河瀬直美監督ドキュメント映画『東京2020オリンピックSIDE:B』には、なぜ「最も重要な人物」が1秒も映らないのかという話 河瀬直美監督が東京五輪ドキュメンタリーを撮る、と報じられた時、左派からよく引き合いに出されたのはベルリン五輪におけるレニ・リーフェンシュタールだった。要はリーフェンシュタールがナチス政権にそうしたような、東京五輪を美化するプロパガンダになるのではないかという危惧である。 先月に公開された『東京2020オリンピックSIDE:A』を見た時、その心配は杞憂に終わったと感じた。そこにあるのは良くも悪くも監督のメッセージが脱主体化された、東京五輪に参加する各国の選手たちの肖像、さまざまな思いをつないだグラフィティ的な作品になっていたからだ。そこにあるのは良質ではあるが凡庸な記録映画であって、リーフェンシュタールの作品のような強烈な求心力やプロパガンダ性はない。 しかし、である
インタビュー原稿をまとめる段階でようやく『SIDE:A』の仮編集版を観ることができた(さらにその後、試写で完成版を観た)が、そのかんに「週刊文春」では、河瀨の過去の暴行疑惑が報じられ、昨年12月にNHK-BS1で放送されたドキュメント番組「河瀨直美が見つめた東京五輪」の内容がすでに問題視されていたこともあって、日本国内では河瀨に対する批判的な声が高まっていった。 (「河瀨直美が見つめた東京五輪」NHK-BS1より) 一方、この原稿を書いている最中には、河瀨がフランス政府から芸術文化勲章オフィシエを授与されたというニュースが報道された。 国内外におけるこのような評価のちがいを、不思議に感じるひとは多いだろう。しかし、河瀨直美という映画作家のこれまでの歩みを振り返ってみると、この奇妙なねじれとでもいうべき状況が決していまに始まったことではないことがわかるはずだ。 国内外の評価のズレの正体 河
「2020年東京オリンピック・パラリンピックの思い出はなんですか?」と聞かれたら、あなたは何と答えるだろう。 かつて国立競技場の隣には、1964年の東京オリンピック開発の一環で建設された都営霞ヶ丘アパートが存在した。住民の平均年齢が65歳以上の高齢者団地だったが、2020年東京オリンピックの開催に伴う再開発によって、2016年から2017年にかけて取り壊された。 『東京ドキュメンタリー映画祭2020』特別賞を受賞した映画監督・青山真也の『東京オリンピック2017 都営霞ヶ丘アパート』は、アパートから強制退去させられた住民の2014年から2017年にかけての記録をとおして「五輪ファースト」の陰で繰り返される排除の歴史を映し出したドキュメンタリーだ。有志による東京都、五輪担当大臣への要望書提出や記者会見の様子を織り交ぜながら、住民が退去の日を迎えるまでの生活を切り取っている。大友良英が手掛けた
このところ、ニュースで名前が上がることが多い、日本の映画監督といえば、この人、河瀨直美。 先日は、総監督として携わる、東京オリンピックの公式記録映画に藤井風が主題歌を提供することが伝えられると、何かとネガティヴな事態が相次いで報じられる河瀨監督の作品に“巻き込まれる”ことで、彼にとって「黒歴史になるのでは?」など、やや理不尽とも思える記事も出たほど。ちょっと過剰な反応も見受けられる。 告発が相次ぐ映画の現場でのセクハラ、パワハラ問題で、河瀨監督が2020年公開の『朝が来る』の撮影現場で撮影助手を“腹蹴り”したという出来事を文春オンラインが報じ、それに対し、河瀨監督側が「すでに解決済み」というやりとりがあった。ただ、当該の撮影部が現場を離れるという事態になっており、いろいろと現場の裏事情にも想像が広がった。実際に監督側の弁明ニュースに対するコメントも「言い訳を聞かされているよう…」というもの
もう何年前になるだろうか…知り合いの樋口景一さんという電通のクリエイターの方と世田谷公園で春夏秋冬と4度対談したことがある。(その後、対談は本になって出版された。『公園対談』(廣済堂出版 2016)) 1回目は確か、オリンピックの東京招致が決まった頃で街中に横断幕が掲げられていた。「今、ニッポンにはこの夢の力が必要だ」というキャッチコピーというかスローガンへの違和感について、「本来は、スポーツがニッポンに何をしてくれるのかではなく、スポーツの発展のために何が出来るのかを考えるべきなんじゃないか?」と僕が話すと、彼は「その通り。だからこそ今度のオリンピックが日本にスポーツを文化として定着させるラストチャンスだと考えているんです」と話された。頑張って欲しいなぁと思う半面、無理なんじゃないかなと思う気持ちのほうが強かった。今彼がどのようなポジションでこのオリンピックに関わられているのかは分からな
アキラが今週だけGYAOで配信されている理由がおまえにわかンのか? https://t.co/qQiPJYCDoO
斎藤工 主演映画が公開危機 東京五輪中止の設定に「お叱りが…」 拡大 俳優の斎藤工(37)が12日、都内で行われた「ベストフンドシストアワード2018」受賞式に登場し、主演映画「麻雀放浪記2020」(4月5日公開)が“公開危機”に陥っていることを明かした。 「麻雀-」は「孤狼の血」の白石和彌監督が同名小説を大胆解釈した注目作。映画で斎藤がふんどし姿の主人公・坊や哲となり、大暴れしていることから新人賞を受賞した。受賞あいさつでは「今年、ふんどしとともに過ごすというのが今、課せられたこと。僕ではなく、昭和のふんどし雀士・坊や哲が受賞したんだと思います」と喜びの声を届けたが、映画自体はピンチを迎えているという。 1月31日に国会議員の麻雀議連限定試写を開いた際、東京五輪が中止となる映画の設定に“クレーム”が入り、斎藤は「(公開中止になる可能性が)あります」と渋い顔。マスコミ向けの試写は行わない方
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く