日本でこれまで認められていなかった経口中絶薬(飲む中絶薬)の承認を巡る審議が終盤に差しかかっている中、厚生労働省の庁舎前で承認反対を訴えるハンガーストライキが行われている。 ハンガーストライキを始めたのは、東京都内で会社を経営する佐々木和男さん(73)。3月27日から水以外は口にせず、毎朝、厚生労働省の庁舎前に立ち、中絶は胎児の命を奪う行為であることや経口中絶薬の危険性、政府が掲げる少子化対策との矛盾などを指摘し、承認しないよう求めている。 最初は1人で始めたが、少しずつ協力の輪が広がっており、13日目となった8日は、共に活動することになったカトリック信徒ら3人と拡声器を使って反対の声を挙げた。 「経口中絶薬は、赤ちゃんを殺す最も残酷で非人道的な薬です。赤ちゃんは、受精したときから胎内で生きています。その命を奪う権利は誰にもありません。この大切な赤ちゃんの命を守りましょう。飲むだけで赤ちゃ