三上延@『ビブリア古書堂の事件手帖IV ~扉子たちと継がれる道~』3/23発売 @mikamien 小説家。『ビブリア古書堂の事件手帖』シリーズや他の小説を書いています。新刊『ビブリア古書堂の事件手帖IV ~扉子たちと継がれる道~』3/23発売。仕事のことも割とつぶやきますが、漠然と見たり読んだりしたものの感想が多いかも。敬称略。d.hatena.ne.jp/mikami-en/
『セクシー田中さん』報告書、何というかこうありえない箇所が多すぎるのでいくつか抜き書きしてみた。()内は報告書のページ数を指す。 これは友情と恋のドラマです☆企画書には、企画意図、企画ポイント(①自分を縛る“呪縛”から解放された時のカタルシス、②真反対なふたりの女の友情がスゴい!、③9笑って、1グッとくるドラマ、④あらゆる世代に響く! 60 代専業主婦女性の1歩、⑤田中さんと笙野の恋の行方は!?)、主要想定キャスト等が記載されていた。(9) あっ……(察し)。TVドラマのスタッフには恋愛脳しかおらんのか? 「原作者の不満が高まってるらしいよ」なお、これらの本件原作者の意見については、A 氏 はコアメンバーに対してはそのまま伝えたものの、本件脚本家に対しては ドラマ化について本件原作者の不満が高まっているという 温度感のみ伝えた。一方で本件脚本家は、 8 話のやりとり あたりから本件原作者の
ドラマ「セクシー田中さん」社内特別調査チームの調査結果について https://www.ntv.co.jp/info/pressrelease/20240531.html 読んでみた。 企画書には、企画意図、企画ポイント(①自分を縛る“呪縛”から解放された時の カタルシス、②真反対なふたりの女の友情がスゴい!、③9笑って、1グッとくるド ラマ、④あらゆる世代に響く!60 代専業主婦女性の1歩、⑤田中さんと笙野の恋の 行方は!?)、主要想定キャスト等が記載されていた。 そもそも企画書の段階で、原作の重要なポイント(社会問題や格差)などを全外ししていてまったく読み込めていないことがあきらかで、テンプレをなぞった軽いラブコメにしようという意図が見え見え。こんな失敗臭しかしない企画書は速攻でゴミ箱にぶち込んで焼却するのが正解だが、この企画書を送られてきた小学館が取った対応は以下。 本件ドラマ化につ
全ページ読み終わったので自分的ハイライト集 笙野と小西の勤務先は、原作は都市銀行と広告代理店であったが、ドラマ化ではドラマ内で両人が頻繁に顔を合わせても不自然ではないように、同じ職場(商社)とした 同じ職場にした方が纏めて撮影できて楽なのはわかるが、こういう小さなところから改変は始まるのだなという学び。 原作では朱里が短大に進学した設定があるが、本打ちでは、同設定に関して、「短大に進学するよりも専門学校に進学する方が近時の 10 代、20 代としてはリアリティがあるのではないか」、(短大進学の原因となっている)「父親のリストラはドラマとしては重すぎるのではないか」等の議論を経て、高校受験の際に、父親が勤める会社が不景気になり、母親から「高校は公立でいいんじゃない?」と言われて本当は友達と一緒に制服がかわいい私立校に行きたかったけど、「うん、そうだね」と笑って受け入れたという設定に変更する旨
ドラマ「虎に翼」(NHK)では、主人公の寅子(伊藤沙莉)が女性初の弁護士となるも戦前・戦中は活躍できず、戦後は裁判官を目指すものの女性の前例がなく採用してもらえない。弁護士でもある福島みずほ参議院議員は「私が法学部の学生だった1976年、司法研修所で、弁護士の資格を持つ事務総長と教官たちが『男が命を懸けている司法界に、女を入れることを許さない』などと差別発言をして問題になった」という――。(聞き手・構成=エッセイスト・藤井セイラ) 昭和51年、「女は司法界に入るな」という教官発言が炎上 2024年4月、福島みずほ参議院議員がSNSにアップした意外な動画。「『虎に翼』、すごく面白いです!」とニコニコ語りだすと、「実は1976年、司法研修所で……」と実際にあった女性差別について話し、話題になった。昭和の時代から女性弁護士として活躍してきた福島氏に、司法ドラマでもある「虎に翼」の見どころをたずね
