タグ

円城塔に関するsakstyleのブックマーク (40)

  • 『ゴジラ S.P』円城塔インタビュー 実験と笑い、ポップで新たなゴジラの誕生

    POPなポイントを3行で 『ゴジラ S.P』はいかにして生まれたか 脚SF考証を担当する円城塔にインタビュー 実験とユーモア溢れる、新感覚のゴジラ 『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』(以下『ゴジラ S.P』)が放送前から話題になったのは、まさかの円城塔さんが脚に参加したことが大きいだろう。 円城さんは、小説や日語の構造を書き換える作品を生み出してきた。その実験的な作風がSFシーンから純文学の領域においてまで評価され、これまでに芥川賞や日SF大賞など数々の賞を受賞してきた。 そんな円城さんが「ゴジラ」シリーズに関わったらどうなるんだろう……? 抽象アニメーションみたいな「ゴジラ」になるのではないか……? 筆者だけではなく、放映前には、多くの人にそんな思いが去来していたと思う。 しかし、いざ『ゴジラ S.P』が放映されると、ゴジラの世界観を書き換えるようなことはなく、むしろ堅

    『ゴジラ S.P』円城塔インタビュー 実験と笑い、ポップで新たなゴジラの誕生
  •  円城塔 “シャッフル航法” - three million cheers.

    シャッフル航法 (NOVAコレクション) 作者: 円城塔出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2015/08/27メディア: 単行この商品を含むブログ (7件) を見る 短編集。10作品収載。 『内在天文学』 『イグノラムス・イグノラビムス』 『シャッフル航法』 『Φ』 『つじつま』 『犀が通る』 『Beaver Weaver』 『(Atlas)3』 『リスを実装する』 『Printable』 文体と思弁性が高度に融合しているところが円城塔の特長。 文体:コミカル、ユーモア。 思弁性:物理学・数学言語学・哲学。 また、このの作品では特に記述の実験性も目立つ。文章生成プログラムを使用して書かれた作品など、書き方の時点で挑戦的な試みが為されているものがある。 以下、いくつか個別にメモ。 イグノラムス・イグノラビムス 情報処理のパターンとして浮かぶ自己 超光速・超遠距離での精神同期 自

     円城塔 “シャッフル航法” - three million cheers.
    sakstyle
    sakstyle 2017/03/14
    「文体と思弁性が高度に融合」「ユーモアとウェットのバランス」
  • 異質なものとの遭遇──『翻訳問答2 創作のヒミツ』 - 基本読書

    翻訳問答2 創作のヒミツ 作者: 鴻巣友季子出版社/メーカー: 左右社発売日: 2016/01/20メディア: 単行(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る鴻巣友季子さんと片岡義男さんの、言わば翻訳の達人二人によって行われた『翻訳問答』に続き、今作では小説家としても活躍する人々五人と鴻巣友季子さんの問答アンソロジーである。登場する人物は奥泉光さん、円城塔さん、角田光代さん、水村美苗さん、星野智幸さんとそうそうたるメンバー。 huyukiitoichi.hatenadiary.jp 前作はプロ同士の解釈のせめぎ合い、技法の交わし合いが面白かった。一方、今作では鴻巣さんがどちらかといえば教授するようなになるのではないかとちょっとだけ心配していたのだが、そのような一方的な展開にはならずに、ちゃんと独特の面白さが出ている。作家ならではの解釈というか葛藤が存在しており、翻訳される作家側の思いが

    異質なものとの遭遇──『翻訳問答2 創作のヒミツ』 - 基本読書
  • 「日本語の揚げ足をとる」作家、円城塔の本気の「ことば遊び」

    sakstyle
    sakstyle 2015/12/29
    漢字のunicodeとか原稿のPDF化とかデジタル化によって減った情報量/書籍におけるデジタルとプログラマーの流儀のズレ/Amazonのサイト作ってる人に小説を書かせたら?
  • 『エピローグ』円城塔史上、最高傑作 - ゆうれいパジャマβ

