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文化に関するhharunagaのブックマーク (595)

  • 日本人はどこから来たのか…カオスな世界を理解するために生まれた「人類学の本質」( 奥野克巳)

    「人類学」という言葉を聞いて、どんなイメージを思い浮かべるだろう。聞いたことはあるけれど何をやっているのかわからない、という人も多いのではないだろうか。『はじめての人類学』では、この学問が生まれて100年の歴史を一掴みにできる「人類学のツボ」を紹介している。 ※記事は奥野克巳『はじめての人類学』から抜粋・編集したものです。 イギリス、アメリカ、フランスの違い いわゆる「人類学」と呼ばれるこの学問分野は、成立の背景の違いから、国や地域によって名称が少しずつ違っています。あるいは同じ名称が国によって別の意味で使われたりしているので、紛らわしいのです。 人類学(Anthropology)は、ギリシア語の「人間anthropos(アントロポス)」と「学logy」からなり、「人間についての研究」を意味します。イギリスでは、人類学は「自然人類学」、「先史考古学」、「社会人類学」の3つによって構成され

    日本人はどこから来たのか…カオスな世界を理解するために生まれた「人類学の本質」( 奥野克巳)
    hharunaga
    hharunaga 2024/06/06
    “アメリカでは、イギリスで社会人類学と呼ばれている分野を「文化人類学」と呼びます。…民族学とは自民族以外の民族(ethnos)を研究する学問で、民俗学は自民族の言語や社会生活を調査・研究する学問です”
  • 講談社選書メチエが30周年 幅広げ、単行本・古典に並べ 活字の海で - 日本経済新聞

    新書より読み応えがあり、学術専門書より手に取りやすい。「選書」にはそんな印象があるが、確たる定義はない。思想や歴史に定評ある講談社選書メチエが創刊30周年を迎え、通算800巻に達した。中間的な位置づけ故にできる試みを次々と打ち出している。800巻目は文化人類学者・中沢新一の『構造の奥』。講義録「カイエ・ソバージュ」シリーズなど選書メチエをけん引してきた一人だ。互盛央・学芸第三出版部長は「功労者

    講談社選書メチエが30周年 幅広げ、単行本・古典に並べ 活字の海で - 日本経済新聞
    hharunaga
    hharunaga 2024/06/01
    “30周年記念企画として古代ローマ史の大家、本村凌二による「地中海世界の歴史」全8巻の刊行を始めた。『神々のささやく世界』『沈黙する神々の帝国』を皮切りに2025年10月の『人類と文明の変容』で完結予定だ”
  • 書評『翻訳とパラテクスト』阿部賢一著 小言語が生き 発展した過程 - 日本経済新聞

    チェコ文学の専門家による画期的な翻訳論である。日では翻訳について論じるとなると、名訳だとか、誤訳があるとか、とかく良し悪しの吟味が問題となるものだが、書の関心はそこにはない。チェコという小民族の文化歴史的状況に即して、翻訳がどのような役割を果たしてきたかを分析し、翻訳という困難な営みを顕揚することが目的だという。書の前提となる重要な概念が2つある。一つは「文化」。これはフランスの社

    書評『翻訳とパラテクスト』阿部賢一著 小言語が生き 発展した過程 - 日本経済新聞
    hharunaga
    hharunaga 2024/06/01
    「チェコ語のような小言語は文化資本の蓄積が小さく、…ドイツ語のような文化資本の大きい言語にいかに対峙したのか」。パラテクスト(序文、注、あとがきなど)も「翻訳にとって非常に重要」。評:沼野充義。
  • <書評>『平岡正明著作集(上)(下)』平岡正明 著 平岡正明著作集編集委員会 編:東京新聞 TOKYO Web

    ところで、この著者を、この圧縮を、簡便に書評できるだろうか。危険な思想家は要約不能。とはいっても、思想とはそもそも取扱注意の危険な代物だ。平岡は常に全身をもって、ジャズ・ポップス・大衆小説・大衆芸能など多様な文化事象の細部にもぐりこみ、飛躍的に「革命」論を語ってきた。対象に密着しすぎる愛好家や研究家のようにではなく、騒がしい煽動(せんどう)家のように――。 黒(上巻)は「危険思想の軌跡」として「犯罪革命論から窮民革命論へ」と旋回していく著者の初期論考が。赤(下巻)は「大衆文化と革命」として「歌謡曲、ジャズ、新内、落語……大衆文化の過激な底力」へと共振していく円熟期の仕事が、選択される。配列はほぼ年代順。 書には二通りの読み方がある。一つは編者が編んだ指定にしたがってページを追って読み進む。一つは千ページのどこでもいい、パッと適当に開いたところからちょっとずつ読む。そのうち、黒はレ

