14時24分、新鮮なウニを乗せたやまびこ44号は定刻通り東京駅に到着した。その20分後、今度は新潟駅から新鮮な甘エビを乗せた上越新幹線「とき320号」が到着した。朝9時30分に佐渡の両津港からジェットフォイルで新潟港に運ばれたものだ。 ウニと甘エビはトラックで東京駅から品川駅に運ばれ、15時30分過ぎに品川駅ナカの商業施設「エキュート」の店頭に並んだ。瓶詰めのウニは1瓶(160g)3600円。「採算は度外視。お客様が買ってくれるのではないかという値段です」と担当者はいう。11日を含め、同様の新幹線物流は21日まで計6回行われる予定だ。 長所はスピード輸送 新幹線物流の長所は何といってもスピードだ。「宮古から東京までトラック輸送では10~12時間かかるが、バスと新幹線の組み合わせなら6~7時間しかかからない」と、JR東日本スタートアップの担当者は話す。新幹線で運べば、早朝に水揚げされた新鮮な