11月27日、新宿駅西口の地下広場。私はわが目を疑った。100人ほど(主催者発表数百人)の在日中国人の若者たちが、集まって中国政府に抗議しているのだ。マスクや帽子、メガネなどで顔を隠している人が多いものの、見たところ一般人っぽい雰囲気である。日本語が上手な人も多く、留学生の比率が高いのだろう。 たくさんの人たちが、手に白い紙やプラカードを持っている。プラカードの文言はかなり手厳しい。「ゼロコロナ政策反対」「自由を、さもなくば死を」「習近平くたばれ」「中国共産党の思考様式は人類文明の最大の脅威だ」「人類は共産党を歓迎しない」……。多くは油性ペンでの手書きで、印刷されたものもせいぜいワードソフトで作っただけという手作り感が満載である。 「白い紙」は、今年に入ってからゼロコロナ政策や習近平政権の3期目突入に反対して街に出た中国人がしばしば掲げるようになったアイテムだ(抗議のスローガンが書かれてい
イランの最高指導者アリ・ハメネイ師。同師事務所提供(2022年11月19日撮影、資料写真)。(c)AFP PHOTO / HO / KHAMENEI.IR 【11月28日 AFP】イラン当局は、最高指導者アリ・ハメネイ(Ali Khamenei)師が率いる政府について「残忍で子どもを殺す政権」だと動画で批判したとして、同師のめいを逮捕した。 ハメネイ師のめいのファリデ・モラドハニ(Farideh Moradkhani)さんの親は反体制派で、自身、収監経験がある。 ファリデさんの兄弟であるマフムード(Mahmoud Moradkhani)さんはツイッター(Twitter)で、出頭を命じられたファリデさんが検察の事務所に出向いたところ、23日に逮捕されたと明らかにした。 マフムードさんは26日、ファリデさんの動画をユーチューブ(YouTube)に投稿。ファリデさんはその中で「自由な人々よ、われ
中国・上海で行われた、新型コロナウイルス感染拡大を封じ込める政府の「ゼロコロナ」政策への抗議デモの様子。目撃者が撮影した動画より(2022年11月27日撮影、公開)。(c)AFPTV / AFP 【11月27日 AFP】中国・北京にある国内有数の名門大学、清華大学(Tsinghua University)で27日、新型コロナウイルス感染拡大を封じ込める政府の「ゼロコロナ」政策に抗議する数百人規模の学生デモが行われた。目撃者がAFPに証言した。デモの様子はソーシャルメディアに公開された動画でも確認できる。 清華大の学生はAFPに対し、「学食の入り口で午前11時半から学生たちがプラカードを掲げ始め、参加者はどんどん増えた。今は200~300人いる」と語った。検閲への抵抗を示す白紙を掲げた女子学生もいたという。 デモに参加した学生たちは、「国歌とインターナショナル(革命歌)」を歌い、「自由は勝つ
中国では、厳しい行動制限を伴う「ゼロコロナ」政策に対して首都 北京や上海などで大規模な抗議活動が続いています。共産党の一党支配のもと、厳しい言論統制が敷かれる中国で、党や政府に反対する抗議活動が複数の都市で一斉に行われるのは、極めて異例です。 【随時更新しています】 新型コロナウイルスの感染拡大が続く中国では、「ゼロコロナ」政策のもと、行動制限などを伴う厳しい対策がとられていて、首都 北京で27日夜、これに反発する人たちが大規模な抗議活動を行いました。 集まった人たちは「自由がほしい」などと大きな声で訴えるとともに、言論が封じ込められていることに抗議の意思を示すため、白い紙を掲げていました。 最大の経済都市、上海では26日に続いて27日も抗議活動が行われ、抗議の声を上げる人々が警察に取り押さえられていました。 このほか、南部の広東省広州や、内陸部の湖北省武漢、それに北京や南京の大学などでも
23日、中国河南省鄭州市の米アップルのiPhone生産工場周辺で発生した従業員と当局者の衝突の一場面とみられる画像(「微博(ウェイボ)」から、共同) 中国の短文投稿サイト、微博(ウェイボ)に投稿された動画などによると、河南省鄭州市にある米アップルのiPhone(アイフォーン)を生産する巨大工場周辺で23日、補給金を巡って不満を持つ従業員と当局者がにらみ合い、一部で衝突する事態が起きた。 同工場は台湾・鴻海精密工業の傘下にあり、厳しい新型コロナウイルス対策で従業員の不満が高まっていた。鴻海は23日、多数の従業員らによる抗議活動があったことを認めた。生産低迷がアップルの業績に響く可能性もある。 動画によると、数百人規模の人々が鉄棒などを持ち、コロナ対策の白い防護服を着た当局者らを追いかけた。警察と書かれた透明の盾を持って整列する当局者や、抗議者とみられる男性を取り囲んで踏みつける様子が写ってい
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アート誌の編集長、環境活動家にマイクを向ける先日英国ナショナル・ギャラリーに展示されていたヴァン・ゴッホの油彩画《15本のひまわり》に缶入りのトマトスープがかけられるという事件があった。スープを投げつけたのは環境保護団体Just Stop Oil(ジャスト・ストップ・オイル)のメンバー2名。ふたりはその後、瞬間接着剤でみずからの手を絵の下の壁にひっつけ、「より価値があるのは芸術か、それとも命か?」と訴えた。 一連の様子はGardian紙の記者によって撮影され、瞬く間にSNS上で拡散されていった。この動画は現在(2022/11/20)、590万回近く再生されている。 “What is worth more, art or life? … are you more concerned about the protection of a painting or the protection of