    エピローグ (早川書房)posted with amazlet at 15.10.04早川書房 (2015-09-30) 売り上げランキング: 2,292 Amazon.co.jpで詳細を見る 読んでる途中の感想 円城塔先生の最新刊のエピローグは表紙がハーモニーと同じシライシユウコ先生で、人格をブランチ切ってバージョン管理したりパッケージマネージャでインストールしたりイグジステンスアズアサービス(EaaS)でクラウド管理したりする楽しい小説です https://twitter.com/qt_fb/status/649825431135227904/ あらすじ オーバー・チューリング・クリーチャ(OTC)が現実宇宙の解像度を上げ始め、人類がこちら側へと退転してからしばらく―。特化採掘大隊の朝戸連と相棒の支援ロボット・アラクネは、OTCの構成物質(スマート・マテリアル)を入手すべく、現実宇宙へ

    『エピローグ』円城塔史上、最高傑作 - ゆうれいパジャマβ
  •  円城塔 “エピローグ” - three million cheers.

    エピローグ 作者: 円城塔出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2015/09/17メディア: 単行この商品を含むブログ (11件) を見る おもしろかった。 円城塔って、SFのひとつの先鋭地点だと思う。 あまりこういうことから書き始めない方がいいとわかりつつ、でも同時に、どこかでこれに関して自分の意見を明確にしておきたいと思ってることがある。 未だに続く伊藤計劃のトリビュート・フェア的な状況について。 これ、今もときどき話題になって是非が議論されてるのを目にするんだけど。(というかちょうど今現在まさにそんな状況のようで。) 俺自身に関して言えば、伊藤計劃をめぐる今の風潮にははっきりと辟易している。 伊藤計劃の意義は肯定してるしどちらかといえば好きな作家。でもなんでいつまでも日SFが伊藤計劃に引きずられなければならないんだ、っていう思いがあって。それには、伊藤計劃という名で日SFを語

     円城塔 “エピローグ” - three million cheers.
    sakstyle
    sakstyle 2015/10/27
    「円城塔はラブストーリーそのものではなく、ラブストーリーの形式こそを好んでいるのかも」「SF文体なところもあって」「文体表現が細やかで目を奪われるようなところが多々ある」
  • うちゅうの ほうそくが みだれつづける──『エピローグ』 by 円城塔 - 基本読書

    エピローグ 作者:円城 塔発売日: 2015/09/17メディア: 単行相変わらずの円城塔作品であり相変わらずでもない円城塔作品でもある。『屍者の帝国』以来約三年ぶりの長篇作品にあたる。もともとはSFマガジンで連載を行っていた作品が、今回書籍化となった。文學界で連載していた『プロローグ』も近々書籍化ということで、『エピローグ』から先に出ているのもまあ面白いところではある。 書を読んで僕がまず抱いた実感は「しっかり」しているなということだった。デビュー作の『Self-Reference ENGINE』から、相手の首を一瞬で断絶させる刀のような鋭さを持っていた。書に至って、そのキレ味はまったく変わらないまま、手にもった時のずっしりとした重さ、振った時の軽さ、首が落とされた時の手応えといったような複合的な部分で「しっかりとした刀を作るようになった」と思うのである。 世界観は最初からフルスロ

    うちゅうの ほうそくが みだれつづける──『エピローグ』 by 円城塔 - 基本読書
    sakstyle
    sakstyle 2015/10/06
    「現実宇宙を追い出された人類と人類を追いやったOTCの果てなき戦争、そんな世界で起こりえる数々の連続殺人事件(...)本書はかつてない(たぶん)スペース・オペラ」面白そう
  •  円城塔 “コルタサル・パス” - three million cheers.

