極度な不漁で品薄が深刻なニホンウナギの養殖用稚魚「シラスウナギ」の香港からの輸入量が、2月に急増したことが日本の貿易統計から明らかになった。香港にシラスウナギ漁は存在せず、国内法で輸出を禁じた台湾からの違法な持ち出しが指摘されており、日本市場に向けた不透明な国際取引が続いていることがうかがえる。 ニホンウナギは回遊する東アジア各地で絶滅の危険が高まっていると指摘され、ワシントン条約などによる国際取引の規制を求める声が高まりそうだ。 ここ数年、香港からのシラスウナギの輸入量は毎年3000キロ程度に上る。貿易統計によると、今シーズン… この記事は有料記事です。 残り286文字(全文554文字)