昨年の12月に入管法改正があったからなのか、日本に住む「移民」を取り上げる記事や番組が増えたように思う。 「こうやって取り上げてくれるのはなにかが変わりつつあるからなのかな?」と思いながら、こうした記事や番組を読んだり、観たりしていると「とうとう日本にも移民がやってきた」みたく、さも、移民が日本にとって新しい存在であるような論調で取り上げられていることに気づく。 そんな論調に触れ、寂しい気持ちになりながら、私はあの映画のことを思い出していた。 同じ世代の在日のひとたちと映画の話をしていると窪塚洋介さん主演の『GO』に「リアルさ」を感じたというひとが多く、私はいつもその話を興味深く聴いている。 なぜかといえば、在日がテーマになっている映画を観ていると「いや、そこはそう言わないし、在日だったらここの所作はこうするよな。」と細かいディティールが気になって、ついつい演出スタッフのようなことをスクリ