    短編。おもしろかった。 内容をひとことで言うと、現実/虚構という対置を「記述」「観察」という概念で相対化している話。 今後SFマガジンで連載するシリーズのプロローグとのこと。 用語 “コム” ・計算 computation と情報交流 communication の区別がない ・コムは言葉だけじゃなく身振りも伝える ・相手が非存在者である可能性 (この可能性は相対的でもある) ・多数決で自然法則を決めていくようなゲーム “叙述設定” ・まるで21世紀の人間が書いたかのような文章を記す演習 ・見方によっては、叙述設定なる代物はタイムトラベルそのものでさえある →SFにまつわる文体の問題を戯画化してる。つまり、「遠未来でも人は現在と同じような言葉遣いで会話/思考しているのか」という問題。大抵は「単に現在の言葉に翻訳されているだけ」というスタンスで処理されてるんだろうけど、でもこの作品ではあえて

     円城塔 “コルタサル・パス” - three million cheers.
    sakstyle
    sakstyle 2013/03/04
    「現実/虚構という対置を「記述」「観察」という概念で相対化している話」
  • 伊藤『屍者の帝国』:バロウズできましたか。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    屍者の帝国 作者: 伊藤計劃,円城塔出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2012/08/24メディア: 単行購入: 43人 クリック: 1,717回この商品を含むブログ (191件) を見る 病床の伊藤が行動記録クリーチャーのフライデーを使って書いた絶筆。その意味で、書は現実を模倣するものでもある。 伊藤はぼくの関心をかなりなぞっているし、今回も意識の話だというのは聞いていたけれど、まさかまったく別のぼくの関心のほうまで拾ってくれるとは思わなかった。バロウズの座右の銘:Language is a virus from outer space. あるいはもっと正統SFファンなら、アミガサタケの話とでも言おうか。ありがとう。でもそれを核に据えたために、当の創発的な意識のあり方についての考察が迂回されてしまったのは、ちょっと残念。が、一方でゾンビというものについて、非常におもしろい

    伊藤『屍者の帝国』:バロウズできましたか。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • 屍者の帝国において「X」に何を代入するか - 最終防衛ライン3

    屍者の帝国 伊藤計劃×円城塔 | 河出書房新社 円城塔インタビュー詳報:故・伊藤計劃との共著「屍者の帝国」を完成させて− 毎日jp(毎日新聞) 屍者の帝国 作者: 伊藤計劃,円城塔出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2012/08/24メディア: 単行購入: 43人 クリック: 1,717回この商品を含むブログ (182件) を見る 「屍者の帝国」において、ザ・ワンは人間の意志は「菌株」により生じると言った。屍者化の技術は、人間を不死化する技術ではなくその「菌株」を不死化する技術であるという。なるほど、それならば生者と屍者の意識が連続でない理由も頷ける。しかし、人間以外に感染しない「菌株」は人間が存在する以前はどこに存在したのだろうか?ザ・ワンは言う。「菌株」で納得出来ないならば「X」とし、任意の言葉を代入しろと。屍者の帝国において人間の意識、そして屍者を作り出した「X」とは何なの

    屍者の帝国において「X」に何を代入するか - 最終防衛ライン3
    sakstyle
    sakstyle 2012/09/12
    リング、ループ、らせんねー
  • 屍者の帝国 - unlockedworld-detective

  • 屍者の帝国 用語集 目次 - 妄想科學倶樂部

    屍者の帝国 作者: 伊藤計劃,円城塔出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2012/08/24メディア: 単行購入: 43人 クリック: 1,717回この商品を含むブログ (191件) を見る「屍者の帝国」には実に沢山の情報が詰め込まれている。史実だけでなく、他のフィクションを下敷にしたものも多い。 元ネタを気にせず読んでも充分に楽しめるだろうが、背景を知るともっと楽しくなると思うので用語集を書く。 順次解説してゆくが、必然的に記事が長くなることと、ネタバレを含むことに配慮して分割執筆の上目次を独立させた。リンクされる時は各記事ではなくこのページを示されることをお薦めする。 プロローグ 第一部 I II、III IV、V VI、VII VIII、XI 第二部 I〜IV V〜VIII 第三部 I〜V VI〜エピローグ なお、この用語集の書き手は近代史もアジア・ヨーロッパ情勢も宗教も門外

