北陸電力は7日、能登半島地震で最大震度7を観測した石川県志賀町に立地する志賀原子力発電所構内を被災後初めて報道陣に公開した。地震の影響で発電所内の変圧器が故障し、送電線から電気を受ける外部電源の一部が今も使えない状況が続いている。 志賀原発では1号機直下で震度5強を観測。7日は配管が破損し、絶縁油が漏出した2号機変圧器や、地震の強い揺れで冷却水があふれた使用済み燃料プールの貯蔵状況などが公開された。 外部電源は、2号機変圧器の故障で3系統5回線のうち1系統2回線が使えなくなった。復旧の見通しについて、公開後に取材に応じた北陸電の中田睦洋・原子力部長は「最大の課題。何か手はないか検討している」と述べた。 ◇ 能登半島地震で志賀原子力発電所は、安全上の生命線とも言える外部電源の一部を喪失したが、重大事故には至らなかった。ただ、同原発の被害を巡っては、初動時の情報発信で北陸電力が訂正を繰り返した
石川県珠洲市の宝立町で、地震で家屋が倒壊する瞬間や津波が押し寄せる状況が介護事業所の送迎車のドライブレコーダーに記録されていました。 注意:画像右下のボタンを押すと地震発生時の様子や津波が押し寄せる映像が再生されます。 珠洲市の社会福祉法人「長寿会」が運営するデイサービスセンターの送迎車に取り付けられていたドライブレコーダーの映像です。 先月1日、市内の宝立町春日野で利用者5人を送迎しているときに激しい揺れにあったということです。 車の前方を写した映像には車体が左右に大きく揺れ、道路沿いにある家屋が土ぼこりをあげながら次々に倒壊する瞬間が記録されています。 一方、地震発生からおよそ40分後の映像には茶色く濁った津波が住宅地まで押し寄せ、がれきとともに送迎車が流される様子が記録されています。 「長寿会」によりますと、車に乗っていた利用者と職員は津波が来る前に全員、避難所となっている施設に避難
デジタル庁は1月26日、令和6年能登半島地震の避難者情報の把握のため、Suicaを利用すると発表した。避難者にSuicaを配布し、名前や住所、連絡先などの情報をひも付けすることで、その居場所や行動を把握する仕組み。 能登半島地震の被災者たちは現在、1次避難所から2次避難所やそれ以外の場所などに移動する機会が増えており、その居場所や各避難所の利用状況の把握が難しくなっている。この課題を解決するためデジタル庁と防災DX官民共創協議会は、JR東日本に協力を要請。JR東日本はSuicaカード約1万8000枚とリーダー約350台の無償提供を決めたという。 実施めどについて、河野太郎デジタル大臣は26日の記者会見で「来週中にカードの配布と利用を始めたい」と説明。約310カ所の1次避難所にいる約1万人の避難者への配布を想定している。 河野大臣は以前「今後は災害の際にもマイナンバーカードを避難所で活用でき
石川県は8日午前、能登半島地震で確認された県内の死者が161人になったと発表した。能登半島地震は8日で発生から1週間。7日午後2時現在、連絡の取れない安否不明者は195人で、避難者は2万9千人近くに上る。 県は被災者を県内外のホテルや旅館などに移す「2次避難」を本格化。被災地では雪が積もり、二次被害の発生や、被災者の間での感染症拡大に懸念が強まっている。
石川県で最大震度7を観測した能登半島地震は6日午後5時現在、死者は126人となった。連絡が取れない安否不明者は210人に上るが、雨やひょうで救助活動は一時中断するなど難航。自衛隊は現地の態勢を約5千人から約5400人に増強し、警察などと捜索を急ぐ。 珠洲市正院町では地震発生から約124時間が経過した6日夜、倒壊家屋から90代女性が救出された。福岡県警と警視庁の特別救助班の救出時、女性ははっきりと受け答えができる状態だった。家屋からはもう一人、40代女性が見つかったが、心肺停止状態だった。 地震発生6日目に倒壊家屋から90代女性が救出された石川県珠洲市の現場=6日夜穴水町では11人と一時連絡が取れなくなった住宅で消防隊員が土砂の搬出を続けた。気象庁によると、8日にかけて平地でも大雪になる所がある見込みで、土砂崩れなど二次災害の発生も懸念される。
石川県で最大震度7を観測した能登半島地震で、同県輪島市の坂口茂市長は5日、救助通報の内容などから、建物倒壊により人が下敷きになったとの情報が100件ほどに上るとの見方を示した。石川県は5日午後2時現在の死者は94人、連絡が取れない安否不明者は222人と公表。ほかに珠洲市で津波により1人が行方不明になっている。被害はさらに拡大する恐れがある。 発生5日目となったが被害の全容はいまだ見えず、陸路や通信の寸断による救助の遅れは深刻。甚大な被害となった輪島市と珠洲市を中心に、自衛隊や警察が安否確認や捜索を急いでいる。石川県では6日にかけて強い雨が降る見込みで、気象庁が土砂災害への警戒を呼びかけている。
