ドナルド・トランプ前米大統領の「不倫口止め料」支払いをめぐる歴史的な裁判と、その有罪評決の裏で、大富豪の共和党献金者らが、前大統領の選挙戦を支えている。 11月の大統領選の共和党候補者であるトランプ前大統領は5月30日、自身の顧問弁護士だったマイケル・コーエン氏を通じて、不倫相手とされる元ポルノ映画スターのストーミー・ダニエルズ氏に口止め料を支払い、それを弁護士費用として処理したなどとして、計34件の業務記録の虚偽記載の罪で有罪となった。 選挙資金集めでは、ジョー・バイデン大統領に遅れをとっていた前大統領だが、この有罪評決が新たな活力となった。トランプ陣営はこのほど、評決が出てから24時間で5300万ドル(約82億円)近くが集まったと発表した。