    <書評>『平岡正明著作集(上)(下)』平岡正明 著 平岡正明著作集編集委員会 編:東京新聞 TOKYO Web
    hharunaga
    hharunaga 2024/05/26
    “そのうち、黒本〔上巻〕はレーニン主義(アカ)だが、赤本〔下巻〕はアナキズム(クロ)だ、「逆じゃないの?」と気づくかも。そうなれば、平岡正明入門の第一歩を踏みだせる”。評:野崎六助。月曜社。
  • <書評>『声と文字の人類学』出口顯(あきら) 著:東京新聞 TOKYO Web

    昭和末年生まれの私は「若者の活字離れ」と叱(しか)られながら大人になった。の売れない時代なのは今も変わらないが、一方で、人々が四六時中インターネットに接し、電車に乗れば乗客のほとんどがスマートフォンをのぞき込んでいるという状況になると、活字離れは人類史上もっとも「文字」に接する時代への通過点だったのかと思えてくる。 人の歴史に文字が登場したことで、思考や文化にどのような影響がおこったのか、さまざまな研究や事例を紹介するのが書である。文字やそれを載せる媒体も、常に人類と寄り添いながら変化を続けたことが見えてくる。人々の読む文字が近年、紙からネットへと大きく移行し、それがまた生活のあり方を大きく変容させたような局面が、実はこれまでもたびたび繰り返されてきたらしい。 評者が驚いたのは人が文字を読むとき、黙読するか、音読するかという問題。印刷術の登場以前の西欧の古代・中世では、主に人の手で書き

    <書評>『声と文字の人類学』出口顯(あきら) 著:東京新聞 TOKYO Web
    hharunaga
    hharunaga 2024/05/12
    「西欧の古代・中世では…写本を通じ書物が受容されたが、これはすべての単語の間が詰められた状態で書き写されたため、読書の際は声に出して単語の切れ目を確認しながら読むものであったという」。評:土井礼一郎。
  • 図書新聞

    1949年創刊の日では数少ない、の批評専門紙です。 辛口の書評がたっぷりの〈硬派書評紙〉です。 このはどう読まれているのだろう?専門家や他の著者や一般の読者はどんな読み方をしているのだろう?書店の店員さんの間での評判は? ちがった読み方を知れば、の新しいおもしろさがわかってきます。

    hharunaga
    hharunaga 2024/05/06
    Web版記事は安くてありがたいのだが、購入履歴からクリックして読むことはできず、検索画面に「新聞No」を入力して検索する必要があり、しかもこのサイトはリンクを別タブで開けないため、非常に面倒なのが残念。
  • 核のプロパガンダ 暮沢剛巳著 原子力 展示で考える文化史 - 日本経済新聞

    キュレーション(展示企画)の視点に立った原子力文化史である。政府や電力会社による「原子力発電」広報についての論文、それに対抗する「反原発」デモなどの市民運動研究も決して少なくはない。ヒロシマ・ナガサキへの原爆投下、チェルノブイリやフクシマの原発事故は、定番の論題だ。原子爆弾と原子力発電が表裏一体の案件であることも言わずもがなである。いま「原子力」についてオリジナリティのある記述をすることの難易

    核のプロパガンダ 暮沢剛巳著 原子力 展示で考える文化史 - 日本経済新聞
    hharunaga
    hharunaga 2024/04/27
    “未来を志向するテクノロジーの博物館はまず「事故の博物館」であるべきだ。しかし、…1950年代の日本各地で新聞社が主催した原子力平和利用博覧会でも核兵器や環境破壊など「事故」の暗部は完全に隠蔽されていた”
  • <著者は語る>出版を実現させた志 『『大漢和辞典』の百年』 元・大修館書店勤務 池澤正晃(ただあき)さん(77):東京新聞 TOKYO Web

