Androidには、Androidアプリに必要以上の権限を持たせないように制限するための仕組みが備わっている。具体的には「権限の許可」と「ファイルのアクセス許可」である(図1)。前者は、アプリの動作に必要な権限についてアプリのインストール時にユーザーの許可を得る仕組みのことを指す。例えば、Androidアプリがインターネット接続やGPSによる位置情報取得のためには、それぞれの権限をアプリのインストール時にユーザーから許可を得る必要がある。 後者は、Linuxのディストリビューションのように、ファイルやディレクトリに対して、読み取り[r]、書き込み[w]、実行[x]などのアクセスを制限する仕組みを指す。Androidアプリが明示的に許可しない限り、アプリが生成するファイルは、他のアプリからのアクセスを制限するように設定されている。 これらの仕組みにより、Androidアプリはインストール時に