石灰硫黄合剤(せっかいいおうごうざい、Lime sulfur)とは、殺虫作用、殺菌作用を持つ農薬の一種。通常、赤褐色の強い硫黄臭(腐った玉子や硫黄を含む温泉の臭気)のする原液を希釈して利用する。 成分[編集] 多硫化カルシウム(CaSx)が主成分。その中の五硫化カルシウム(CaS5)が効果の中心であるとされる。 適用[編集] カイガラムシ類、ダニ類など さび病、うどんこ病など 注意事項[編集] 一般的な農薬とやや性質が異なり、次のような点に注意を要する。 強アルカリ性のため皮膚を侵す。皮膚に付着した場合は直ちに水でよく洗い落とす。眼に入った場合は、直ちによく水洗した後、眼科を受診するべきである。濃度にもよるが適切な処置をしないと、最悪、化学熱傷のため植皮術が必要となったり、失明に至ることもある。 強アルカリ性のため、本剤を扱えない噴霧機がある。噴霧機の説明書を確認する必要がある。 相当の悪