「宮崎駿の後継者」というか「ジブリみたいなアニメを作りたい!」と思っていた監督は山ほどいました。あえて名前は出しませんが、「ジブリみたいなアニメ」って劣化版ジブリにしかならないんですよね。宮崎駿ってこの世に一人しかいないから。 そんな砕け散っていった志願者をしり目に、細田監督は宮崎駿=ジブリアニメの「市場」を取りに行き、実際に成功しつつあるオンリーワン。あんたの心はいらない、「市場」だけの関係でいい……と割り切ったドライな人なんです。 クリエイターの実力は「作ったもの」がすべて。さらに言えば興行収入が先にあり、評価もその後についてくる。ジブリアニメの「売上」をごっそりと継承しながら、「精神」を全否定する。『バケモノの子』は、そんな作品の形をした「宮崎駿への復讐」じゃないでしょうか。 なんでも説明する山崎貴監督に続け! 9歳にして母親を失い、天涯孤独の身になった少年の蓮(九太)。不快な親戚の
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