事故の影響で放射線量が高いため捜索が進まず、20キロ圏内はがれきも手つかずの状態となっている。一度も自宅に戻れない避難住民からは、「せめて遺体の回収を早くしてほしい」という強い要望が出ていた=福島県南相馬市で2011年4月7日午後3時20分、佐藤泰則撮影 「役場 壊してよいですか?」「こわして下さい(持主)」。津波の被害で壊れた家に書かれた持主の撤去依頼=岩手県山田町大沢で2011年4月7日午後3時29分、石井諭撮影 岩手県陸前高田市の市立第一中学校の仮設住宅に運び込まれる洗濯機、冷蔵庫、テレビ、炊飯器、電子レンジ、電気ポットの「生活家電セット」。日本赤十字社が世界各国の赤十字社から寄せられた「海外救援金」で購入した=2011年4月7日午後1時9分、兵藤公治撮影
新型コロナウイルスの爆発的な感染を防ぐため、週末の外出自粛が始まった28日、東京都内は人の往来が極端に減った。羽田便だけを運航する鳥取空港も客の姿は少なかった。花見の名所では酔客も見られず、春を感じられない厳戒ムードの週末となった。 これまでに感染者が確認されていない鳥取、島根両県。羽田便だけが就航している鳥取空港(鳥取市)は、東京の「外出自粛」を受け、閑散としていた。ただ、最近は感染者が相次ぐ都市部などから、「安全」というイメージのある両県をあえて訪れる観光客もいるという。 人気漫画「名探偵コナン」にちなみ「鳥取砂丘コナン空港」の愛称で親しまれている鳥取空港。既に減便が実施されており、土産物店のスタッフは「今も売り上げは以前の半分だが、東京の外出自粛でさらに減ってしまう」と落胆した。自宅のある東京と仕事先のある鳥取をほぼ毎月往復しているという広告代理店の男性(40)は「会社はテレワークを
最後の大学入試センター試験で開始時間を待つ受験生=東京都文京区の東京大学で2020年1月18日午前9時11分、北山夏帆撮影 大学入試センターによると、2日間の日程で1件の不正行為があった。埼玉県の会場で、受験生の1人が試験中にスマートフォンを使おうとしたが、試験監督者に見つかって連れ出され、全科目の成績が無効となった。 18日の地理歴史・公民の試験中にポケットからスマホを取り出し、電源を入れるところを複数の監督者が現認…
第90回都市対抗野球の大会本部は22日、府中市・東芝府中からロッテ入りし、内野手として3度の3冠王に輝いた落合博満氏が25日の決勝の始球式を行うと発表した。落合氏は東芝府中に1974~78年に在籍し、都市対抗に補強も含めて3回出場。現役引退後は中日監督も務めた。 24日の準決勝第2試合の始球式は、ソフトバンクの投手として最多勝や…
埼玉を見事に「ディスっている」と話題になった漫画「翔(と)んで埼玉」が実写で映画化され、22日から全国で上映される。大ヒット作「パタリロ!」(コミックス100巻)で知られる原作者の魔夜峰央さん(65)は「笑って受け入れてくれるのは埼玉だけ。その鷹揚(おうよう)さは日本一」という。【松下英志】 --この漫画を描いたきっかけは? 三十数年前ですから全く記憶にございません。ただ後付けで考えると、東京へ出たいと思って当時の編集長に相談したら、じゃあ所沢にしなさいと。住みやすく西武線沿線は結構、漫画家も住んでいて出版社からのアクセスも良い。行ってみたらすぐそばにその編集長と、もっと怖い編集部長が。監視のためと分かった時は手遅れで、脱出に4年掛かりました。多分そういう鬱憤をどこかで晴らしたかったんじゃないかと。
石ノ森章太郎が主宰した「墨汁一滴」第4号とみられる冊子=和歌山市内で2018年1月14日午後4時46分、阿部弘賢撮影 「サイボーグ009」「仮面ライダー」などの代表作で知られる漫画家、石ノ森章太郎(1998年に60歳で死去)が高校時代、仲間に呼び掛けて創刊した回覧用同人誌「墨汁一滴」とみられる1冊が、石ノ森の元アシスタントの実家から見つかった。デビュー前後の石ノ森や赤塚不二夫らが各号1冊のみで全10号まで作ったが、一部の行方が分かっていなかった。本物と確認されれば半世紀ぶりとなる。 発見したのは、和歌山県紀美野(きみの)町の大瀬克幸さん(69)。冊子はA5判ほどの大きさで、約40ページ。「墨汁一滴 第四号」のタイトルや、「昭和30年」の発行年が記され、石ノ森の旧筆名「石森章太郎」、赤塚不二夫の名前も確認できる。牛のイラストをあしらい、墨汁一滴をもじったとみられる「牧場一敵」や、「みにくいア
福島で生活する人から学びたい 絵本作家、松本春野さん(31)の新作絵本「ふくしまからきた子 そつぎょう」(父の松本猛さんとの共著、岩崎書店)が話題を呼んでいる。東京電力福島第1原発事故後、福島から広島に母と避難することを選んだ主人公の少女「まや」が、自分が通っていた福島の小学校の卒業式に戻ってくるという物語だ。反原発運動に参加する松本さんは、福島での取材を通じて「(反原発運動は)もっと福島で生活を送る人の声から学ぶべきだ」と感じたという。絵本作家、いわさきちひろの孫として注目された松本さんが福島での取材で何を感じ、どう考えが変化したのか。思考の軌跡をロングインタビューでお届けする。【聞き手・石戸諭/デジタル報道センター】
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