伊藤沙莉主演のNHK連続テレビ小説『虎に翼』。日本初の女性弁護士、のちに裁判官となった三淵嘉子の実話をもとにしたドラマで、SNSなどを中心に反響を呼んでいる。 第9週(5月27日〜)は激動の展開だった。終戦を迎え、寅子は兄・直道や父・直言、そして夫・優三を失ってしまう。失意に暮れる寅子だが、公布された日本国憲法をきっかけにもう一度法曹界の道へ踏みだすことを決意する。 「すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分または門地により、政治的、経済的または社会的関係において、差別されない」。寅子が読んだ憲法第14条の条文にはこう書かれている。 「モデルとなった三淵さんにとっても、主人公の寅子にとっても、日本国憲法は人生における最も重要なターニングポイントだった」と制作統括の尾崎裕和は話す。本作の魅力や画期性について、合同取材で聞いた。 ―優三さんが出征するときの寅子とのやりと
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi ドラマ「セクシー田中さん」 社内特別調査チームの調査結果について ntv.co.jp/info/pressrele… マスメディアがこういう調査報告書を全文PDFで公開するのって、あまり記憶にない。メディアにも説明責任があるという意味で、重要なことだと思う。 2024-05-31 17:17:08 リンク 日本テレビ ドラマ「セクシー田中さん」 社内特別調査チームの調査結果について|プレスリリース|企業・IR情報|日本テレビ 2023年10月期ドラマ「セクシー田中さん」の原作者・芦原妃名子さんに、哀悼の意を表するとともに、謹んでお悔やみ申し上げます。 日本テレビは今回の事態を極めて厳粛に受け止め、本年2月、ドラマ制作部門から独立した社内特別調査チームを設置し、原作漫画「セクシー田 462 users 80
2023年10月期ドラマ「セクシー田中さん」の原作者・芦原妃名子さんに、哀悼の意を表するとともに、謹んでお悔やみ申し上げます。 日本テレビは今回の事態を極めて厳粛に受け止め、本年2月、ドラマ制作部門から独立した社内特別調査チームを設置し、原作漫画「セクシー田中さん」の出版社であり、ドラマ化にあたって窓口となっていただいた小学館や、外部有識者の方々にも協力を依頼して2月23日より調査を進めてまいりました。 このたび調査結果がまとまりましたので、ご報告させて頂きます。 ※PDF報告書概要 ※PDF報告書 ※PDF別紙1 ※PDF別紙2 ※PDF別紙3 <日本テレビ 石澤顕 代表取締役社長執行役員のコメント> 日本テレビが放送したドラマ「セクシー田中さん」の原作者である芦原妃名子さんに対し心より哀悼の意を表するとともに、ご遺族の皆様にお悔やみ申し上げます。 日本テレビは、今回の事態を重く受け止め
日本テレビ系列で去年10月から放送されたドラマ「セクシー田中さん」の原作者で、漫画家の芦原妃名子さんが今年1月、亡くなりました。 芦原さんの大切な作品をドラマ化するにあたりどんな問題点があったのか、日本テレビはドラマ制作過程などを調査し、31日、報告書を公表しました。 ◇ 芦原さんは、9話・10話の脚本を脚本家に代わり自ら担当した経緯をSNSで明かすなどした後、亡くなりました。 今年2月、日本テレビは外部の弁護士も加えた社内特別調査チームを設置。 この調査は、ドラマ制作関係者がより一層安心して制作に臨める体制をつくることを目的として、事実関係や問題点などを調べました。 調査では、ドラマ制作サイドの日本テレビと原作サイドの小学館との間で、大きな認識の齟齬(そご)やミスコミュニケーションが積み重なったことで信頼関係が損なわれていたことがわかりました。 その結果、原作者や脚本家が不満や不信感を蓄
俳優・伊藤沙莉が主演を務める、連続テレビ小説『虎に翼』(月~土 前8:00 NHK総合 ※土曜日は1週間の振り返り/月~金 前 7:30 NHK BS、BSプレミアム4K)の第44話が、30日に放送された。寅子(伊藤)の号泣とともに、劇中歌が感動をさそった。 【写真】その他の写真を見る 第44話は、これまでの後悔と秘密をすべて打ち明けて、直言(岡部たかし)は安らかに亡くなった。寅子が何事もなかったように生活を続けようとする中、はる(石田ゆり子)がお金を渡した。花江(森田望智)もはるも悲しみを乗り越えるため、好きなことに使ったのだと言う。闇市をさまよい、優三(仲野太賀)と一緒に食べた焼き鳥を思い出す寅子。優三が自分にかけてくれた言葉がよみがえってくる…というストーリーだった。 家族のため、悲しい気持ちに蓋をして無理矢理にでも前を向いていた寅子。しかし思い出の河原でかつて一緒に食べた焼き鳥を手
