甲南女子大の島田博司教授(教育社会学)が同大学の新入生らを対象に調査したところ、入試合格後すぐツイッターやLINE(ライン)などのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を駆使してつながり、入学前に100人超の懇親会も開いていた実態がわかった。 新生活の交友関係に不安を抱きつつも、SNSの普及を背景に、孤立を防ぐ保険をかけて新生活に臨む情報化社会の若者像が浮かぶ。 島田教授は昨春、新入生の多くがすでに知り合いになっていることに気づき、今年4月以降、1年生中心の学生約270人に調査を実施した。その結果、推薦入試などの結果が出る10~11月頃から、入学予定者はSNSのプロフィルにある進学する大学名などを手がかりに連絡を取り始めていたことがわかった。その後、数十人単位でカフェやテーマパークで懇親会を開くまでに輪が広がるという。