    世界最大級の漢和辞典『大漢和辞典』は全15巻で収録5万字、1文字目の「一」だけで72ページ。しかし、実はその出版はいかに苦難の果てに人々が実現させたものだったか-。それを書き上げたのが出版元で同辞典も担当した著者だ。発端は個人的関心だった。 「大修館書店の創業者で『大漢和辞典』を発行した鈴木一平。その鈴木の社葬で、『大漢和辞典』の著者の諸橋轍次(もろはしてつじ)先生が弔辞を読んだ時、『著者代表』ではなく『友人代表』だったことが印象的で、2人による編さんに関心を持ち始めました」 鈴木は東京・神保町の書店で修業後に創業。関東大震災で店は焼失したが、印刷の基となる紙型(しけい)をが避難させたため、直ちに受験参考書の発行を再開できた。巨利を得た鈴木は漢和辞典の制作を決意。鈴木からの1年半の説得の後、諸橋は著者を受諾した。

    <著者は語る>出版を実現させた志 『『大漢和辞典』の百年』 元・大修館書店勤務 池澤正晃(ただあき)さん(77):東京新聞 TOKYO Web
    hharunaga
    hharunaga 2024/04/21
    “『大漢和辞典』は全15巻で収録5万字、1文字目の「一」だけで72ページ。…戦前戦後に携わった延べ人数は約26万人との記録が残る。…「『漢字は東洋の文化を運ぶ車であり舟である』。諸橋先生の刊行の辞です」”
  • 女の「お尻」は何に縛られてきたのか『お尻の文化誌』

    女のお尻のすばらしさについては、室生犀星が力説している。人間でも金魚でも果物でも、円いところが一等美しいのだという。人間でいちばん円いところは、お尻になる。故に、お尻が最も尊くて美しい場所なのだ。どうせ死ぬなら、お尻の上で首をくくりたいという。同感だ。 しかし、『お尻の文化誌』によると、女のお尻というものは、様々な視線を浴び、いろいろな道具に覆われ、拘束されてきた。女のお尻というものは、そのままの状態であったことは少なく、絶えず評価され、比べられ、鍛えられ、覆われ、曝されてきたというのだ。 「女のお尻」を歴史から語ったものが、書になる。お尻そのものに焦点を当てたのはジャン ゴルダン『お尻とその穴の文化史』だが、書はお尻そのものに加えて、「そのお尻を見てきた視線」に焦点を当てている(←ここが面白いところ)。 女のお尻は誰が見てきたのか? 「お尻」の部分は、そのままでは自分で見ることができ

    女の「お尻」は何に縛られてきたのか『お尻の文化誌』
    hharunaga
    hharunaga 2024/03/19
    “お尻そのものに焦点を当てたのはジャン ゴルダン『お尻とその穴の文化史』だが、本書はお尻そのものに加えて、「そのお尻を見てきた視線」に焦点を当てている”。著:ヘザー・ラドケ。原書房。
  • ボヘミアンの文化史 小倉孝誠著 - 日本経済新聞

    「ボヘミアン」という言葉から今の人が思い浮かべるのは、数年前、クイーンのフレディ・マーキュリーに焦点を当てて話題になった映画『ボヘミアン・ラプソディ』ではないだろうか。クラシック音楽ファンなら、プッチーニのオペラ『ラ・ボエーム』を想起するかもしれない。評者自身の記憶には、もう一つ、ランボーの名高い初期詩篇(しへん)「わが放浪(マ・ボエーム)」が刻まれている。書によれば、実はこの言葉、元々はボ

    ボヘミアンの文化史 小倉孝誠著 - 日本経済新聞
    hharunaga
    hharunaga 2024/03/09
    “「20世紀の前衛」であるダダ・シュルレアリスムが、その美学そのものよりも集団性やパフォーマンス性においてこそ19世紀の「ボヘミアン文化」につながるという著者の見方も、なかなかに興味深い”。評:野村喜和夫
  • 書体設計士が明かす「明朝体」制作の奥深さ - 日本経済新聞

    書体デザインの第一人者が、日で150年の歴史を持つ明朝体の「作り方」をまとめた。これまでも書体設計士という自身の仕事の内容を紹介するを書いてきたが、「実際の文字の具体的な制作手順に踏み込んで書いた」ことが書の特徴だ。例えば、田という漢字。中央の縦線を左右の真ん中に置くと、人間の目の「錯視」によって右の空間が狭く見える。中央の横線も上下の真ん中に引くと下側が狭く見えるため、双方の線の位置は

