いつも「やわらかスピリッツ」をお楽しみ頂き、誠に有り難うございます。 この度、ペス山ポピー氏の連載『女(じぶん)の体をゆるすまで』のコメント欄を、 編集部による承認制とすることになりました。 読者の皆さまによって自由闊達な意見が交換されることを望んでいましたが、 セカンドレイプと判断できる投稿が繰り返されたこと、 さらには読者の方からの要望があったことを受け、 ペス山氏と編集部とで相談を重ねた結果、今回の判断に至りました。 性被害をテーマにした作品に対し、 作品への論評の範囲を逸脱した否定的な発言を放置することは、 筆者への攻撃を黙認する態度につながることに加え、 読者の方々の中にも存在する、 性暴力サバイバーの方々に心理的負担を与えることになります。 また、外部の専門家に問い合わせた結果、そのようなコメントを放置すること自体が、 性被害についての誤った認識を学習する機会を設けてしまうこと
浜田 敬子 [ジャーナリスト/前Business Insider Japan統括編集長] and 西山 里緒 [編集部] Jun. 08, 2020, 02:30 PM 国内 82,155 Twitter上で名誉を毀損されたとして、ジャーナリストの伊藤詩織さんは6月8日、漫画家のはすみとしこ氏ら3人を相手取り、770万円の損害賠償と投稿の削除、謝罪を求め、東京地方裁判所に提訴した。 伊藤さんは2019年12月、元TBSワシントン支局長・山口敬之氏から性的暴行を受けたとして、山口氏を相手取り、東京地裁で起こした損害賠償請求訴訟で勝訴。その際の記者会見で、SNS上などで受けた誹謗中傷(セカンドレイプ※)に対しては法的措置を取ることを明らかにしていた。 ※セカンドレイプ:性暴力被害者に対して「被害者にも責任はある」と糾弾することや、誹謗中傷やデマで被害者を貶めること。 折しも、5月23日に死去し
警察庁の調査(2010年)によると、痴漢行為を目撃したことがある人のうち、「どのような行動もとらなかった」という人は約45%にのぼります。その理由として挙げられていたのは、「犯人との確証が持てなかった」が約58%、次いで「関わり合いになるのが面倒だ」が約37%、「急いでいたので時間をとられるのがいやだった」が約32%でした(いずれも複数回答)。 “性暴力を考える”取材班は、痴漢を撲滅するためには、痴漢被害を これ以上 見て見ぬふりをしない社会が不可欠と考え、取材を継続しています。今回は、この冬に出版された2冊の本から、痴漢を見過ごしてきてしまった“周囲”について考えます。 ※記事では、被害の実態を伝えるため、痴漢行為の内容に触れ、痴漢がどのように“娯楽”と一部の人たちの間で見られてきたか、具体例を紹介しています。フラッシュバックなどの症状がある方はご留意ください。 (クロ現+ディレクター
俺たちは全然"客観的"で"中立的"なんかじゃない なんであんなこと言っちゃったんだろう……。過去の発言を思い出し、心臓がキューッとなる瞬間が多々ある。 例えば私は学生時代、C子さんという女友達から「バイト先の先輩にいきなり背後から抱きつかれ、怖い思いをした」という相談を受けた。聞けば彼女はバイトの非番だった日、「うちでゲームをしよう」と誘われ、先輩の家に行った。そこで好きなゲームを一緒に楽しみ、のんびりと休日を満喫していた最中、先輩がいきなり背後から抱きついてきた、という出来事だった。 ゲームという同じ趣味を持ち、先輩に仲間意識のようなものを抱いていたC子さんは、恐怖とショックのあまりその場をすぐに立ち去ったという。「これからバイトどうしよう」とも悩んでいた。それなのに、友人としてその話を聞いた私は、あろうことか「なんで一人暮らしの男の部屋に行ったりしたんだよ……」と言ってしまった。 私は
性犯罪の被害者が沈黙せざるを得ない日本の社会を変えなければならない──実名も顔も出して自らもレイプに遭ったことを明かしたうえで訴え続ける伊藤詩織に、おそらく誰よりも強く共感している女性がいる。東京都下の小さな町でつましく暮らす44歳の主婦だ。 彼女は長い間封印してきた自らの忌まわしい体験を伝えようと、伊藤に長い、長い手紙をしたためた。伊藤に、そして一人でも多くの人に伝えたい、どうしても伝えなければいけないと思うことがあるからだ。 拝啓 伊藤詩織様 テレビやウェブマガジンなどであなたの身に起きた出来事を知り、ご著書『ブラックボックス』やクーリエ・ジャポンの特集「性暴力はなぜ起こる」も拝読しました。堂々とお顔もお名前も出して闘っているあなたに、匿名でお手紙を出す失礼をどうかお許しください。 Me too. 私も性犯罪の被害者です。今から25年も前のことになりますが、ローマで日本人の女子大生6人
