中国の故周恩来元首相の詩碑。「作業中」とある部分の銘板に黄色のペンキがかけられた=1日午前、京都市右京区、水戸部六美撮影 京都市右京区の嵐山公園にある中国の故周恩来元首相の詩碑の銘板に、黄色のペンキがかけられていたことがわかった。沖縄県・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件や日本人拘束問題で日中関係が悪化するなか、京都府警は悪質ないたずらとみて調べている。 右京署によると、9月27日午後4時ごろ、詩碑の説明が日本語で書かれた銘板にペンキがかけられているのを巡回中の署員が見つけた。碑を設置した管理者の「周恩来総理記念詩碑建立委員会」(同市中京区)は問題を大きくしたくないとして、被害届の提出を見送る方針という。 同委員会のホームページによると、詩碑は1978年の日中平和友好条約調印を記念し、翌年に建立された。国交回復に尽力した周元首相が日本に留学中の1919年、嵐山を訪れて詠んだ詩「雨中嵐山」が