解熱鎮痛剤の「アスピリン」に、進行すれば大腸がんになる可能性の高いポリープの再発を抑える効果があるとする研究結果を国立がん研究センターなどのグループが発表しました。 年間10万人が発症する大腸がんの予防につながると期待されています。 この研究は、国立がん研究センターなど全国の19の病院が参加して行われたもので、大腸ポリープを切除した患者311人について調べました。 その結果、手術直後から2年間、毎日解熱鎮痛剤の「アスピリン」を100ミリグラム飲み続けたグループでは、ポリープが再発した人が、そのほかのグループよりも40%少なかったということです。 たばこを吸わない人に限ってみると、63%少なかったものの、喫煙者では効果はなかったということです。 欧米ではアスピリンが大腸ポリープの再発を抑えるという報告がすでにありますが、日本人で確認されたのは初めてです。 国内で大腸がんを発症する人は、年々増