高校野球【第101回全国高校野球選手権和歌山大会】 高嶋仁の目 第7日 ■紀南から甲子園に行くには 昨年の選抜大会から導入されたタイブレーク、ぼくは公式戦では経験せずじまいでした。練習試合では1度だけ。高知の明徳義塾に行ったとき、馬淵史郎監督が「やったことある? ないならやろうか」と言ってくれたんです。明徳が先に2点取ったんで、打て打てでいったら、カンカンカンとヒットが出て3点取って勝った。馬淵君は「やらんかったらよかった!」って怒ってました(笑)。 公式戦で見るのは初めてで、ええ勉強になりましたが、やっぱり後攻が有利やと思います。先攻の動きを見ながらやれますからね。新宮が1点で終わったんで、田辺工はバントで送ってまず同点でよくなった。同点にしとったから、津呂温友君(2年)が思い切り振れるようになってサヨナラ本塁打が出たんですよ。 田辺工は毎年、良い選手がいる印象があります。今年も九回に2