    書体設計士が明かす「明朝体」制作の奥深さ - 日本経済新聞
    hharunaga
    hharunaga 2024/03/09
    “例えば、田という漢字。中央の縦線を左右の真ん中に置くと、人間の目の「錯視」によって右の空間が狭く見える。中央の横線も上下の真ん中に引くと下側が狭く見えるため、双方の線の位置は少しずつずらして調整して
  • 競馬新聞・専門紙などの電子新聞なら | イー新聞(ポータルサイト)

    「優馬ネット新聞」は、厩舎のはなし・調教などを専門にしています。 専門紙ならではの細かい生の情報や競馬情報がぎっしり。 競馬新聞のご購入はインターネット・コンビニから! 競馬新聞といえば、データが豊富なイー新聞! 今週は将来性を見極めたい2歳重賞!京王杯2歳ステークス 最新情報を欲しい時にすぐに購入できますよ。 イー新聞は様々な決済方法からお支払いただけます。 ネットバンク、クレジット、電子マネーなどから決済方法がお選びいただけます。 最新の競馬情報が欲しい時に素早い決済で新鮮な情報をお届けします。

    競馬新聞・専門紙などの電子新聞なら | イー新聞(ポータルサイト)
    hharunaga
    hharunaga 2024/03/03
    『週刊読書人』のサイト、年間定期購読とバックナンバー3カ月分(!)だけになり、単品のPDF販売は中止になったみたいだ。仕方ないのでここで買ったが、アプリと、ポイントの100円単位のチャージが必要なので不便…。
  • 『萌えの研究』(講談社) - 著者:大泉 実成 - 中条 省平による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

    著者:大泉 実成出版社:講談社装丁:単行(222ページ)発売日:2005-12-01 ISBN-10:4062128594 ISBN-13:978-4062128599 内容紹介: 非オタクが覗いた、史上最強のオタク読書。「フロイト」「ウィトゲンシュタイン」「ノルウェイの森」「菊地秀行」「エヴァンゲリオン」「江戸春画」「家族への回帰」「ハーレム感」などのキーワードを使って「萌え」の質に迫る。 「萌え」関連の市場規模が八八八億円という報道は波紋を広げたようだ。そんなに儲かるんなら、企業として、日国として、萌えを支援しようという動きさえ出てきた。何ともあさましい話である。政財界のお偉方が「萌え」を理解しているとは思えないからだ(ALL REVIEWS事務局注:書評執筆年は2006年)。 萌えとは、「マンガやアニメやゲームのキャラクターに恋心に近い感情を抱くこと」と大ざっぱな定義はでき

    『萌えの研究』(講談社) - 著者:大泉 実成 - 中条 省平による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
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    hharunaga 2024/02/18
    「ジャンルは、ライトノベル、テーブルトークRPG(何のこっちゃ)、美少女ゲーム(通称エロゲー)、マンガにアニメ。次第に萌えに熱くなりながらも、常に距離をもった記述が、萌えの特異性と普遍性を照らしだす」
  • <書評>『働き方全史 「働きすぎる種」ホモ・サピエンスの誕生』ジェイムス・スーズマン 著:東京新聞 TOKYO Web

    人類は、1万年少し前から始まる5千年間の農耕革命以降、動物や道具・機械などを用いて余剰物を生産するために働くようになった。その頃から、人間の仕事生活を支配する「欠乏の経済学」が駆動し始める。書は、人類と働くこととの関係を文明史に沿って詳細にたどりながら、物質的な「欠乏」を追いかけて、人々が仕事に勤(いそ)しむようになったことを明らかにする。 18世紀、イングランド北部で蒸気機関を動力とする紡織機が作られ、技術の発展が都市にやってくる者たちに仕事を与えた。産業革命の時代に、仕事は多くのものを購入する手段でしかないと考えられるようになり、生産と消費のループが完成する。20世紀初頭、テイラーが生産性を上げる科学的管理法を考案、モノが大量に広く庶民にまで行き渡ることになった。第2次世界大戦後に経済学者ガルブレイスは、アメリカ人の基的な経済ニーズはすでに満たされていると唱えた。その頃、「欠乏」は

