CO2ナルコーシス 看護 酸素投与 酸素療法で注意すべきCO2ナルコーシス~恐れず酸素投与を行うために~ CO2ナルコーシスは、酸素療法の合併症の1つです。特に、Ⅱ型呼吸不全の患者さんに酸素療法を行う場合、CO2ナルコーシスに注意する必要があります。ここでは、酸素療法でCO2ナルコーシスが発生するメカニズムや看護する際の注意点について解説します。 CO2ナルコーシスとは? 呼吸の自動調節機構に異常が生じ、肺胞の換気が不十分となった場合に二酸化炭素(CO2)が体内に蓄積され、意識障害などの中枢神経症状が現れる病態をCO2ナルコーシスといいます。 CO2ナルコーシスが起こると、初期には呼吸促迫や頻脈、発汗、頭痛などの症状が見られ、進行すると意識レベルの低下が起こり、傾眠から昏睡に至ります。意識障害、高度の呼吸性アシドーシス、自発呼吸の減弱はCO2ナルコーシスの3主症状としてよく知られています。