「一瞬笑えて、後からジワジワ考えさせられる」。そんな歴史学の論文だけを掲載する、新しい学術誌の創刊に向けた動きが進んでいる。 学生に歴史学の面白さを伝えるのが目的で、「イグ・ノーベル賞」の歴史部門とも言えるような存在になれば、と関わる研究者は期待を込める。硬派なテーマや専門的な内容の学術誌がほとんどの中で「笑い」に焦点をあてたものは珍しいという。 愛好家、一般の人からも募集 雑誌名は、ラテン語で「冗談のような歴史」を意味する「Historia(ヒストリア) Iocularis(イオクラリス)」。創刊に向けて、「笑えて考えさせられる歴史学論文」(3万2千字以内)や「史料調査の中で見つけた誰かに言いたくなる小ネタや論文の構想」のコラム(1万2千字以内)などを募集している。来年7月ごろに電子ジャーナルとして発行する予定だ。 投稿は、大学の学生や研究者に限らず、他の仕事をしながらも歴史の研究を続け