    <書評>『働き方全史 「働きすぎる種」ホモ・サピエンスの誕生』ジェイムス・スーズマン 著:東京新聞 TOKYO Web
    hharunaga
    hharunaga 2024/02/18
    “農耕革命以降、…「欠乏の経済学」が駆動し始める。…私たちが直面する経済問題に縛られない狩猟採集民の暮らしは、働き方に重要なヒントを与えてくれる”。評:奥野克巳。
  • <書評>『ポスト・ディストピア論 逃げ場なき現実を超える想像力』円堂都司昭(としあき) 著:東京新聞 TOKYO Web

    ディストピア(反理想郷)ものをめぐる評論集。著者はエクソダス(集団的脱出)をキイワードにしたと述べ、ディストピアからの解放戦略を焦点に論じている。 扱う作品は『白の闇』『すずめの戸締まり』『地球にちりばめられて』ほか多数に上る。近未来SFや改変歴史ものからファンタジイまでジャンルは多彩で、メディアも小説のほか、音楽映画漫画など幅広い。どの物語も興味深いが、多くに共通しているのは「閉塞的な現代」の寓話(ぐうわ)であるということ。そして、たいていディストピアは打ち壊せず、エクソダスはかなわないが、何らかの可能性や希望を見出(みいだ)して終わる。例えばしがらみを断つことで、あるいは深く自分を見つめることで、あるいは書き続けることで。 冒頭部では『風の谷のナウシカ』が詳しく論じられる。心が折れそうな状況でナウシカが発する「生きねば」という重いつぶやき。これ以上に説得力のある生の指針はないかもし

    <書評>『ポスト・ディストピア論 逃げ場なき現実を超える想像力』円堂都司昭(としあき) 著:東京新聞 TOKYO Web
    hharunaga
    hharunaga 2024/02/18
    「多くに共通しているのは…、何らかの可能性や希望を見出して終わる。例えばしがらみを断つことで、あるいは深く自分を見つめることで、あるいは書き続けることで」。評:石堂藍。
  • <著者は語る>歴史を捨てた検索社会 『危機のいま古典をよむ』 評論家・與那覇潤(よなは・じゅん)さん(44):東京新聞 TOKYO Web

    「タイパ(時間対効果)が大事だ」という人は、この記事の最後に飛ぶべし。読書家をうならせる、しかも薄いを碩学(せきがく)の著者が紹介してくれる。

    <著者は語る>歴史を捨てた検索社会 『危機のいま古典をよむ』 評論家・與那覇潤(よなは・じゅん)さん(44):東京新聞 TOKYO Web
    hharunaga
    hharunaga 2024/01/21
    「テレビ時代までは、みんなが同じものを見ている実感があった。ネット時代はそれがない。何を見ているか分からないから気にしないか、とんでもないものを見て真実だと信じる…」
  • <書評>『路上のセンス・オブ・ワンダーと遥(はる)かなるそこらへんの旅』宮田珠己(たまき) 著:東京新聞 TOKYO Web

    タイトルが長い。26文字もある。ほとんど短歌だ。「センス・オブ・ワンダー」はレイチェル・カーソンのの題名に由来する。カーソンの「ワンダー」は「wonder」だが、宮田さんのは「wander」つまり散歩で、「何の変哲もない街に感応できる感性」のことらしい。 旅好きの著者はコロナ禍の間、旅行するかわりに近所を歩いた。散歩の面白さに気づき、編集者と都内を歩くようになった。1年に及ぶ「そこらへんの旅」をまとめたものが書である。気ままな街歩きのようで事前のリサーチは忘れない。公園の遊具、暗渠(あんきょ)、鉄塔、無言板など見るべきポイントを押さえて歩く。もちろん新たな発見もある。 ある時は目白から哲学堂公園へ、ある時は浅草から北千住へ、毎回かなりの距離を歩く。真夏の散歩は苦行のようだ。長いタイトルは2人が歩いた距離の長さを表しているのかもしれない。わたしもよく歩くが、知らない場所も多かった。気にな