「スター・ウォーズ」の生みの親であるジョージ・ルーカスは、1977年に伝説的な映画監督としての地位を確立したが、今回、現代の映画の状況やその方向性について自身の意見を明かした。 ルーカスはカンヌ国際映画祭にてBrutの取材に応じ、映画業界について考えを示した。80歳を迎えたルーカスは映画を近くからも遠くからも研究してきた。そのため、10年後に映画はどうなっているかとの質問に対し、多くのことを語っている。 「今と変わらないですね。今起きていることと同じです。おそらく長編映画よりもストリーミングのほうがそう言えるとは思いますが、長編映画でも同じことが言えますね。誰もどうしたらいいのかわかっていないんです」とルーカスは言う。「今語られているストーリーというのは、単に昔の映画です。“続編を作ろう”とか、“この映画の別バージョン作ろう”とかね。それは映画だけに限らず、ほぼすべてにおいて、独創的なアイ
間宮祥太朗(写真/Getty Imagesより) 間宮祥太朗主演ドラマ『ACMA:GAME アクマゲーム』(日本テレビ系、日曜午後10時30分~)の第7話が5月19日に放送され、平均世帯視聴率2.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、個人1.7%を記録。これまでの自己最低だった第4話の3.3%を下回った。 同ドラマは、人気コミック『ACMA:GAME』(講談社)を原作としたサバイバル・エンターテインメント。主人公・織田照朝(間宮)が、「悪魔の鍵」に翻弄された人間たちと命懸けの「アクマゲーム」に挑む姿が描かれる。 現在、トーナメント戦に挑んでいる照朝たちだが、第7話では照朝が紫(嵐莉菜)とタッグを組み、初(田中樹)&伊達(福山翔大)チームと『籠球果実~Basket Fruits~』で対戦することに。果実が描かれた牌をプレーヤーが推測するゲームであるが、これまで以上の頭脳戦&心理戦で会
2024年度前期連続テレビ小説『虎に翼』(NHK総合・毎週月~土あさ8時~ほか)に出演する俳優の仲野太賀(なかの・たいが/31)は、11年ぶりの朝ドラで心優しき青年・佐田優三(さだ・ゆうぞう)役を熱演。そんな仲野が「思い出すだけで辛い」と明かした印象的なシーンとは?インタビューでは、役作りでの心がけや、久々の朝ドラ現場で感じたことなどたっぷりと語ってもらった。<前編> 伊藤沙莉が主人公の朝ドラ「虎に翼」110作目の朝ドラとなる同作のモデルは日本初の女性弁護士、のちに裁判官となる三淵嘉子(みぶち・よしこ)さん。激動の時代を生きた1人の女性法曹とその仲間たちの波乱万丈の物語として大胆に再構成し、登場人物名や団体名などは一部改称して、フィクションとして描いていく。主演の伊藤沙莉は主人公・佐田(猪爪)寅子(さだ・いのつめ・ともこ)を演じ、脚本を吉田恵里香氏が務める。 仲野が演じるのは、猪爪家に下宿
ここまでいかがでしたでしょう? もともと暴力とも子のnoteを追いかけてくださった皆さんにとっても興味深い改変が多くあった映像化だと思います。 私は原作者ですが、脚本についてはあくまで「監修っぽいチェックをさせていただいた」立場であり、基本的にはドラマ版の制作の方向性はドラマの制作スタッフさんが決めたものになります。 その上でなんですが、原作から変更、追加された要素が累積される都合上、特に終盤は主人公である直樹、穂波の行動や考え方には原作と大きな違いが生じています(と、暴力は思ってます)。「違いがあって面白い!」と感じる方もいれば「これだけ違うと原作とは別の話かも」と感じる方もおられるでしょう。 今回の記事では、原作者としてその点をどう考え、どうドラマ版の監修に反映していったのかを記述しようと思います。クリティカルなネタバレは避けますので、ドラマ版ラストに向けて各自練り上げてもらえれば…!
