よく、「昔の1円は今の何円?」と聞かれます。 明治・大正・昭和の時代にもよりますし、何を基準にするかによって大きく変わります。 右の表は、わたしのホームページの「坊っちゃん」に書いている、明治38年ころと現在の物価を比較したものです。これを見ても、当時の1円が、現在の数千円だったり、数万円だったりします。 「1円銀貨」 明治3年から30年にかけて発行された1円銀貨。 当初は外国との貿易専用貨幣として発行されました。 明治11年よりは国内での流通も許されましたが、明治30年には通用停止となりました。 38.1mm 26.96g 品位900 何を基準にするかによって数字が大きく変わりますが、信頼できる統計数字が入手しやすく、また昔の人にも現代の人にも理解しやすいものの中から、次の二つを選んでみました。 ①大工さんの労賃 : 昔は安価だったものの代表。 官民格差は現在以上に顕著でした。