リンク BIGLOBEニュース カンヌ最高賞の是枝監督、政府からの祝意に辞退表明「公権力とは潔く距離を保つ」|BIGLOBEニュース 「万引き家族」でカンヌ映画祭の最高賞・パルムドールを受賞した是枝裕和監督が、政府からの祝意を「公権力とは潔く距離を保つ」として辞退する考えを表明した。是枝監督は…(2018年06月08日 18時53分12秒) 7 users 205
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まだまだ元気だった頃のその人影や声の抑揚などをせめて記憶にとどめておきたいという思いから、死化粧を施されて口もきくこともない青山真治――それは、途方もなく美しい表情だったとあとで聞かされたのだが――の遺体に接することなどこの哀れな老人にはとても耐えられそうもなかったので、その旨を伴侶のとよた真帆に電話で告げることしかできなかった。そのとき、受話器の向こうで気丈に振る舞う真帆の凜々しさには、ひたすら涙があふれた。こうして青山真治の葬儀への参列をみずからに禁じるしかなかった老齢のわたくしは、その時刻、式が行われているだろう空間へと思いをはせながら、さる日刊紙のため、映画作家としての彼の特異な魅力と思いもかけぬ素晴らしさをあれこれ書き続けていたのだが、つもる思いとそれを伝えようとする言葉とが、新聞特有の行数と字数の制限に阻まれてひたすら空転するしかなく、思うように筆が進むはずもない。だから、その
「2020年東京オリンピック・パラリンピックの思い出はなんですか?」と聞かれたら、あなたは何と答えるだろう。 かつて国立競技場の隣には、1964年の東京オリンピック開発の一環で建設された都営霞ヶ丘アパートが存在した。住民の平均年齢が65歳以上の高齢者団地だったが、2020年東京オリンピックの開催に伴う再開発によって、2016年から2017年にかけて取り壊された。 『東京ドキュメンタリー映画祭2020』特別賞を受賞した映画監督・青山真也の『東京オリンピック2017 都営霞ヶ丘アパート』は、アパートから強制退去させられた住民の2014年から2017年にかけての記録をとおして「五輪ファースト」の陰で繰り返される排除の歴史を映し出したドキュメンタリーだ。有志による東京都、五輪担当大臣への要望書提出や記者会見の様子を織り交ぜながら、住民が退去の日を迎えるまでの生活を切り取っている。大友良英が手掛けた
長谷川博己 - 写真:上野裕二 2020年の大河ドラマ「麒麟がくる」で約1年半にわたって、主人公・明智光秀をまっとうした俳優の長谷川博己。そこから約1年4か月ぶりの主演作が、映画『はい、泳げません』(6月10日公開)だ。本作で長谷川は水恐怖症ながら、泳ぐことを決心する大学教授を演じているが、出演に至るまでには、さまざまな思いがあったという。 長谷川博己インタビュー撮りおろし<10点> 大河以来の主演作、決め手は? 写真:上野裕二 2005年に発売された高橋秀実(高は、はしごだかが正式表記)の同名エッセーを大胆にアレンジして映画化した本作。長谷川が孫家邦プロデューサーを介して最初に脚本を読んだのは、今から2、3年前。それ以前に原作を読んで「面白い」と思っていた長谷川は、この話に不思議な縁を感じたという。しかし、そのときは大河ドラマ撮影のさなかとあって「ちょうど大河ドラマをやっていたので、僕の
蓮實重彥さんの短期集中連載時評「些事にこだわり」第7回を「ちくま」5月号より転載します。2022年3月、北米の一角のお祭り騒ぎと無縁に起こってしまった真の映画史的損失について――。 一応は大スターと呼んでおこうウィル・スミスさん――新聞の表記に従う――によるさるコメディアンの顔面平手打ち事件で記憶されることになりそうな今年のアカデミー賞授賞式だが、それ以前から令和日本のマスメディアはかなりの盛りあがりを見せていた。それは濱口竜介監督の名前が複数の部門に候補として挙げられていたからにほかなるまいが、いったんノミネートされたからには貰っちゃうにこしたことはないのだから、『ドライブ・マイ・カー』(二〇二一)で「国際長編映画賞」を手にして、お前さんがオスカーかよとつぶやいた濱口監督にとって、それはひとまず目出度いことだったといってよかろうと思う。 おかげで、日本国の某官房長官までがしゃしゃり出て、
ドンバス©︎MA.JA.DE FICTION ARTHOUSE TRAFFIC JBA PRODUCTION GRANIET FILM DIGITAL CUBE 政治権力とは何でしょうか。つきつめていえば、権力とは、相手がそんな行動を取る意思がない場合であっても、相手に何らかの行動をさせることとして定義することができるでしょう。いや、厳密に言えば、行動させるだけでなく、何らかの行動をさせないことも含まれますね。 でも、普通私たちはそんな学者の定義にかかわりなく生きている。法の支配がある限り、権力行使には制限が加えられているからです。警官、あるいは官僚には相手に行動を強いることが認められていますが、それはあくまである範囲の中でのこと。法によって認められた範囲を超えた権力の行使は違法ですし、裁判に訴えることができるわけです。無制限な権力行使は法の支配の対極に立つものだと言っていいでしょう。 プ
映画監督の河瀬直美氏(52)が、自身が代表を務める映像制作会社「組画」のスタッフに暴行し、スタッフが同社を退職していたことが「週刊文春」の取材でわかった。 「“防御”として自らの足で抵抗した」と組画の公式サイトで説明 河瀬監督は2007年、「殯の森」でカンヌ国際映画祭において最高賞に次ぐグランプリに輝いた。東京五輪公式記録映画の総監督も務め、2部作で構成される1本目の「東京2020 SIDE:A」はカンヌ国際映画祭のクラシック部門に選出された。さらに2025年開催予定の大阪・関西万博のプロデューサーに就任するなど、日本を代表する映画監督のひとりである。 映画「殯の森」より 小誌は今年4月28日発売号で、2019年5月に映画「朝が来る」の撮影現場での河瀬監督の暴行を報じている。カメラを回していた河瀬監督は、撮影助手に触れられたことに激怒し、助手を蹴り上げた。その後、撮影監督がチームごと降板し
