子どもの交通事故が多く起きているところには、どんな特徴があるのだろうか。それを探るため、朝日新聞は公益財団法人「交通事故総合分析センター」の協力を得て、2015年までの4年間に14歳以下の死傷事故の割合が高かった区域を調べた。東京、兵庫、神奈川、大阪といった大都市部の住宅地が並んだ。 国の統計に使われている分析手法にならい、全国の地図を500メートル四方に区切ったマス目の区域に、同センターの事故データを落とした。件数の比較では人口や交通量によって左右されるため、全年齢の死傷事故のうち、14歳以下の割合が高かった順に五つの区域を抽出した。子どもの歩行者や自転車の事故が10件以上ある区域を対象にした。 最も割合が高かったのは、東京都大田区の大森南区域の住宅地で、14歳以下の事故は約27%。次いで兵庫県伊丹市北部の区域が約26%。いずれも自転車事故が7割超を占めた。歩行中の事故が多かった東京都調