    <書評>『路上のセンス・オブ・ワンダーと遥(はる)かなるそこらへんの旅』宮田珠己(たまき) 著:東京新聞 TOKYO Web
    hharunaga
    hharunaga 2024/01/07
    “「センス・オブ・ワンダー」はレイチェル・カーソンの本の題名に由来する。カーソンの「ワンダー」は「wonder」だが、宮田さんのは「wander」つまり散歩”。評:平田俊子。亜紀書房。
  • 星空をつくる機械 井上毅著 - 日本経済新聞

    子どもの頃、遠足で行ったプラネタリウムを思い出す。地球が数多(あまた)ある星の一つにすぎないことの意味を理解できたわけではないが、ただただ切なく、感動した。近代プラネタリウムが誕生して100年、国内現役最古のプラネタリウムがある明石市立天文科学館の館長がその歴史を紐解(ひもと)いた。地球が宇宙の中心と考えた古代からデジタル技術を手にした現代まで、「星空をつくる機械」の開発を夢見た人々の歩みでも

    星空をつくる機械 井上毅著 - 日本経済新聞
    hharunaga
    hharunaga 2024/01/06
    「電気を用いてドームに星の光を投影する近代プラネタリウムの嚆矢はドイツのツァイス社だ。観客が中に入るドームの建設を可能にしたのは、ツァイスの顕微鏡で観た放散虫の構造だったという仮説は説得力に富む」(最
  • ※募集終了いたしました。書物復権2024 10社共同復刊28 リクエストで名著がよみがえる!

    白岩英樹 (しらいわ・ひでき)1976 年生まれ。高知県立大学文化学部・人間生活学研究科准教授。早稲田大学卒業後、AP 通信を経て、大阪芸術大学大学院芸術研究科博士後期課程修了。博士(芸術文化学)。専門は比較思想、比較文学、比較芸術。主な著書に『講義 アメリカの思想と文学』(白水社)、訳書に『祝福の種』(作品社)、共著に『ユニバーサル文学談議』(作品社)などがある。 書物復権、である。しかし、「復権」という喜ばしい事実には、少なくとも一度は「失権」した過去が潜在する。わたしの書架に並ぶ書物も、いまとなってはその多くが「失権」したらしく、版元のサイトには「品切れ」と記されている。のみならず、なかには出版社自体が「失権」してしまい、ディアスポラと化した書物も少なくない。 いうまでもなく、我々は往々にして道を誤る。来ならば十全に関心を向けられて然るべきであった他者を、座視して遣り過ごし、彼らが

    ※募集終了いたしました。書物復権2024 10社共同復刊28 リクエストで名著がよみがえる!
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    hharunaga 2023/12/29
    候補は128点。デリダ『法の力』、ドゥルーズ『スピノザと表現の問題』、カルロ・ギンズブルグ『歴史を逆なでに読む』、バレンボイム/サイード『音楽と社会』ほか。
  • <書評>『「女の世界」大正という時代』尾形明子 著:東京新聞 TOKYO Web

    大正期(1912~26年)は空前の雑誌ブームの時代だった。教養主義を謳(うた)う『婦人公論』から実用性で勝負の『主婦之友』『婦人倶楽部(くらぶ)』まで、この時代に創刊された女性誌は枚挙に暇(いとま)がない。 書が論じる雑誌はそのなかでも異色の一誌というべき『女の世界』である。この時代の雑誌には私もそれなりに関心を払ってきたつもりだったのだけれど、いやはや、こんな雑誌がイケシャアシャアと出版されていたなんて! 『女の世界』が創刊されたのは1915(大正4)年。以来21年までの6年間、独自路線を走り続けた。その編集方針は<自由奔放、何物にもとらわれないアナーキーなゴッタ煮>だったと著者はいう。テレビもラジオもない時代の、いわばワイドショー。 実際、誌面に踊るのは戦後の女性週刊誌も真っ青な著名人のスキャンダルの数々だ。劇作家・島村抱月と人気絶頂の女優だった松井須磨子の不倫事件。自然主義作家・岩

    <書評>『「女の世界」大正という時代』尾形明子 著:東京新聞 TOKYO Web
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    hharunaga 2023/12/17
    「<自由奔放、何物にもとらわれないアナーキーなゴッタ煮>…。テレビもラジオもない時代の、いわばワイドショー…。編集の中心にいたのは社会主義者たちだったという話が興味深い」。評:斎藤美奈子。藤原書店。