日本の宇宙ベンチャーが、巨大宇宙デブリ除去で世界初の挑戦 アストロスケールは宇宙空間に存在するデブリ(宇宙ごみ)の除去などの技術開発に取り組む2013年に創業した宇宙ベンチャー。 宇宙デブリといえば、運用終了後や故障した人工衛星や、故障などによって飛び散った破片といった比較的小さいものをイメージすることが多いかもしれない。実際、アストロスケールは運用終了後の衛星のデブリ化防止サービスなどの開発も進めていた。 ただ、宇宙には比較的「大きな」宇宙ゴミもある。 例えば、日本の基幹ロケットであるH-IIAロケットの上段部などだ。 H-IIAロケットを打ち上げる際には、宇宙空間でロケットの上段部を切り離す。これが宇宙空間に残り、接近や捕獲・ドッキングなどができる能力・機器をもたない「非協力物体」として漂い続けている。こういった巨大な宇宙デブリは、衛星とは異なりみずから位置情報のデータなどを発信してい