    屍者の帝国 用語集 目次 - 妄想科學倶樂部
  • 本が好き! Book ニュース

    Bookニュースをリニューアルしました! 新しいデザインでより読みやすくなったと自負しております。 http://www.honzuki.jp/news/ 今回のリニューアルに伴い、RSSのURLも変更になりました。 リーダーなどにご登録してくださっている場合は、 お手数ですが併せて設定の変更をお願いいたします。 http://www.honzuki.jp/news/?feed=rss 今後も、マニアックな情報を配信していきますので、 よろしくお引立てくださいますようお願いいたします。

  • 円城塔インタビュー詳報:故・伊藤計劃との共著「屍者の帝国」を完成させて- 毎日jp(毎日新聞)

    09年に34歳の若さで世を去ったSF作家、伊藤計劃(けいかく)さんの未完の絶筆を、盟友である作家の円城塔さんが書き継ぎ、完成させた。長編「屍者の帝国」(河出書房新社、1890円)は、伊藤さんが残した400字詰め原稿用紙30枚の原稿をプロローグにして始まる。故人との共著になった書に込めた思い、執筆の経緯などについて、円城さんに聞いた。【聞き手・棚部秀行、構成・佐々木宏之】  −−そもそもの出会いから伺えますか。 円城 最初に会ったのはけっこう遅いはずです。06年、小松左京賞に落ちても(ともに最終選考で落選)まだ会っていません。 編集(河出書房新社・伊藤靖氏) ミクシィで円城さんが「僕は早川(書房)に原稿を送ったから、あなたもどうですか」と呼びかけたのは、その落選後ですね。 円城 実際に会うのは07年5月。東京のSFセミナーで。塩澤(快浩)さん(早川書房、当時SFマガジン編集長)と3人で、1

  •  伊藤計劃・円城塔 “屍者の帝国” - three million cheers.

    屍者の帝国 作者: 伊藤計劃,円城塔出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2012/08/24メディア: 単行購入: 43人 クリック: 1,717回この商品を含むブログ (191件) を見る 読んだ。 うーん……。どうだろう。 非の打ち所ない名作、ではなく、 歴史に刻まれる奇書、ぐらいかな……。 わりと複雑な思いはある。 0. まず、伊藤計劃が完成させることができなかった未完の小説を、円城塔が引き継いで完成させた、ということ。 “ディファレンス・エンジン”を読むときにあれがギブスンとスターリングの合作だということは知ってても知らなくてもあまり影響ないように思うけれど、“屍者の帝国” を読むにあたっては、ふたりの作家によって生み出された経緯を知っておくことは不可欠だと思う。 屍者制御技術/ネクロウェアによって屍者を使役するという作中の設定は、この小説がどのように書かれたのかということ

     伊藤計劃・円城塔 “屍者の帝国” - three million cheers.
    sakstyle
    sakstyle 2012/09/02
    この感想は自分の感想に近い気がする
  • 小説製造機械による屍者の帝国 - 最終防衛ライン3

    屍者の帝国 作者: 伊藤計劃,円城塔出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2012/08/24メディア: 単行購入: 43人 クリック: 1,717回この商品を含むブログ (182件) を見る はじめに 屍の帝国のみならず、以下に示す伊藤計劃と円城塔作品についても言及しています。伊藤計劃作品である虐殺器官、特にハーモニーは重要なネタバレを含んでいます。円城塔作品は言及にとどめていますが、未読で気になる方はご注意下さい。 伊藤計劃 虐殺器官 ハーモニー The Indifference Engine From the Nothing, with Love 円城塔 Self-Reference ENGINE オブ・ザ・ベースボール つぎの著者につづく これはペンです 道化師の蝶 松ノ枝の記 ハーモニーの先へ フランケンシュタイン*1の話だ。ワトソン君*2の話でもある。 死体の脳内に電気刺