「痴漢は依存症です」ーーそんな帯が目を引く書籍『男が痴漢になる理由』(イースト・プレス)が今年8月に出版されました。日本初の痴漢の専門書で、著書は大森榎本クリニックで性暴力の加害者更生プログラムを行う斉藤章佳さん(精神保健福祉士で社会福祉士)。 一般に知られていない痴漢の実態を加害者臨床の立場から明らかにしている本です。 その刊行記念イベント「【緊急討論】今こそ本気で考えたい『男が痴漢になる理由』から読み解く日本の病~斉藤章佳×小川たまか×二村ヒトシ×三浦ゆえ~」 が10月25日に開催されました。 著書である斉藤さん、司会は同書の企画・編集を担当した三浦ゆえさん、ゲストとしてライターの小川たまかさんとAV監督の二村ヒトシさんが登壇しました。いずれも私自身にとって馴染みのある方々で、痴漢の問題を考えるうえで話を聞いておくべき豪華な布陣だと思い、名前を見ただけですぐに参加を決定しました。 今回
小学二年生のとき痴漢に遭って、母に言ったら「そういう人はいるから、気をつけなさい」と言われた。 中学生のときにもまた痴漢に遭って、母に言ったら「痴漢にすら相手にされなくて自分には魅力がないんじゃないかって 悩んでいるような女の子もいるかもしれない。需要があるだけましと思わないと」と言われた。 それ以降も露出狂や、チャリで追い掛け回してくる人、ノーマルな痴漢など色々遭ったけど、人に言わなくなった。 社会人になって、会社を辞めていった元同僚と居酒屋で3人で飲んだとき、1人が酔いつぶれて寝てしまい、 起きているほうの元同僚に腕を掴まれて壁に押し付けられて無理やりキスされたということがあった。 通りすがりの知らないおじさんに痴漢されることには慣れていたけど、本名も出身大学も学部も好きな小説家も知ってる 一緒に働いたことのある一つ年下の人間から強制わいせつをされたことにはさすがに衝撃を受けてしまい、
★ このサイトを運営するNPO法人WANは、多様なフェミニズム実践とジェンダー研究の情報を発信・集積し、 ジェンダー平等を求める人々に交流の場を提供します。 28日放映のEテレ「痴漢の論文」は、痴漢冤罪を不当に強調し、被害を受けた女性が声を上げるのをさらにためらわせかねない、非常に問題のある内容でした。性暴力問題を研究する者として、看過できないと考え、NHKに以下の質問状を送りました。回答があり次第、ご報告します。 2018.3.30 NHK Eテレ「ろんぶ~ん 痴漢の論文」制作担当者御中 突然、ご連絡させていただく失礼をご容赦ください。 私は、性暴力やセクシュアル・ハラスメントに関する研究をしている者で、専門家として貴局の番組に出演や取材協力させていただいたこともございます。痴漢については、直近では、朝日新聞3月8日版朝刊にインタビューが掲載されております。 その立場から、貴局で2018
パリ在住の日本人女性が2017年秋にフランスで上梓した小説『TCHIKAN(痴漢)』が現地で話題になっている。著者の佐々木くみが中学と高校時代を過ごした日本で被害に遭った、実際の「痴漢体験」に基づく物語だ。 ある意味、日本特有の性犯罪ともいえる痴漢行為に、フランスのメディアや読者は大きな関心を示し、反響を呼んでいる。フランス人は同書をどのように受け止めたのか、佐々木はなぜいま被害を訴えようと思ったのか、そして欧米に比べて日本では「#MeToo」の声を上げにくい理由とは──。 「痴漢の指の動きは止まらなかった」 想像してみてほしい。 小学校を卒業したての、まだあどけなさの残る少女が、電車の中でいきなり性器を触られたときの衝撃と恐怖を。 中学生になったばかりで、これからやっと思春期に入る時期。性のことなどまだ何もわからないときに、男性の手が下着の中に忍び込んできた。しかも、そうした痴漢行為が高
ある人が自分の過去の加害行為あるいは加害者性を自覚し、それをネットで言語化する。 それに対して最初はごく一部の人が気付いて共感したり、また別の人がそれを「更生」の過程として捉えて賞賛を送る。 その声はやがて拡散され、かつてあるいは現在被害を受けた人や被害的な立場にいる人まで届く。 そこで彼らはその状況に怒りを感じ、加害行為あるいは加害性を言語化した人への批判が殺到し始める。 すると加害行為あるいは加害性を言語化した人を擁護する人も出てきて、被害者の立場から批判をした人を「攻撃的すぎる」と批判する。 そして今度は擁護者が批判され、擁護者同士でも意見が割れたりしながら、多くの人がそこで生じる負の感情の応酬に巻き込まれる。 最終的には、最初に加害行為あるいは加害性を言語化した人の記事やアカウントが閉鎖される。 これに類似する流れはもう何度も何度も見てきた。 そこでなされる議論の参加メンバーは違っ
