転売ヤーへの憎しみと、お金への興味が相まって… ――なぜ転売ヤー、ひいて言えばお金をテーマに漫画を描こうと思ったのですか? 早池峰キゼン(以下、早池峰):子ども頃のからお金を稼ぐことに興味があって「この会社もっとこうすれば儲かるんじゃないかな」とか「この商品おもしろいな」とか考えてました。思うだけで全然行動には移さなかったんですけど(笑)。大学卒業後は編集業で就職しました。そこでもビジネスに関する話を聞くことが多く、お金を稼ぐ情報をいっぱい知ることができましたね。もともとの興味と経験が合致して、お金をテーマにした漫画を描きたいとネタを温め続けていました。 ――そこからどのように『テンバイヤー金木くん』が生まれたのですか? 早池峰:会社に務めながら漫画誌に投稿を始め、退職後も数年間続けていました。そのうちの1作が原型です。当時、投稿作品を読んだ色々な編集さんから「キャラが薄い」と言われてしま