    小説製造機械による屍者の帝国 - 最終防衛ライン3
  • 屍者の帝国(ネタバレなしSIDE) - 基本読書

    いまさら説明するのも野暮なほど有名になってしまった感があるが、今は亡き伊藤計劃が書いた30枚ほどの遺稿『屍者の帝国』をその盟友である円城塔が物語を書き継ぎ、完成させたものが書である。書は出版される敬意そのものが極上の物語であって、物語を読む前に物語が出来上がっていることも話題を盛り上げている一因になっているし、当然読みもそのようなメタ的な情報を含んだものになる。 さてはて実際の出来はといえば、これがまた凄い。プロローグには伊藤計劃が書き残した30ページほどがそのまま使われており、その後に円城塔先生が書いた『屍者の帝国』が続く。文体は「長い物語」を語る方向へ変化しているものの、円城塔らしさもまた残されている(この辺はまたちょっと微妙なんだけどね。後述)。まあ、どんなに消そうとしても現れてしまうものこそがその人固有の文体というものだろう。 元々伊藤計劃先生と円城塔先生の物語の作り方、文体ま

    屍者の帝国(ネタバレなしSIDE) - 基本読書
  • 屍者の帝国 用語集II - 妄想科學倶樂部

    →目次 第一部 I Rebooting… フライデーの汎用ケンブリッジ・エンジンと拡張エディンバラ言語エンジンの起動。 ラジャバイ時計塔 1874年に開校したばかりのボンベイ大学(現ムンバイ大学)図書館入口に付随する時計塔。英国の建築家ジョージ・ギルバート・スコット設計によるゴシック・リヴァイヴァル様式の建物で、塔の完成は1878年。ワトソンが目にしているのは恐らく落成直後のものだろう。→Rajabai Clock Tower - Wikipedia, the free encyclopedia 準筆記体 英字で筆記体といえば1単語をほぼ一筆で書くための変体アルファベットだが、漢字に於ける草書もまた筆記体と呼ばれ、準筆記体という表現は行書を指すものであるようだ。アルファベットとして準筆記体に相当するものを見付けられなかったのだが、フランケンによる清書速記のために生み出された書体なのか、ある

    屍者の帝国 用語集II - 妄想科學倶樂部
  • 屍者の帝国 用語集I - 妄想科學倶樂部

    ネタバレになるので、ひとまず既に発表済の伊藤計劃遺稿分のみ。 →目次 プロローグ I ウェストコート 三つ揃えのスーツに於いて上着の下に着る袖なしのベスト。→Google:画像:ウェストコート ウェイクフィールド 英人名だが、1878年当時に20歳前後となる著名人に該当なし。現実とのリンクなしか。1888年生まれの怪奇小説家ハーバート・ラッセル・ウェイクフィールド、あるいは1835年発表のナサニエル・ホーソーンの小説に登場する「20年間行方をくらませた男」?いずれも年齢は合わない。追記:「ディファレンス・エンジン」に定量犯罪学担当次官としてアンドルー・ウェイクフィールドなる人物が登場する。作品の性質上オマージュの可能性は高そうだが、19世紀中頃時点で既に初老のようで、こちらも年齢は合わない。 黄燐マッチ 「どこにでも擦って着火できる」マッチとして頭薬に発火性の強い黄燐を用いたマッチ。183

    屍者の帝国 用語集I - 妄想科學倶樂部
  • ゾンビと倫理 - 妄想科學倶樂部

    伊藤計劃×円城塔「屍者の帝国」を読み終えた。 屍者の帝国 作者: 伊藤計劃,円城塔出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2012/08/24メディア: 単行購入: 43人 クリック: 1,717回この商品を含むブログ (158件) を見る 夭折した伊藤計劃の遺作、わずか30ページほどの書き出しと未完の構想メモを元に円城塔が書き継いだ「合作」。時は19世紀末、産業革命華やかなりし倫敦から話は始まる。日で言えば江戸幕府が終焉を迎え、文明開化の真っ只中。丁度この時期のこの場所から、ウィリアム・ギブスンとブルース・スターリングはスティームパンク小説を合作したが、奇しくも同じ時代の同じ場所で同じ合作の形を取った作もまた、「現実には存在しない技術が花開いた別の世界線」を描いている。そこにはディファレンス・エンジンに描かれるような解析機関の織り成す機械情報化社会までもが存在するが、その礎を成す

    ゾンビと倫理 - 妄想科學倶樂部