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(CNN) ノルウェーの人権団体イラン・ヒューマンライツNGO(IHRNGO)は、イラン全土で2カ月前に抗議デモが始まって以来、少なくとも326人がイラン治安部隊に殺害されたとの推計を明らかにした。 同団体が12日に発表した推計によると、犠牲者326人の中には子ども43人と女性25人が含まれる。これは絶対的に少なく見積もった数字だとしている。 イランでは道徳警察に拘束されたクルド系女性マフサ・アミニさん(22)の死をきっかけに、過去最大級の前例のない抗議デモが拡大。逮捕や厳罰の脅しにもかかわらず、有名人やスポーツ選手が相次ぎ反政府デモに支持を表明している。 死者が増え続ける状況について、IHRNGOは国際社会に断固たる対応を促し、イラン政府による重大な人権侵害の責任を問う仕組みの確立の必要性を強調した。 抗議デモが始まって以来の死者は、22州で記録されているとIHRNGOは指摘。大部分はシ
中国政府は14日、中国本土で13日に新たに確認した新型コロナウイルス感染者は約1万5500人だったと発表、4月下旬以来の高水準となった。交流サイト(SNS)では大学生が四つんばいになって集団で歩き回ったり、段ボールで作った犬の模型を散歩させたりする動画が出回り、長引く行動制限で精神的に追い詰められているとの見方も出ている。 感染を徹底的に封じ込める「ゼロコロナ」政策に基づき、中国各地の大学では敷地外で部外者と接触することを禁じるなどの厳しい制限措置が取られている。深刻な就職難も加わり、北京や天津などで学生らが抗議する動きも出ている。 北京にある中国伝媒大の学生が最近「四つんばいになって運動場を歩こう」と提案し、多くの学生が参加。この動画がSNSで出回ると、名門、清華大を含む各地の大学で模倣する動きが広がった。中国メディア関係者は「うつ状態で自殺する若者も多い。奇抜な行動は、理不尽なコロナ対
スペイン・プラド美術館で、フランシスコ・デ・ゴヤ作の絵画「着衣のマハ」と「裸のマハ」の額縁に手を接着する環境活動家。環境団体「絶滅への反逆」が公開(2022年11月5日撮影)。(c)AFP PHOTO/Extinction Rebellion 【11月11日 AFP】90館余りの世界の有名美術館が10日、欧州各地で相次ぐ環境活動家による名画攻撃について共同声明を出し、生じ得る被害を「著しく過小評価している」と非難した。 【関連記事】試合中断に授賞式乱入…過激な手段も辞さず 英国の若き環境活動家 スペイン・マドリードでは、同国を代表する画家フランシスコ・デ・ゴヤ(Francisco de Goya)の名画2点の額縁に、環境活動家2人が接着剤で自らの手を貼り付けた。英ロンドンと伊ローマではビンセント・ファン・ゴッホ(Vincent van Gogh)の名画にスープがかけられ、ドイツではフランス
「モナリザ」を保護する強化ガラスを拭き取る美術館スタッフ=29日、パリ(@Sara_Algabaのツイッターから=ロイター) 【パリ=三井美奈】欧州で、環境活動家の暴走が止まらない。美術館でゴッホやモネの名画が相次いで攻撃され、各地で道路や橋が封鎖された。過激な抗議デモは、米国の富豪マネーが支えている。20世紀の「石油王」の孫娘が、スポンサーだと名乗り出た。 パリの国会議事堂前で2日、数十人が座り込み、路面に体を接着剤で固定するデモを行った。メンバーが「変化を起こすぞ」と叫び、警察に引きずられながら連行される様子がインターネットで動画配信された。同様のデモは2日前、付近の高速道でも起きた。活動家が文化遺産の屋根によじ登る騒ぎもあった。 一連のデモは「最後の革新」という環境団体が行った。参加したロバンさん(29)は、「地球は死に瀕している。手荒な手段もやむをえない」と正当化した。メンバーのほ
10月14日、イギリス・ロンドンの美術館で環境活動家が、ゴッホの代表作「ひまわり」にトマトスープをかけるという事件が起こりました。「エコテロリズム」という批判がある一方で、「当事者の抱える困難を想像し、『学ぶ力』が日本には欠けている」と指摘するのが、経済思想家で東京大学大学院准教授の斎藤幸平氏です。いったい、どういうことなのか。自身の学びの過程を描いた新刊『ぼくはウーバーで捻挫し、山でシカと闘い、水俣で泣いた』を上梓した斎藤氏が解説します。 「礼節のない人たちですねえ。主張があるなら訴える方法はいくらでもあるのに、すぐ直接行動に出る。精神の「浅さ」を感じさせます」 2人の若者たちは、ロンドン・ナショナル・ギャラリーに展示されているゴッホの名作「ひまわり」に近づくと、作品にトマトスープをかけ、自らの手を接着剤で壁に貼り付けた。彼らは「ジャスト・ストップ・オイル(とにかく石油を止めろ)」という
togetter.com 上掲リンク先は、「氷河期世代が高齢になった時、若い世代のために切り捨てられる」的な話題のtogetterだ。私のタイムラインではよく見かける話で、実際、氷河期世代が高齢者になった時、今までどおりの社会保障が支えづらくなるのは多くの人が予想していることだ。 将来に限らず、就職氷河期世代、ロスジェネ世代とかロストジェネレーションとか呼ばれた人たちは、バブル崩壊後の影響をモロに受けて就職難に遭遇し、結婚や家族を持つ機会も逸し、これからは社会保障費のお荷物とみなされようとしている。それはそのとおりなのだろう。そんなわけで、当の氷河期世代はツイッター上で自分たちの不遇や見捨てられようとしている未来を悲観してみせる。 「おれたちを生かさないとただじゃおかないぞ」と氷河期世代は行動したか? 氷河期世代の境遇が不遇だったのはわかる。 では、その不遇な氷河期世代は「おれたちは不遇だ
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