◆点呼と整時・・・鉄道マンならではの朝の習慣【後編】 点呼では主任が職員の出勤状況を報告するために、所属する職員の職氏名を読み上げる手続きだ。学校で言うところの出欠確認だ。学校で散々やって来たことを、就職してまで同じことをするのには少し驚いたものだ。 主任が「渡邊電気係!」と呼ぶと、「はいっ!」と答える。こんな具合だ。 この職氏名を呼ぶのも順番があった。主任から指導職、そして最後は係職の順番で、同じ職階にある人が複数いる時には職員番号順に呼ぶことがルールだった。私が勤めた電気区には主任が3名、指導職が3名、そして係職が4名だから、それぞれの職階順、そして職員番号順に呼ばれていく。私は係職で3番目に呼ばれていた。 全員が(年休を取って休暇になっている人を除いて)出勤していることを確認すると、主任が「本日10名出勤です」と区長に報告すると、次は区長から通達や訓示がされる。そして、今度は主任から