昨年、慶應大学の大津教授(小学校英語反対派)が、北海道新聞に英語教育についての意見文「日本の学校英語教育ーー文法定着へ演習強化へ」を寄稿していた。 基本的には、いまもこの文章の考えを支持している。だが、突っ込みどころが無いわけではない。 大津教授はいままでの文法訳読方式がまずかったのは、学習英文法の不整備と演習不足であると述べる。前者はともあれ、後者はどうであろうか? 私は、演習強化を重視する氏の姿勢を根本的に否定するものではない。だが、いままでの演習の方法に何の問題もないのかといえば、ちょっと違うようには思う。演習強化しようという筋トレ的な発想だけでは「英語を使える日本人」は産まれないのではないかという気がするのだ。 ところでさきほどマックで珈琲を飲みながら、以前古本屋で購入した甲野善紀の本をながめてみた。すると、かなり興味深い文章があったので紹介したい。 探求的な練習に意義がある(14