秋★枝『恋は光』は設定が変なマンガである。 主人公の男子大学生・西条は、理系学生っぽい*1風貌の系列でいかにもオタクくさいのであるが、彼には他人が恋をするときに発している光が見えるのだという。それを女友達で、いつもつるんでいる北代に告白するところから話が始まる。 西条は、同じ講義をとった東雲(しののめ)という女子学生に恋をしてしまう。東雲はケータイをもっていないことに見られるように、時代とズレた、80年代くらいからタイムスリップしてきたようなエキセントリックな女子学生である。 ちなみに、北代も東雲も学内で目立つほど「顔が良い」という設定になっている。 このマンガで、圧倒的に気になるのは、北代である。 北代はずっと西条につきまとっている。他人から「西条の彼女」だと勘違いされているほどにいつもいっしょにいて、西条を「センセ」とからかい気味に呼びながら西条のトークを好奇心いっぱいに楽しんでいる。