インドのITの中心都市、バンガロール。治安が比較的良いとされるこの町の繁華街で、2016年の大晦日の夜、多くの女性たちが性的暴行を受けた。ところが、バンガロールがあるカルナータカ州のパラメシュワラ内相は、被害に遭った女性たちの「欧米的な装い」を非難した。 性的暴行に遭った女性たちが、被害に遭ったことを自らの責任にされる。このことは、今に始まったことではない。 被害者の責任を問う風潮は、程度の差はあれ日本にもある。BuzzFeed Indiaは、男の子のいる親に、息子たちに女性を暴行することは許されないことだと教え、女性に敬意を持つよう育ててほしいと呼びかけた。 BuzzFeed India編集長Rega Jhaのメッセージを翻訳した。 人々が眠りについていた12月31日の真夜中。インドの女性たちは変わり映えのしない真実に、またしても安眠を妨害され、目を覚ますことになりました。自分たち女性に
ほんとに自分を含めた男性は痴漢被害の数を見誤ってる。正直、誰しもが一度は痴漢被害に遭った経験があるぐらい(それでも酷いけど)だと思っていた。「学生時代は毎朝」とか、、、、、、そんな酷い目に遭ってることすら知らなくて申し訳ない。情けない。恥ずかしい。 https://t.co/GrrBWsZAQm — 橋本ナオキ@11.11-12デザフェス (@Abhachi_Graphic) 2017年10月28日 毎日のように痴漢被害に遭っていたという女性の意見も目にしました。ここまで多いとは思っていなかったというのが正直なところです。 男性が「そこらじゅうで被害が発生しているんだ」と知ることはまず必要です。 痴漢冤罪は痴漢と同列に語れる問題ではない女性が憤りを感じているであろうポイントについて『女性が痴漢被害を訴えたら男性は冤罪被害を主張する』という点があると感じました。 確かに、痴漢冤罪という問題は
(左:『ルーム』(C)Element Pictures/Room Productions Inc/Channel Four Television Corporation 2015)(右:『スポットライト』Photo by Kerry Hayes (C) 2015 SPOTLIGHT FILM, LLC) 映画『ルーム』の公開初日、私は急かされるような気持ちで映画館に足を運んだ。初日だというのに有楽町のその大きな映画館は観客もまばらだった。 『ルーム』は17歳の時に誘拐され犯人の自宅の納屋に7年間監禁されている女性ジョイと5歳の息子ジャックを主人公とした物語だ。ジャックは犯人から無理やりに強いられ続けた性行為の結果、身ごもった子である。彼女は犯人への憎しみを息子にぶつけることなく、慈しみ育てた。ジョイはわずか19歳で、6畳程度の小さな部屋でひとり出産し、隔離されたその空間の中で様々な工夫をこ
(左:『ルーム』(C)Element Pictures/Room Productions Inc/Channel Four Television Corporation 2015)(右:『スポットライト』Photo by Kerry Hayes (C) 2015 SPOTLIGHT FILM, LLC) 映画『ルーム』の公開初日、私は急かされるような気持ちで映画館に足を運んだ。初日だというのに有楽町のその大きな映画館は観客もまばらだった。 『ルーム』は17歳の時に誘拐され犯人の自宅の納屋に7年間監禁されている女性ジョイと5歳の息子ジャックを主人公とした物語だ。ジャックは犯人から無理やりに強いられ続けた性行為の結果、身ごもった子である。彼女は犯人への憎しみを息子にぶつけることなく、慈しみ育てた。ジョイはわずか19歳で、6畳程度の小さな部屋でひとり出産し、隔離されたその空間の中で様々な工夫をこ
頭にきたので書く 【今日の家人】今日も中1の女の子を連れ去ったと、馬鹿な男が捕まっていたけど、きっかけはネットの出会い系サイトなのよ。中1で男が欲しかったのか、お金が欲しかったのか分からないけど、中1で出会い系サイトで男と知り合う女の子は、もう女の子じゃない。女。しかも、倫理観も貞操観念もない女。— 小池一夫 (@koikekazuo) February 21, 2016 t.co @lttlleo ネット世代に育った中一の女の子が、出会い系で出会った男が何が目的か知らなかったとでも思うのですか?— 小池一夫 (@koikekazuo) 2016, 2月 21 これってどういうことなの? 貞操観念があるかどうか、それが問題なの? 貞操観念がそれほど大事なことなのか? 性犯罪に遭うと、貞操観念がないとみなされるのか、貞操観念がないと、被害者を非難してもいいと思い込んでいるのか両方か。 もちろ
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