トラ柄ビキニ姿の宇宙人ラムに、多くの人がとりこになったラブコメディー漫画「うる星やつら」が、約40年ぶりにテレビアニメとして“復活”する。この連載デビュー作で1980年代に一大ブームを巻き起こし、漫画界の第一線を走り続けてきた原作者の高橋留美子さんに、作品誕生のきっかけや漫画に寄せる思いを聞いた。【諸隈美紗稀】 描きたかったもの詰まっている 「うる星やつら」は、主人公で浮気性の高校生、諸星あたると、彼を「ダーリン」と呼び、いちずに愛する宇宙人の鬼の少女ラムが繰り広げる、奇想天外なストーリー。78~87年の約10年間にわたり、「週刊少年サンデー」(小学館)に連載された。テレビアニメは81年に始まり、劇場版も公開。ラムが使う「~だっちゃ」という言葉が流行するなど、一世を風靡(ふうび)した。 高橋さんが連載を始めた78年は、映画「スター・ウォーズ」シリーズ第1作が日本で封切られ、ロックグループの