瀕死の重傷を負った大事故から約1年後、主演ドラマ「メイヤー・オブ・キングスタウン」シーズン3の撮影で俳優業に復帰したジェレミー・レナー。驚異的な回復を遂げたとはいえ、復帰後1週間は、撮影中にたびたび寝落ちしていたという。一方、事故によって思わぬ能力も得ていたようで……。 レナーは2023年の正月に自宅近くで巨大除雪車の下敷きとなり、瀕死の重傷を負った。しかしその後目覚ましい回復をみせ、3月頃には早くも歩行リハビリを始め、インタビュー番組に出演。4月には杖をつきながらトーク番組に生出演し、11月には坂道を駆け上がれるほどに回復した。そして2024年1月にはドラマ撮影に復帰し、アクションシーンをこなすまでになった。 このたび米Los Angeles Timesのインタビューで、復帰後の撮影を振り返ったレナー。「『アクション!』と言われた時、僕はもう眠っていました」と、シーンの撮影中に寝落ちして
今からさかのぼることおよそ100年前。今より女性差別が色濃く存在した時代に、日本初の女性弁護士となり、のちに裁判官となった女性がいた。 パイオニアの名は、三淵嘉子さん。そして、彼女をモデルに、男性社会である法曹界に飛び込んだ主人公・猪爪寅子の半生を描いたのが、現在放送中の連続テレビ小説『虎に翼』だ。 ©NHK 社会のアンフェアに疑問を呈しながら、ひるむことなく信念を貫く寅子の生き方に、今、多くの女性たちが勇気と希望をもらっている。 昭和から令和へ。時代は変われど変わらない理不尽の数々。心折れそうになる現実に、私たちはどう立ち向かっていけばいいのか。 『虎に翼』の脚本家である吉田恵里香さんと一緒に考えてみよう。 吉田恵里香さん 1987年11月21日生まれ。神奈川県出身。テレビドラマからアニメ、映画まで数々の作品の脚本を手がける。主な作品にドラマ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』『
なぜなら主人公は「ひたすら恵まれている」ハイポジションリベラル女子」だから。日頃から女はズルいと怒り呆れがちな人たちが真っ先に鼻で笑うタイプの恵まれた女だから。 ドラマの主人公の寅子は、投資銀行に勤める父と良妻賢母の母という大正~昭和初期のアッパークラスの、それもリベラル色の強い理解あるご家庭に生まれて、その潤沢な社会資本を余すことなく享受して弁護士の道を自由に邁進している。そして勉強大好きで周囲が態度を変えるほど頭が良く生まれついてもいる。そして子供のころから正義感がある。家柄が良くまっすぐ育った明るい優等生。 大学に行っても目立つタイプ、拗らせミソジニーを発動する拗らせエリートの同級生男子が、いつの間にかそのまっすぐな人柄にやられて好意を抱いたりする程度にはモテる。 寅子の家には、父が面倒を見ている司法試験合格を目指す書生がいて(アッパークラスのご家庭ならでは)この書生とも「私たち同じ
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