ビタミンD代謝物を投与しなかった群に比べて、投与した群では重症化リスクが90%以上減ったということになります。俄にわかには信じられないくらいの著しい効果です。患者数が少なく、解析方法の不備も指摘されていましたが、詳細な検証の結果、ビタミンDの効果は明らかとなっています(4)。 世界中の200人以上の科学者が服用を推奨 ここまで述べてきたように、血中のビタミンD不足は、ほぼ確実にCOVID-19の感染、重症化、死亡を促進することが示されています。このことから昨年12月に、世界中の科学者・医師ら200人以上が、すべての政府、公衆衛生当局、医師、医療関係者に対して、ビタミンDの摂取量をすぐに増やすよう求める公開提案書を出しました(5)。 提案書の中では、具体的に以下のような推奨項目を挙げています。 ・25-ヒドロキシビタミンD〔以下、25(OH)D〕の血清レベルが30ng/mL(75nmol/L