宣伝部さんのおっしゃることにマジレスするのもどうかと思いますが、映倫はそもそも表現の自由を護るために在りますので、脚本やプロット段階で「審査拒否」することはありません。それをしたら「検閲」になってしまいます。
2008.03.03 大江健三郎v.s.伊集院光1 (11) カテゴリ:その他 日曜の午後、マンションの排水管の点検のため、自宅で過ごす。この時間帯には外に出ていることが多いので、手持ちぶたさんとどうつきあったらいいか、よくわからない。しかたなくラジオのスイッチをひねる。 TBSラジオの伊集院光の番組が流れている。ゲストを迎えてのクイズ・コーナーだ。ゲストが何十年も前に受けた雑誌や新聞のインタビュー記事をもとに、その時の答を覚えているかどうかを試すという、まあ、たわいのないおちゃらけコーナーである。 私はベランダの「ひめうつぎ」や「るりまつり」の枯れ枝をはさみでぱちんぱちんと切りながら、それを聞くともなく聞いている。 コーナーが始まる。女性アナウンサーがゲストを紹介する。「本日のゲストは大江健三郎さんです」。 うん?大江健三郎?「伊集院光の日曜日の秘密基地」のゲストが大江健三郎?はて、面妖
このところ、ニュースで名前が上がることが多い、日本の映画監督といえば、この人、河瀨直美。 先日は、総監督として携わる、東京オリンピックの公式記録映画に藤井風が主題歌を提供することが伝えられると、何かとネガティヴな事態が相次いで報じられる河瀨監督の作品に“巻き込まれる”ことで、彼にとって「黒歴史になるのでは?」など、やや理不尽とも思える記事も出たほど。ちょっと過剰な反応も見受けられる。 告発が相次ぐ映画の現場でのセクハラ、パワハラ問題で、河瀨監督が2020年公開の『朝が来る』の撮影現場で撮影助手を“腹蹴り”したという出来事を文春オンラインが報じ、それに対し、河瀨監督側が「すでに解決済み」というやりとりがあった。ただ、当該の撮影部が現場を離れるという事態になっており、いろいろと現場の裏事情にも想像が広がった。実際に監督側の弁明ニュースに対するコメントも「言い訳を聞かされているよう…」というもの
原田眞人監督(「Wikipedia」より) 映画監督・原田眞人氏がスタッフ、キャストへパワハラを行っていると、俳優の松崎悠希がTwitter上に投稿し、物議を醸しているが、原田氏が否定した(後述参照)。ここ最近、相次ぐ有名監督や俳優の問題行為の告発に揺れている日本映画界。まず、3月発売の「週刊文春」(文藝春秋)が、榊英雄氏が映画監督という立場を利用して女優を目指す女性と合意を得ないまま不適切な行為におよんでいたと報道。続けて「文春」は、人気俳優の木下ほうかも同様の行為を行っていたと伝えた。さらに5日発売の「週刊女性」(主婦と生活社)は、映画監督の園子温氏が日頃から女優に、自身の作品への出演話を持ち掛けながら肉体関係を迫っているとスクープ。そして7日発売の「文春」は、園氏の右腕ともいえる存在である映画プロデューサー・梅川治男氏が、立場を利用して女優に不適切な行為におよんでいると報じた。 一連
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています 映画紹介マンガ『邦画プレゼン女子高生 邦キチ!映子さん 』の第7巻(Season7)が3月25日に発売された。ここで取り上げたいのは、今巻で初登場する「池ちゃん」と呼ばれるキャラクターが、いかに映画ファンにとって見逃せない存在かである。 最新巻『邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん Season7』は池ちゃんの表紙が目印 連載時、彼は初っ端のインパクトで映画ファンをざわつかせただけでなく、再登場時にはTwitterトレンドに「池ちゃん」の文字を刻みつけ、閲覧ページがアクセス過多で数時間に渡って読めなくなるほど話題を集めた。 池ちゃんがそれほどまでに特異性を放つ存在になっているのには、明確な理由がある。そしてそこには、映画ファンに限らず、全てのオタクが彼から学べる教訓もあったのだ。詳細を記していこう。 顔面正拳突き級の初登場 『邦
ロシアによるウクライナ侵攻を受けて、千葉県柏市の映画館ではウクライナで撮影され戦争の悲しみを描いた映画が緊急上映されています。 売り上げの一部はウクライナの人道支援のために寄付されるということです。 柏市の「キネマ旬報シアター」で上映されているのは1970年に公開された名作「ひまわり」で、第2次世界大戦中に戦争で引き裂かれたイタリアの夫婦の悲しみを描いています。 ウクライナのヒマワリ畑で撮影されたシーンが名場面とされ、映画館では、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻を受けて戦争の悲惨さを伝えようと緊急上映を始めました。 配給会社は、売り上げの一部をウクライナの人道支援のため寄付することにしています。 映画を見た50代の女性は「戦争は心が通じ合っている人が別れ別れになってしまい犠牲になると感じた。映画を見ることで少しでも役に立てれば」と話していました。 また、70代の女性は「改めて戦争の残酷さ
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