気象庁は1月5日、1日の能登半島地震発生時から観測データが届いていない津波観測地点「珠洲市長橋」(石川県珠洲市)について、地震で海底が露出したため、測定不可能な状態だと発表した。 国土地理院が地震後に撮影した空中写真から、観測地点の一帯で地盤が隆起したとみられることが分かった。観測データは地震が発生した1日午後4時10分ごろから届いていないという。 気象庁は、代替の観測地点を選ぶなど、観測再開に向けた作業を進めているという。 津波の恐れがある大規模な地震については、地震計のデータを基に津波警報などの第一報を発表しているため、津波警報の発表に影響はないという。 関連記事 地震前後の能登半島地域の衛星画像、スカパーJSATが公開 スカパーJSATは5日、令和6年能登半島地震の影響調査を支援するため、被災地域の衛星画像を自社サイトで公開した。カーソル操作で地震前後の写真を比較できる。 「地殻変動
1日に発生した能登半島地震で、石川県輪島市の漁港付近の広い範囲で3メートルを超える隆起があったと推定されるほか、隆起に伴って海岸線が海側に約250メートル前進したことが分かった。東京大地震研究所などが現地調査の結果を公表した。 地震研や岡山大などの研究チームは、地震発生翌日の2日から震源域の南西部にあたる能登半島北部の海岸地形を調査。調査範囲の中で最も顕著な隆起がみられたのは鹿磯(かいそ)漁港(輪島市)で、約3・9メートルの隆起があったと推定されるという。この漁港付近の海岸線沿い約4キロにわたって、複数地点で3メートルを超える隆起が確認されたとしている。 また、同漁港近くの砂浜で隆起に伴って約250メートルの海岸線の前進が確認されたという。 一方、赤崎漁港(志賀町)では隆起が約0.25メートルにとどまったものの、港湾施設への津波被害が確認された。倉庫の外壁に残された痕跡から津波の高さは約4
石川県で最大震度7を観測した能登半島地震で、石川県は4日、死者が84人になったと明らかにした。連絡が取れない安否不明者として179人の氏名などを公表。輪島市によると住民の生き埋め情報が少なくとも40~50件寄せられている。生存率が大幅に下がるとされる発生72時間が経過し、警察や消防による捜索が続いた。 石川県では被災地などに続く県内道路で93カ所が通行止めとなっている。輪島市や珠洲市の集落を中心に約780人が孤立状態だ。金沢市方面から輪島市や珠洲市へつながる道は、国道249号や県道1号の一部など数本に。住民や支援物資を運ぶ車両で慢性的な渋滞が発生し、さらにアクセスが困難になっている。
海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」からLCACを用いて重機や支援物資などが陸揚げされた=4日午前、石川県輪島市町野町(桐原正道撮影) 石川県で最大震度7を観測した能登半島地震で、石川県は4日、県内全体の死者が同日午前時点で5人増えて78人となったと明らかにした。輪島市は連絡が取れていなかった9人の生存が確認されたと明らかにしたが、住民の生き埋め情報は多数あり、県内の安否不明者は25人。珠洲市の漁港周辺で津波による行方不明者が1人出ていることも判明した。発生から4日目となり、生存率が大幅に下がるとされる発生72時間が4日夕に迫る中、各自治体が生存者の発見、救助を急ぐ。
1日に発生した能登半島地震で、石川県輪島市にある地元出身の漫画家、永井豪さんの記念館「永井豪記念館」が全焼したことが3日に判明し、SNSでは「失われてしまって残念」「悲しくて仕方がない」といったファンの声が相次いでいる。 平成21年にオープンした同館では、永井さんの代表作である「マジンガーZ」「デビルマン」などの原画や、等身大のデビルマンのフィギュアなどを展示。輪島市の観光名所の一つとなっていた。しかし、今回の地震に伴い、記念館がある市中心部の「輪島朝市」では大規模な火災が発生。200棟以上が焼け、同館も全焼したことが分かった。 永井豪さん同館の全焼が報じられると、X(旧ツイッター)にはファンとみられるユーザーから「一度は訪れてみたい場所だっただけに胸が痛い」「復興したら是非また訪れたい」などといった声が寄せられたほか、焼失前の同館を撮影した写真も相次いで投稿された。
[東京 4日 ロイター] - 1日に発生した能登半島地震で、石川県は4日午後2時現在、81人の死亡を確認した。最も大きな揺れを観測した同県内では多数の建物が倒壊し、孤立集落も発生。生存率が下がるとされる72時間を迎える中、79人の安否が分かっていない。 石川県によると、輪島市で47人、珠洲市で23人、七尾市で5人、穴水町と能登町で2人、羽咋市と志賀町で各1人が死亡した。輪島市ではなお行方不明者を確認中としている。消防庁によると、4日正午時点で石川県以外で死者は確認されておらず、重傷者は石川県で25人、富山県で3人、新潟県で1人。軽傷者は新潟県や福井県、大阪府なども含め231人に上る。 被災地では1日以降も断続的な揺れは続いており、気象庁によると、3日午前10時54分ごろには石川県で震度5強の地震が発生した。石川県内では364の避難所に3万4000人超が避難。道路の断絶で輪島市、珠洲市、七尾
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