周囲に敗因を聞けるかどうかで、立ち直り方は大きく変わる 失敗して落ち込む部下に的確な改善策を示してくれる「理想の上司」もおらず、自分で切り替えるしかない場合はどうすればいいでしょう? 古家 失敗してメンタルが落ちない人はいませんが、切り替えが上手い人、下手な人は、負けた直後の態度を見れば分かります。切り替えの下手な選手は、ガックリと落ち込み、うなだれて、ずっと「ちくしょう」とブツブツ言っています(苦笑)。そうなってしまうと、周囲の人間も「悔しいね」しか言えないですし、遠巻きに眺めるしかないんです。 一方、切り替えの上手い選手は、すぐに周囲に聞きます。「どうでした?」「どこが悪かったですか?」と。そうすると、周囲も気付いたことを指摘しやすいですよね。「動きが悪かった」とか「終盤、攻めが足りなかった」とか。そうした指摘から敗因が明らかになり「では、次はここを改善しよう」という前向きな話ができま
管理職には避けて通れないのが「叱る」こと 入社して数年も経てば、部下や後輩ができます。重要なプロジェクトのリーダーを任されることもある。そうなると絶対に避けられないのが「人を叱る」ことです。 ところが、いざ叱るとなるとこれがなかなか難しい。職場の空気が悪くなったりはしないか。人間関係がぎくしゃくしないだろうか。そんな怖れが先に立って、つい言葉を呑み込んでしまう。「あとで自分がフォローすればいいや」などと考えて、ついなあなあで済ませてしまう…。よくあることです。 私の連載は若い社会人のかたも読んでいると聞きましたので、ここで書いておきます。あなたは自分の上司を「本当にいつもがみがみとうるさい人だ」と感じているでしょう。しかし本当は彼は、もっと叱りたい、叱らなくてはと思っている。しかしそうすると、あなたがへそを曲げたりやる気をなくしたりするかもしれない。そう思って控えめにしている。彼はそういう
松崎 一葉(まつざき・いちよう)さん 筑波大学医学医療系産業精神医学・宇宙医学グループ教授。1960年茨城県生まれ。1989年筑波大学大学院博士課程修了。医学博士。産業精神医学・宇宙航空精神医学が専門。官公庁、上場企業から中小企業まで、数多くの組織で精神科産業医として活躍。またJAXA客員研究員として、宇宙飛行士の資質と長期閉鎖空間でのサポートについても研究している。「クラッシャー上司」の命名者の一人。 河合:人の守護霊になるとは、距離感の問題ということでしたが、これは上司と部下の物理的な距離感ですか? それとも心と心の距離感ということでしょうか? 松崎:両方です。つまり、部下が「河合さん」と呼んだときに、その声が届くところにいてくれて、「どうした?」と来てくれて、「おお、そうかそうか」と話を聞いてくれるイメージです。 河合:今の時代にはやっぱりちょっと、ハードルが高い気がするのですが……
チームに「戦うポリシー」を示し、仕事の優先度づけの仕組みも定着させた舞子。おかげで、2人の部下は、だいぶメリハリを意識して動けるようになってきた。 そんな中、すけさんがぼそっと言った。 「そろそろ、もう少し難しい仕事もしたいですねぇ」 いつも穏やかな、すけさん。バリバリと突き進むタイプでは決してないが、向上心はあるようだ。 リーダーの舞子としても、難易度の高い仕事を部下にやってもらえたら助かるし、ある程度難しい仕事も自律的に判断できるよにうになってほしい。なにより、すけさんの向上心を大事にしたい。 しかし、3年目のすけさんにいろいろ任せるのは、まだ早い。 では、すけさんがどうなったら、より難易度の高い仕事を任せられるのか?舞子自身、明確な答えがない。 ――困ったな、このままではいつまでたっても部下が育たない… 舞子は考え込んでしまった。 (主な登場人物の紹介)
FEATURES of THEMEテーマ別特集 認知症を遠ざける食事術と「軽度認知障害」の基礎知識 長い時間をかけて発症に至るのが「認知症」。その認知症を予防するためには、できるだけ早いうちからそのリスクを下げる生活を心がけることが大切だ。脳の老化を予防する生活習慣や、認知症に進むかどうかの分かれ道である、危険な「予備軍」の特徴について解説していこう。 腎臓が長持ちするかどうかの分かれ道 食事と運動の8つのポイント 年齢とともに腎機能は低下し、一定基準を下回ると「慢性腎臓病」と診断される。だが、近年の研究で、腎機能は生活習慣次第で悪化を抑えられることが分かってきた。腎機能のチェックのために知っておきたい数値の見方と、健やかな腎臓を維持できるかの分かれ道となる食事や運動習慣について具体的に紹介する。 年を取っても朝までぐっすり眠るための生活習慣 朝すっきりと目が覚めない。目が覚めても疲労感が
鉄則4:部下のパフォーマンスを下げずに、こちらの気持ちを冷静に伝える 2016/7/25 渡部 卓=帝京平成大学現代ライフ学部教授、ライフバランスマネジメント研究所代表 Dさん(40歳・食品メーカー 課長) 会議に遅刻する、ケアレスミスが多いといった点が目立つ部下に注意したいが、それでモチベーションが下がってしまうのも困る。部下が反発せずに改善に導くには、どんな叱り方をすればいいだろう。 部下をどう叱ればいいのか、試行錯誤している管理職は多いようです。私は管理職向けのセミナーなどで、叱り方のコツを「かりてきたねこ」と表現して紹介しています。これは、叱り方の7つのポイントの頭文字をとったものです。
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